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2020.12.11 Friday

蟻農園という記事

 

 

 

 

 

懐かしい画像が出てきた。

 

 

 

いつ頃の画像か分からないが、おそらく 2013 年だと思う。

 

 

 

 

大きく見えるかも知れないが、ベビーリーフのサイズ。

 

ハウスの中に蟻が棲みついて、私が播種した種を巣に持って帰る。

 

 

 

一匹程度だったらいいが、彼らは集団で高度な社会を形成するから、情報を共有する。

 

 

 

なので、畝の3分の1くらいの種を持ち帰る。

 

 

 

最初は、春になると通路に団子になった土がコロコロと土の上に転がっていた。

 

 

 

そこに、生き物が棲みついたことを喜んでいた。

 

 

 

ところが、その正体が種を盗む集団だって気が付くのに、2年ほど掛かった。

 

当初は、無知で自分に自信が無かったので、何故畝全体に平均に蒔いた種が発芽しないエリアがあるのか、

 

散水が均一に出来なかったんだと思って、均一になるように色んな工夫をしていた。

 

 

 

 

それから、何とか彼らを撃退しようと色んなことをした。

 

薪ストーブの上で沸かした大量のお湯を、その巣穴に流したりもした。

 

 

 

それで、その巣を諦めて、民族大移動をしてくれればいいと思った時期もあった。

 

 

実際に大移動を目撃したこともある。

 

 

5列くらいで、ひと筋のラインを為し、どこかに移動していく姿は圧巻だった。

 

 

ひとも、かつては、地域によっては今も、こうして大移動をしていったのだろうと思った。

 

 

 

 

 

それにしても、美しい。

 

 

生命の輝きは尊いと言うが、まさしく尊さが写真に写っている。

 

 

これが神のなせるわざだと言われれば、それを信じる。

 

 

 

もっとも、その神が為すための準備は自分がするしかないのだが・・・・

 

 

 

神は、降って湧いて出てくる訳ではない。

 

神のルールに従って、準備をすれば必ず神は降りてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015.12.08 Tuesday

時は変わる






もう何枚、この画像を撮って来ただろう。

森さん、ベビーリーフの栽培をやめる事にしました。



いつも二人で収穫すると、おばちゃんが 3分の2 ほど刈って、自分は 1/3 位しか刈れない。

おばちゃんに、「 やめよう 」というと、「 あと、2〜3 年かなあと思っていたけど 」「 ほけてしまいそう 」



「 ケールって野菜、聞いた事あるやろう 」「 あの青汁の原料になっている野菜 」

「 あーあ、それで聞いた事あるのか 」


「 ブロッコリーは、作ってるやろ、そのブロッコリーの、葉だけみたいな感じ 」

「 それを植える 」



「 見た事あるの 」

「 うん、こないだ北海道で見てきた 」「 2町歩ほども植わってた 」

「 ひぇ〜、すごいなあ 」



「 ようやく、楽して上手く出来るようにコツが見えてきたとこやのに 」

「 分かった頃には、終わるって、ほんまやなあ 」


「 まあ、ええやん。今よりは、ゆっくりできると思うよ 」

「 ・・・・・ 」


そんなかんたんにいくかいな、って声が聞こえてきた。




家の横で、苗床に使っていた小さなハウスで、マカ も植えようとしている。



 
2015.11.16 Monday







昨日は、忙しい一日だった。


朝、一番にブログを書いていて、最後の方まで書いて、何か手が滑った拍子に、消えてしまって、そのままになっていた。



話題は、『 南風商店 』だった。

あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たずという、

『 草枕 』のような重構造社会に、串を一本刺す基本理念について、書いていた。


僅か、原稿用紙2枚の長さに一週間もかけて書いて、何度も、何度も、校正し直して、


一度、目で文字を追えば、理解しなくても、中身が頭に残るように書き直していた。



一から書く時間は無くて、そのままになってしまった。



いつも、ハウスの内張りする時期は、森さんに倣っているので、内張り作業をしようとすると、

その前に、穴がいっぱい開いたままになっているのに気付いて、先ずそっちを補修していたら、

すっかり時間が掛かってしまって、「 これゃ、だめだ 」と、諦めて、畝の補修に移った。


どうやらできたか、と思ったら、お昼の音楽が鳴った。



『 足利学校 』って、建物の番組を見ながらお昼ご飯を食べていたら、『 孔 』さんという女性が出て来た。

96代目の子孫だそうだ、世界中に二百万人もいるらしい。

 

