八百屋のYAKUZENスープスパ
花ケールがメインのパスタ。
いつもはパッパッと作るファストフードとしてスパゲッティを食べているが、
早く帰宅できたのか、念のいったパスタを同居の息子が作った。
素晴らしい味だった。
思っている以上に、金針菜や蓮の実から味が出ているのかもしれない。
という事は、中国人の込み入った材料を駆使して、味を見事に調える料理のセンスは、
薬膳素材として捉えている中薬の素材にも、その味が料理に出てくることをちゃんと計算して取り入れている事が分かった。
彼らの食べる事に対する欲は、単なる医食同源の思想だけではなく、本当に楽しむ事を追求しているのだろうな。
そう思えば、塩焼きを頼んだら、わざわざ厨房から料理人がテーブルまで出てくる気持ち分かる。
YAKUZEN を八百屋のテーマにする事は、これくらい美味しさを追求する動機を高めないといけないのかな。
パスタ
我が家は三人とも働いていて、三人ともとても忙しくて帰りが遅くなるので、夕飯作りにそんなに時間が掛けられない。
でも、三人ともが料理ができるので、そこは楽っていえば楽。
目下、お腹を空かして帰り着いて、30分以内に食べ始められるメニューと言えばこれ、パスタ。
三人で誰が一番美味しく作るかと言えば、息子の和大。
それで、その作り方を学んで、ワインを多用するパスタになってきた。
でも、料理もどれだけ教えられても自分の味からは離れられない。
だから、同じようなパスタが続いても、それぞれ味が違い厭きずに食べられる。
具材も、その時々で冷蔵庫にある野菜を使うので、目先も変わる。
教えられたことは、ワインの使い方と、少し焼くこと。
焼くなんて発想は今までなかった。
大概、料理屋さんのパスタでも、麺にソースをからめるというだけで、
別にフライパンじゃなくても、鍋でも良さそうだが、
このちょっと焼く感じで、動きを止めるとまた別な味がする。
料理は工夫だとは思うが、なかなかこういう常識破りの発想は出てこない。
After all
『 結局 』 って状態は、英語でどのように表現するのかと調べてみると、After all と出てきました。
けっきよく、言葉は記号的な発想が色濃く付いて回っているような気がして、微笑ましくて好感をもてます。
では、逆に英語で After all と出てきたら、どんな普段の日本語のイメージを抱くかと思うと、
結局なんて言葉は、そこそこむつかしく、むつかしいけど、記号的な要素で考えると、同じような気がしますが、
最初に出てくるのは、『 とどのつまりは 』 みたいな感じで、これを漢字に直すと『 都度 』、
「 つど 」 ってのが、いくつか連続して出てきて、そのもうこれ以上出てこないって、
『 詰まった 』 状態で、その事をやむなく諦めて結論として落ち着かせる状態ではないかと思います。
数字もそうですが、言葉も遊び道具としては、充分すぎる要素を持っていて、そこにひとの暮らしの歴史を感じて面白い。
小豆島で、薪ストーブの上に燻製器を置いて、スペアリブを燻製にして食べようと考えた訳です。
でも、その夜に薪を使ってしまうと、次に来た日の夜に薪が無く寒い思いをしなければならないので、
考えあぐねた結果、コンベクションオーブンで焼くことにした。
何も考えずに、スペアリブに香辛料から塩から、色んな味付けをする調味料をすり込んで、
ピチットシートでくるんで熟成させていたのに、とどのつまりは、ありきたりな料理法になってしまいました。
脂を摂って燃焼する。
もし、辻占いに観てもらったら、
「 あなたは、美味しい食べものに、恵まれる相をしている 」 と言われるだろうな。
こんな仕事を 40 年もしていると、おいしい料理を食べたけれゃ、美味しい素材を集める事が条件と誰でも分かるだろう。
そういう意味では、私の周りを取り囲む環境のお陰かと思う。
みんなが、僕を喜ばせるさせる為に、苦心して探して、美味しいものを探してくれる。
これ以上の、幸せがあるだろうか。
