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2017.04.17 Monday

はっぴ

 

 

 

 

 

 昨日は、和歌山でお客様の『 健康フェアー 』 というイベントの即売会に参加してきた。

 

 

凄い人出だった。

 

 

8 種類ほどの品目と、生姜を 6 種類展示して、

 

生姜シロップの試飲もしてもらった。

 

 

ひとくみ、40 分ほど歩いてきたと言ってた二人のおばあさんが、

 

森さんの名水にらを見て、『 ええニラやわ。私はこんなニラを見たことが無い 』と言っていた。

 

 

 

私は、嬉しくなって近づいて、『 どこを見て、いいニラだと思われるんです? 』と聞いてみた。

 

でも、その彼女は、どこがどうと言わなかった。

 

 

それで、私はますます嬉しくなった。

 

ひょっとすると、理屈っぽい売り場だと思われて、

 

何か気の効いた理屈を言わなければと思われたのかも知れないと思った。

 

 

彼女は、理屈抜きで、パッと見た目でそう言ったと分かった。

 

分かる人には、分かってもらえる、そんな値打ちが好きでこの商売をやっている。

 

彼女は、2 袋 買っていってくれた。

 

 

 

今のニラは、見ただけでいいニラと分かる。 

 

  

 

中には、にらの下の部分を、『 何となく 1cm ほど切って捨てている 』 と言う女性もいた。

 

『 そこが一番甘くて美味しい部分 』 と言うと、少しはにかんでいた。

 

 

 

 

もうひとり、若い、普通の範囲の端っこのほうの感覚で生きていそうな男性が、やって来た。

 

彼は、ひととおり野菜を見ていき、そのまま行ってしまった。

 

 

しばらくして、またやって来た。

 

今度は、どうやら福井の 『 ほっこり金時 』 に気を引かれている様子だった。

 

また、来た。

 

でも、何を考えているのか分からない。

 

4 度目くらいに、選びに選んでとうとうかごに入れた。

 

他の売り場の野菜もかごに入っていたが、その場で代金を頂戴するルールだったので、

 

息子が、そのことを説明すると、売り場にさつまいもを返してしまった。

 

 

気が合わなかった様子だ。

 

終了間際になって、またやった来てさつまいもの前に立った。

 

隣では、売り切りと称して、ただでさえ安く設定していた価格のさらに半額を叫んでいたので、

 

息子が、『 ここは、値札のままの価格ですけどいいですか 』 と言うと、彼はどうもそのことは問題ではなかった。

 

 

買う意志がはっきり伝わったので、私は前に出て、良さそうなふた袋を示して『 これかこれかのどっちかだ 』と言った。

 

『 私は、こっちの方がいいと思うよ 』 と言うと 『 じゃあ、それでいい 』 と意外にあっさりと頷いた。

 

 

彼は、ちゃんと品質を見抜いていたことが分かった。

 

つまり、差が無いという事を分かっていたと思う。

 

 

ちゃんと見れば、異質な品質に気づくはずだが、彼はそのことが分かっていたんだと思うと、

 

ふと、人間ってのは何なんだろうと思ってしまった。

 

 

 

たかが野菜なんだけど、その野菜は命を持っていて、決して値引きされて売られなきゃいけない物ではない。

 

彼は、そういうことを私に教えてくれたような気がする。

 

 

ただ、残念なことは、そういうひとは極少数派だということ。 

 

 

 

マイケル・ムーアの、項目ごとに他国と比較する事で米国の奇妙な部分を浮き彫りにした映画やっていた。 

 

 

 

 

コメント
いつもお褒めいただきありがとうございます。こうやって褒められると日々の作業の励みになります。
 やはりお客様と直接会話ができるということはいいことですね。ただ単に売れ行きばかりでなく、商品を眼の前にした時の消費者心理というものが見られるというのは現代においてはなかなか出会えるものではないですから。
 今年はおかげさまでいい出来なので頑張って出していきたいと思います。
 社長も早く免停が解けるといいですね。
  • 森 一成
  • 2017.04.17 Monday 13:03
今年は、早くからいいにらだと思って見ています。
『いつもの』を見ていても、こんなに早く伸びるんだったかなあと思っています。
それはそれで、長いシーズン心配なのですが、まあ老婆心のようなものと思ってください。
ずいぶん前に、松江のスーパーさんが他店で森さんのニラを見て、
直ぐに電話を下さり、取引が始まったのを思い出しました。
  • naruhodona
  • 2017.04.18 Tuesday 08:06
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