2020.12.14 Monday
新品種
ひとはジッとしていない。
恋するマロンが出来たら、次に作りやすい品種の開発をして、栗五郎という名をつけた。
これが、美味しくないと農家には人気があっても、売り手に人気が出なかった。
そのままかと思っていたら、知らぬ間に次の品種を作っていた。
ほろほろ と言うらしい。
これが、なかなか美味かった。
今度のテーマは、収穫後の保存に優位な品種と狙ったのか、偶然なのかは分からないが、
このブリーダーは、優秀な人なので偶然を期待して品種改良するなんて考えられないので、
ちゃんと、ここを目標にしていたのだろうと思う。
電話でそんな話しをしていると、中澤が直ぐに調べてプリントを持って来てくれた。
そこには、受粉後50日と書かれていた。
ということは、晩生だという事が分かる。
早生なら、40日程度、標準で45日だから。
これを、うちでも広げることにした。
野口さん、やっぱやるなあ〜
2014.09.12 Friday
くり将軍 南瓜
昨日、来客があり、かぼちゃの試食を一緒にした。
今年は、北海道の南瓜が小振りで、従って収量が少ない。
少ないうえに、順調に注文を頂いていて、『 恋するマロン 』が、
計画しているより早く終了してしまいそうで、オプションで用意していた、
『 くり将軍 』も2000箱ほど、補填することにして、試食をしておいた。
恋するマロンは、8月10日過ぎの最初の収穫のサンプルの残りで、さすが早生だけあって、
ずいぶん糖化が進んでいるが、このくり将軍は、いつ収穫かは不明というものの、粉質感がいっぱい。
詳しくは、差しさわりがあるので書かないが、今年は、10月の半ば過ぎには、この南瓜に主力を移す。
もともと、追熟のゆっくりした『 くり将軍 』を北海道産の後半部分にもって来るのは理にかなっている。
2012.09.16 Sunday
抑制南瓜 恋するマロン
目下、世間を恐れさせている台風16号は、少し西に傾きながら北上しているが、
この島では相変わらず雨が降らず乾ききっていて、それでも草が伸びたような気がするので小森さんに聞いてみると、
二日ほど前の夜中、ある程度の強さでまとまって降ったようだが、畑を基準に見ると、ほとんど降ったとは思えず、
かなり深いところまで乾燥が進んでいて、文字通り焼け石に何とやらで、南瓜を潤すほどではなさそうだった。
ハウスの中は異常な暑さで、それでもバーナーで畝を焼くと、温度計が示す昨日の最高気温は68度になっていた。
これじゃ眩暈がして、動悸が激しく、思わずへたり込んでしまうのも無理は無く、この夏一番の汗の量だった。
さて、『 南瓜はどうなったかな 』 と思いながら、畑に行ってみると、蔓先を上に向けて生きていた。
でも、結局今のからまったまま台風を過ごさせる事にした。
自分で育てた野菜、育っている野菜が、何かを私の奥底に話し掛けてくる。
南瓜の蔓を整理していると、どう見ても、うなだれているとしか見えない葉が、その奥底に貯めている力を、
私に、「 分けてやるよ 」 とこっちに飛ばしてきているのが見え、その不思議に浸りながら、
「 これはストーンの領域だな 」 と懐かしく思い、ふと、遠い所だが、≪アムステルダム≫まで、もう一度出かけたくなった。
前回は、僅か二晩という短さだったが、次に行けるとしたら、ゆっくりオランダの田舎を巡ってみたいと思っている。
2012.09.10 Monday
恋するマロン 雨乞い
それが瀬戸内気候でしょう と言われれば、そうかも知れないが、
夕立も無い。
中耕の後、草も生えてこない。
葉は萎れたまま、それでも次の葉を出そうとして、
ピンチだと思っているのか、本蔓に負けないくらい脇芽を伸ばしてくる。
マルチが焼けて、マルチの上に蔓先を垂らしたままの株は、
焼けて、蔓先が無くなっている。
水を遣ろうにも、ホースで遣る程度では追いつかない。
これ以上、何か手を打つとしたら、マルチを張りしなにやったように、
エバーフローを設置して水を数時間出しっ放しにするしか手は無いんだろうな。
蔓から伸ばす根も、土が焼けているから、伸ばそうとしても焼けて伸ばせられないんだろう。
雨雲が何とか遣って来ても、下に雨が届くまでには至らない。
雀の涙とはよく言ったものだ。