誰か、美味しい野菜を作っている人を知らない? と知り合いに聞くと、
大概、絶品が出てくる。
先日も、美味しいあんぽ柿が思いの他、急に終わってしまったので、
探していると、となりの吉野で、実に美味しいあんぽ柿が出てきて、
あんぽ柿が終わると、干し柿が続いて出てきた。
この干し柿、普通商流に上がる製品は、ほとんどが二酸化硫黄で燻して殺菌しているが、
それも、していない代物で、私の好みにぴったり。
もちろん、最初のあんぽ柿も、そんな事話題にも出てこないほど、何もしていないが。
で、先日、病院を経営しているという会社から電話連絡があり、
患者さんから頂いた、萩原農園さんの干し柿が、あまりに美味しかったので、
自分の病院でも販売できないかという、問い合わせだった。
ホームページで調べたら、お宅の会社が出てきたので・・という事だった。
美味いものは、理屈抜きで、ひとを行動に誘う。
現在は、その料理方法に焦点を移して、そのメディアに動画を使おうとしている。
画像は、鮭のグリルが食べたいとのリクエストに、saechan が作ってくれた。
姫路のとある雑貨屋さんで見つけた、陶器のパンで、ガスレンジのグリルにこのまま入れる。
昔の無水鍋のような、最近のタジン鍋のようなもので、水を使わないので、味が素材そのものの凝縮になる。
重い事が、難点だし、その重い容器を、手袋が焦げるくらい熱い中取り出すから、更に難点だが、
その分、冷えにくくて、しかも蓋の天井に、蒸気がひたひたと料理の上に落ちてリーチングになり、更に美味くなる。
このグリルを使った料理が、簡単で、しかも美味しいと注目している企業が、他にもある。
アサヒ軽金属ってところらしい。
スナップエンドウ
誠の香り 特栽大葉の野中さんが送ってくれたベーコンを会社から持ち帰って、パスタを作る。
帰宅後、何をするより先に、台所に直行して、鍋に水をはり、火にかけておく。
それから、洗濯物をベランダから取り入れる。
ここで、着替えをする。
台所に戻って、フライパンにオリーブオイルを 5cm 程度の直径になるように入れて、弱火にしておく。
本鷹唐辛子を入れて、何て商品名にしたか忘れたが、特栽にんにくをスライスして入れる。
ここで、上村兄弟のスナップエンドウ登場。
茹でようかと思ったが、面倒なので、画像のように細かめに切った。
切って、炒め始めると湯が沸き、パスタを入れる。
i phone のタイマーで、8 分セット。
むかしは、こんなタイマーなんてセットしなかったが、
これで忘れる事が出来るので、その間に、違う事が出来るので便利と思うようになった。
味付けをしようと思ったが、最近 saechan の味付けレベルが格段の進歩をして、
その味が、すこぶる良くて、任せることにして、これでお役ごめん。
コルドンブルーのお料理教室に、数回通ってきて、技を習得したようで、これはいい。
食べ始めるまでに、帰宅後 25 分程度の所要時間。
ポイントは、炒め終わる頃に白ワインを入れて、少しアルコールを飛ばすらしい。
まあ、ワインは、化学的には C O H の化合物で、その由来がぶどうだから、天然のアミノ酸組成が残る。
農業をしていたので、この程度の理屈はよく理解でき、余分な味の酸化防止剤の入っていないワインに限る。
忙しい、働く嫁と一緒に帰宅しても、冷凍食品なんぞを食べなくて済む、食事の仕方。
具材を換えれば、毎晩でも、そうそうは飽きがこない。
働いて帰ってきて、嫁も働いて疲れて帰ってきているのに、台所に立つ嫁の疲れた背中を見るのはつらいだろう。
その背中を見てしまうと、作ってくれた料理が美味しくても、素直に喜べないと思ってしまう世の亭主に、
だけど、美味いものを食べたいと思うなら、参考にしてもらえればと思い、書き連ねてみた。
ル・コルドンブルーの料理教室は、3 回の参加費が 3 万 5 千円と言っていたが、
私には、充分な価値がある。
もちろん、素材をアルファーで揃えることが肝心だが。