高槻から、神戸北まで、山陽自動車道が出来る事を、小森のおばちゃんが知ったらしくって、

「 2017年らしい 」「 それまで、ここに通っているかどうか 」というと、笑ってた。


「 新しいハウスを建てようか 」と二年前におばちゃんに言えば、「 バカな事を言いなさんな 」と一喝された。

もらいもんを更にもらって、立てたハウスだが、立派にベビーリーフは育つ。


今は、御他聞に漏れず育ち過ぎている。


「 夜温はともかく、日中の温度が高いからなあ 」というのがおばちゃん意見だが、

その通り、あちこちで契約のほうれん草が伸び過ぎて困っている様子。


秋から、葉物に力を入れている。



今週後半に、那覇からお客さんが来られるので、話しておかなきゃいけない事がある。


 
2015.11.01 Sunday

10月9日播種分






10月31日収穫分。

この間の外気は、最高気温25度〜20度、最低気温は、18度〜10度程度。


前回、アブラムシが来て、そういえば肥料の無くなり方が早いので、肥料をやり過ぎている結果だと思い、


この周回は、肥料をまったく施肥せず、播種した。


気候が変わったためか、肥料分が無く、ルッコラが必死になって養分を吸い上げようとしたためか、

定かではないが、しっかりしたルッコラに育って、収穫作業もすこぶる楽になった。


双葉の際で、上手に刈れている。



どうも、おばちゃんは、朝からおじいさんと意見の相違があったらしく、

早くから、ハウスに来て、仕事を始めていた。

となりで、無駄話を誘い、話をしている間に気分が解れてきたのか、

「 一週間に一度でも、こうして吉田さんと話をしていると・・・ 」とありがたい事を言う。



もう、息子が定年になるくらいの年月、二人で暮らし、おまけに近所も無く、

それゃ、うつうつともするだろう。


でも、世間的に見ても、賢い二人だから、じょうずに暮らしている。



どうか、一年でも長く、ふたり元気でいてほしいと願う。


 
2015.10.25 Sunday

フトール







小豆島に来て、農業を始めた頃は、お陰様で応援してくれる方は多かった。

でも、すべてが上手くいかず、すべてを断念して、僅かなベビーリーフだけ残した。



一番の協力者は、道の上に住む『 小森のおばちゃん夫妻 』だが、おばちゃんがいなければ、できない。


機械が不具合を示せば、島の反対側の端にいる、農協の農機センター所長が来てくれる。

週に数個口しか出荷しないのに、ヤマト運輸も必ず集荷に来てくれる。

もうひとり、ハウスのまわりの溝を掘ったり、

水道周りのメンテナンスを、してくれて、頼めば何でもしてくれる何でも屋もいてくれる。



もうひとり、この blog をいつも読んでくれていて、何かの変化を書くと、

顔を知らないその息子が、おやじに言って、おやじから電話が入り、いろいろとアドバイスをくれる。

その親子は『 杉山有用微生物研究所 』という仕事をしていて、自分からすれば『 菌の魔術師 』とでも、

言いたくなるような、地味な肥料会社をしていて、相談した菜種油粕主体の肥料も作ってくれた。

僅か、年間に30袋も買えば足りてしまう量なのに、わざわざ作ってくれた。


今回も、高知のチンゲン菜農家、武政さんの土を見て、「 やっぱり自分の土は有機物が足りなくなっている 」

と、書けば、心配して、でも忙しくってリダイヤルも出来ないでいると、二度も掛けて来てくれる。


隣りの谷で、牛を飼い、ここら一帯の土地を所有していたらしいが、徳本って牛糞主体の堆肥を、

以前は、2tダンプ車で島のあちこちに配達をしてもらっていたが、

「 袋入りで、12袋、ハウス前に置いておいて 」と頼むと、

2棟の入り口にちゃんと、言わずとも6体ずつに分けて積んでくれていた。


これじゃ足りないと、6袋追加を頼むと、ちゃんと置いてくれていた。



毎週のルーティン化している作業も、不要と思える手順を抜き始めていて、