子作りを焦っているのか、雄花が開かないのに雌花を咲かそうとしている様子に、
自分を忘れて哀れに思ってしまう。
2012.09.03 Monday
今年も
定植一週間後位からシルバーリーフが出始めていた。
でも、五年前の一番最初の栽培で、日曜の帰り間際にシルバーリーフが出ているのに気が付いて、
その時は、シルバーリーフって名前も知らなくて、ネットで一所懸命調べたけれど分らなくて、
結局、伝染を恐れて該当する株を全部抜いて帰って、仕入先のどなたかに後に訪ねたり、島の人に聞いたりしていた。
その時の納得は、病気ではなく、何かの生理障害だというものだったので、今回もそう思ってやり過ごしていたが、
どうも気になり、シルバーリーフって検索してみると、虫害だという事が分り、その殺虫剤を農協に頼んでおいた。
先週、そのために木曜日に島に行き、農協でその薬を購入して畑に向かった。
昨年、夜盗虫にこっぴどくやられて、今年はその対策に仕入農家に聞いてまわり、
結果はダイアジノンがいいだろうとの事になり、散布の許容範囲目一杯散布しておいたので、
昨年と同様の日数が経過しても、夜盗虫の兆候はなかったので、薬が効いたとホッとしていたが、
畑に着くなり、遠目にも異常が分り、近付くと、やっぱり株元が食いちぎられていた。
中川にその事をメールすると、夜になって、
「 なんと申し上げてればいいでしょう。仕方ないですね。残っている株を頑張ってもらいましょう 」 と励ましてくれた。
ひとまわりも歳が下なのに、いつも、イザとなったら、中川に甘えてしまう。
2012.08.26 Sunday
いつも
いつも、カボチャの抑制栽培が始まると、他の事に手がまわらなくなり、
それでも、年々しなければいけない事が増えてきているので、それなりに大変なのだが、
どうしても、庭の世話は一番最後になり、始まる前に、だからと思って掃除をしておいたが、やっぱりこうなって、
一段落している間に、もう一度きれいにしておこう。
報告がふたつ。
南瓜は、順調です。但し、歩留まりは秘密です。
私の腰は、『 定植作業中にどこかに飛んでいった 』、と書きましたが、本当です。
結石は数日前に、無事体外へ出て来ました。<梅ちゃん先生>は、誤診ではありませんが、判断を怖がったという事です。
私に陣痛という痛みが分らないのと同様に、結石の腰痛は、彼女には医学書で症例パターンを記憶するだけです。
彼女が熱心であれば、私にもっと取材をし、生きた判例を得る事が出来たと思いますが、彼女も人を選んだのでしょう。
そもそも何故、毎年夏のこの時期に結石になるのかというと、身体の水分が汗となって全身から出てしまい、
じん臓という器官を通して出て行く水分量が、極端に減少するからではないか、と自己診断しています。
スイカ糖のような利尿剤に頼った事もありましたが、夏の暑い時期にあの甘ったるい味を毎日舐める事は気が進まなく、
偶然ですが、このところ一気に煙草の量が増えたこともあり、
今年は、≪ムソー三年番茶がぶ飲み作戦≫で、毎日3リットル位の番茶を飲んでいます。
みなさん、私のような腰を気遣っていただきまして、ありがとうございます、お陰さまで軽く済み、感謝しております。
2012.08.24 Friday
恋するマロン 定植後10日
さながら、恋するマロンの抑制栽培日誌みたいな様相で、自分でも他に記すべき事は無いのかと思うが、
それでも、この作物は、畑に行く度に違う顔を見せてくれるので自分では飽きはしない。
初期の水遣りの、畝の左右高低さもあって、列によって初期成育不足の箇所がハッキリしてきた。
画像では、手前の方が遠心力が働きにくいというか、向心力が強いというか、要はマルチの上に流れた水が入りやすく、
従って、こちらの下の方は成長が正常と思え、上の方の株は初期の根張りを苦労したように見て取れる。
ただ、私の勘だが、いずれ追いついてくるようにも思え、今年は2週間定植が早いので、遅れても間に合う気もしている。
水を我慢した甲斐もあり、徒長気味だった苗が少し改善されてきていて、しめしめと顔がほころぶ。
次は、追肥をして、中耕し、そろそろ台風の準備をしとかないと、大きな台風が来るような気がする。
来るならあまり樹が大きくならない来週か再来週に、しかも木曜日から土曜日に来て欲しいと思っているが、そうもいかないか。