2012.05.01 Tuesday
インカのめざめ 植え付け後1ヶ月
早いもので、あれからひと月が経過した。
ええ加減な種芋を、選びもせずに植えた割には、何とか面目をたもっている。
応援に来た『料理長』は、植えながらもしっかり種芋を選別していたので、その部分は、伸びも良く、揃って大きくなっている。
長崎の末吉君のところに行っていて、盛んに種芋の良し悪しの話が出ていて、許容の範囲を考えていた。
今回、許容を超えた芋も、雨との競争で焦った分だけ、植えてしまっているが、まあ多少の事は追いつくと思っている。
この品種は二度目だが、じゃが芋自体は五度目位で、どういう成長の段階を辿るか大体見えてきているので、
後一月半ほど、精一杯の世話はするが、想像以上の事は起こらないだろうな。
ただ、草の伸びと、芋の葉の伸びとのスピードは、思ったほど草が伸びていなくて、
これだったら、このまま草取りは免れそうにも思えるが、それも今度は、収穫時期と葉の衰えとが問題になりそう。
芋の葉が芋の熟度に合わせて衰退してくるし、そうすると良く出来たもので、草の勢いが増してきて、収穫の邪魔をする。
2012.04.23 Monday
粉ミルク3000倍
中には、フライング気味で勝手に成長してるのもあるけど、まあ大目で見ておくことにする。
粉ミルクはどこでのか聞いてみると、『料理長』は薬局で売ってると言うので、畑の道々で薬局に寄って、
『 粉ミルクはありますか 』 『 どこの粉ミルクですか 』 『 いや、 どこに置いてます? 』
『 いつもどのミルクですか 』 う〜ん、返事に困る会話ばかり。
『 いや、子供が飲むんじゃないんですよ 』 『 じゃ、大人が飲まれるんですか 』
ここまでくると、返事に困るだけでは済まなくなって、次の言葉は一歩間違えると通報されそうな危険・・・。
観念して、『 実は、野菜に飲ませるんです 』 『 ・・・・ 』 いや見つめられても困るんです。
それ以上に、意外と高い。
ともかく、Get して、畑に向かう途中、会社の中澤さんに 『 何倍に薄めるんやったか調べて 』 と依頼すると、
『 3000倍 』 と返事をくれたので、作業終了後、上画像をメールしたら、
『 粉ミルクなんですね。ガムシロップくらいなら、なんとなく、わかりますが、ビタミン補強で粉ミルクとは動物と同じですね。』
これも返事に困るコメントで、それならバッテリー液を散布したら、『 機械と同じなんですね 』 とか、なるんだろうか。
これ等の散布を教えてくれた農家は、吉本隆明みたいに本質を見抜く事に、一瞬たりとも、たじろぎを見せない人なんだ。
2012.03.23 Friday
明日は雨のため
計画では、明日に御客様の新入社員研修で、『インカのめざめ』の植え付け実習を行う予定だったが、
生憎の雨の予報の為、仕方が無いと諦めて、今日、信州から遊びに来てくれた画像の彼に手伝ってもらって植えた。
年々とは言うが、去年より腰に粘りが無くなっていて、種芋を並べていく作業が辛かった。
だから二人で遣るつもりだったが、料理長に途中で応援を頼んだ。
二人で三時間ほどの作業とよんでいたが、三人で5畝ほどの畑を2時間掛からずやる事が出来た。
今年は、溝堀に知恵が湧いた。
昨年までは溝掘り用の道具の2個着いている鍬の部分を1個にして、
ロープを張って、その下を掘って、次には隣りにまたロープを張ってと遣っていたが、
それだと、どうしても通路の幅が一定にならず、その後、土寄せする機械を入れる時に上手く行かなかった。
だから、一本溝を切ると同時に隣に次の溝用のラインが引けて、そのラインを踏襲して次の溝を切る連続で・・・、
と、そういう道具作りを考えていたが、頭の中で上手く作れないので、実際には作らず終いだった。
先日、畑に肥料撒きをした帰り道、ふっと思いついて、
もともと2個並んでいる鍬部分を、1個にせず、最大30cmの幅に広げられるので、
2本切った溝の片方の溝に、帰りの溝切りの時に、片側の鍬を嵌めるように帰ってくると、
つまり、往復で3本の溝切りをするようにすると、例え曲がっても同じ幅で曲がるので、これでOKになった。
で、画像のように、切った溝を1本飛ばしに種芋を並べていくと、通路が60cmの幅になる。
たったこれだけの事を考え付くのに3年かかった。
2010.05.16 Sunday
インカのめざめ&メークイン
左が【インカのめざめ】、右が【メークイン】。
二度目の土寄せ。
一度目は、跳ね上げ機でやった。
思ったほど、楽ではなく、それ以上に、
雨、が少ないから、土埃が凄くて、マイッタ。
このが画像の畑の土は柔らかくていいが、
男爵の2反の畑は、土が意外と締ってしまって、
跳ね上げ機では、抵抗がひどくて、前に進むのに苦労した。
それで、今回は、長崎の末吉君に聞いていた、培土板を使った。
深さや、角度に最初難儀したが、うまく行くと、こちらの方が、
仕上がりが綺麗し、葉に乗っかる土の量も少ない。
この畑は、これだけ草が多い地域なのに、
一度も草抜きをしていない。
二度の土寄せで、
ゼロ。
こんなに、うまく行くとは思っていなかった。
もうひとつの藤本さんの畑は、
育ちも今ひとつで、それで今日、液肥やなんや、
散布に行って来たが、草に負けていた。
一回目の土寄せが、上手くいってないからだが、
近所の人の目を気にしながらだったので、仕方が無い。
ムキになって、草を掻いていたが、
もう腰が立たなくなると思って、中途で帰ってきた。
しゃがんで、やっている時はなんでもないが、
フト立ち上がると、目はクラクラ、
腰は、おじいさん。
『いつから、年金もらわすと?』と、
言われそうだ。
あした、あした、と思って、やめた。
そう、あした、あした。
2010.04.07 Wednesday
ラッキーなやつ
インカのめざめが、顔を出した。
この前に男爵も植え付けていたが、
これ等は、先々週に顔を出して、
残念ながら顔を出した瞬間だったので、
顔を出した株全て、霜で溶けてしまった。
先週見た限りでは、復活の兆しはあるものの、
地上部の葉がすっかり無くなると、ちょっとつらい。
仲間で情報交換しているのか、
その後の顔出しがほとんど無い。
『おい、喜ばそうと思って、早く顔を出したら寒いぞ』
『そうやなあ、ちょっと気を揉ますくらいがちょうどいいかもな』
てな会話かな。
少しでも葉が残っていれば、
何か手を尽くす事もできるが、
実際、一枚の畑は、アルコール資材や、
なんやかやを散布したが、
もう一枚は、気が失せて、仕方なく、
草だけ抜いて帰ってきた。
今週、島に戻って、どの程度の回復振りか、
楽しみでもあるが、恐い気もする。
隣の畑の爺さんに聞くと、
『ここでは、3月中は霜が降りる事もあるよ』
との事だった。
『早く植えないと芋が太らない』って話もあるし、
悩ましい事だ。