ひと畝の作業で、延60分くらいは短縮できている。



この60分を、今年の冬は、葉のメンテナンスに使う事にする。


 
2015.09.14 Monday

お陽さん






秋の長雨で、日照が不足して、梅雨の状態に戻っていた。


仕方が無いから、コールクラブというアルコール基調の葉面散布でもしようかとおもっていた。


えらいもんで、金曜、土曜と、僅かふつか好天に恵まれただけで、ガラッと色付いた顔になっていた。


これなら、変に細工するより、お陽さん任せにしとこうと、違う事をしはじめた。




やっぱり、人間も陽にあたらなきゃ、だめなんかな。


 
2015.09.13 Sunday

おばちゃんの意地







右の畝を、手前から、黄色の駕籠を置いている右半分のところまで、

刈り進んで、力尽きて、休憩してしまった。


いつものことだが、おばちゃんは休憩なしで最後まで刈る。


二人とも、この畝から調子が戻ったと見ていた。

ところが、刈り進んでいくと、梅雨の頃と同じ症状が出ていた。



ふたりで、がっかりして、整理しながら進むので手間ばかりかかって、収量は少ない。

今、会社では、殆んどの野菜の農家が同じような苦しみのなかにいて、

お客さんの注文通りの入荷が無い。

そのうえ、小豆島のベビーリーフまで・・・と思うと、

わずかでも、たくさん収穫しないと迷惑をかけるから、根気強く収穫した。



出来上がって、ハウスを後にした時、前を行くおばちゃんがよろめいた。


その時は、あっ と思ったが、めまいでもしたのかなと黙っていた。

相当 しんどかったはずだ。



ところが、袋詰めも終わり、収穫後の畝の切り株を掃除した帰り道、

後ろからついてくるおばちゃんの歩き方がおかしい。


ときどき、何気なく振り返り、それとなく見ても、リズムがおかしい。



「 あし、どうかしたか 」

「 ばれたかっ 」


どうも、足を挫いているらしい。

雰囲気的には、少し前にくじいたらしいが、大丈夫かな。


挫かれたら困るから、おばちゃんが歩く道は、少々細かな石ころも、見つけると必ず蹴飛ばしているが。


怪我しても、おじいさんにも隠すし、わしにも隠す。



おじいさんは、病院で働いていた事もあってか、すぐに医者に行けと言う。

それが面倒で、隠す気持ちは分かるが、意地の強い人だ。





 
2015.09.05 Saturday

ドームを形成する菌






昨日と同じ菌の画像。










今度は割らずに、その裏側。


やっぱり感動する。


高校を卒業した年に、初めて見た富士山のように。

あの時は各駅停車を乗り継いでいたので、ゆっくり富士山を見る事が出来た。

いまなら、新幹線で ピューっだから、感動している暇もないが、四人で乗っていたが、

他の三人のしている、こいつあほか という顔を尻目に、座っていられないほど興奮して、走り回っていた。




このロットを作ってもらってから、二ヶ月くらいが経過しているかも。

昨日は、この後この菌が、どうなるのか分かった。


どうもならない、この後は規則的な形状は無く、好き勝手にはびこって成長していく。


そういう塊が出て来た。


一回の播種で、その畝にバケツ7分目程度の肥料を撒くが、

その量で、この塊が、7~8個出てくるが、それ以外におばちゃんのこぶしくらいの塊があった。

それは今まで、知っていて、さらに進むと、肥料袋の形状通り固まっていく。

それを混ぜて使っている。



その事を思うと、最初だけ、このドーム型を維持する事が分かって、

弱小の間の成長過程は、寄り添って、外圧によって崩れにくい物理的構造を形成する、

知恵を獲得している事になる。



逆にその知恵を獲得したから、今まで長年生き続けて来られたのだろう。



そう思うと、DNA は、知恵の宝庫という事かな。




さあ、収穫をしてこよう。




 
2015.09.04 Friday

白くなる菌






このドーム型のかたまりが、新しいロットの肥料から出てくる。


あまりに人工的な計算されたような美し造形に、びっくりした。

主体は、菜種油粕で、茶色く見えるのがそれだが、これは私の要望で作ってくれた肥料。


おかげさまで、葉物の農家がみんな苦しむ中で、比較的スムーズに私のベビーリーフは育つ。

育つと言っても、肥料だけが環境ではないので、その他の今の過酷な天候では、やはり収量は落ちている。



で、このドームの正体は、この下。







中は、白い菌で埋まっている。

数種類の菌が入っている肥料なのだが、最初は、この白い菌が増殖する。


今まで、その菌は、もっと大きな塊で袋の中に存在していて、形はこんなのじゃなかった。


ロットが変わってから、最初の頃は偶然と思っていたが、次々と出てくるので、やがて認めざるを得なくなった。


この菌の増殖していく時の形成する形が、このドーム型なのだ。


人間は、計算して、その計算通りに機械に作らせることはできる。

でも、人間の手では、むつかしい。


ところが、この菌は、どういう訳か、きれいな、本当に規則正しい形で増殖していく。



物理的な力の安定を考えれば、このドーム型が一番外からの圧力に強そうだ。

そうすると、この白い菌は、そのことを自らの増殖に最強だという事を知っている事になる。


命の本質は何なんだろう。

という問いに、この菌は答えてくれている事になる。

この菌は、思考という能力を持っているとは思えない。

生き物の本質が宿る場所は、DNA でしかなさそうなので、命の本質もDNAにあることになり、


その DNA のみの力で、この最強の形状を作っているという事は、存続であり、

たとえ、世代が代わろうとも、種が続く事にのみ発展を繰り返すなら、命の本質は、DNA の継続という事になる。


行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

世の中にある人とすみかと、またかくの如し。



こんな事ばかり考えながら育てているベビーリーフは、

まちがいなく、理屈っぽい味がすることだろう。




 
2015.08.31 Monday

レタス類の発芽







梅雨が長く続き、明けた喜びもつかの間、灼熱の日がやって来たが、

なぜか「 今年の夏は短い 」と、感じて、おばちゃんにもそう言っていた。


今でも思い出す残暑は、高校一年の夏で、二学期が始まり、9月の10日になっても、

彦根は30℃を超え、クーラーの無い教室は暑く、古典の教師が、「 農地改革が無ければ・・・ 」

と、自分は地主の息子で、働かなくてもいい身分だったのに、「 こんな暑いところでお前ら相手に・・」

と、怒っていた。

みんなは、その『 おんち 』と云うあだ名の小柄な教師の顔が、赤黒いのは、

「 陽に焼けたのではなく、酒のせいだ 」とうわさしていて、それが歴代語り継がれていた。



昨日、先週金曜日に播いた、レッドオークの種が発芽していた。

『 夜温が、25度を超えたら、発芽しない 』

で、逆に25度を割り込んだら、発芽すると思っていたが、

そうでもなかった。


気温が上がっていく時は、25度が目安でも、下がっていく時は、25度は目安にはならなかった。

もう、2週間も前から夜温は、25度より下がっているが、発芽はしなかった。







三列目にの端が発芽していないが、これが先々週の土曜日播種のレッドオーク。

真ん中手前は、先週の金曜日播種のレッドオーク。


そろそろ、秋冬仕様に戻そう。



やっと、8月が終わる。

何も、変わっていないような気がするけど、

内側では、猛スピードで、変わって来て、世の流れがゆっくりに見える。





 
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