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2008.07.31 Thursday

『もちぶた』の営業


碧南市への通過点『大府』を目指して走った。

ルートは名神茨木から草津で新名神、亀山で東名阪を走って四日市、
伊勢湾岸道に乗り換え大府、知多半島道路を阿久比、
最終国道247号線で碧南市に入る。

私なりにポイントは『大府』と思っていた。
今の車は平成7年産。
当時はナビゲーションシステムなるものは、とても高価で20万円位した。
地図に20万円も出せるかと思い、2千円ほどの道路地図帳で充分だった。
ところが地図帳を見るには老眼鏡が必要で、運転には近視の眼鏡が必要になった。
そろっとナビが欲しくなってきた。
営業車には勿論ナビは付いているが、何となく自分の車で行きたかった。


異常な雲の群れ

画像は『信楽』付近。
この新名神はいつも空いている。
朝早く通る時は大概、霧で前が見えない。
えらいもので、その霧が出る辺りは『朝霧茶』で有名な地域である。
この湿気が茶の葉にええ影響をもたらすのだろう。

今日は11時位の通過だが御覧の通り。
鹿に注意しろって標識が言っても、出くわしたら鹿も私もただではすまない。
この道は高速道路、今年の2月23日開通した49.7km。
片方でCO2削減を言いながら、この道路を建設するのに使ったCO2はどれくらいだろう、
テレビで連日CO2削減のキャンペーンをしているが、
政府のしていることは『頭隠して、尻隠さず』で、何とも軽薄なことである。
そんな事を思いながら走っていると、前方180度に異常な積乱雲の群れが広がっている。

亀山JCTで道を間違ったと思った。
私は『伊勢湾自動車道』と記憶をしていた。
ところが標識は『伊勢湾岸道』と言っている。
JCTでは、『伊勢自動車道』って道も、違う道で案内されていた。
どちらも私の記憶と似ているようで別物である。
仕方なく走りながら会社に電話を入れ、パソコンで確認をしてもらった。
『タイフ  タイフ』というので、『目の前は台風みたいだ』と言うと、
『道に迷っている割に余裕がありますね』と言われた。
結局は走っている道で合っているらしいが、
全体をもう一度把握したくなって『御在所茶屋』ってサービスエリアに入った。
トイレに行こうとするとおじさん(私もおじさん)が、
サービスエリアで配布している地図を広げていた。
『おじさん、その地図は何処で貰ったの』
『こっちのレストランを過ぎた奥の方にある』
『ふーん、ワシも貰ってくるわ』
『その向こうのあっちにもレストランがあるが、そのレストランとは違うぞ』
えらい丁寧な人であった。

小腹が空いたので五平餅を食べることにした。
手順を間違えた。今にも雨が降りそうなので、さっさと車に戻りたいのに、
手には、営業カバンと地図と五平餅、両手が塞がっているのに、
カバンから財布を出してお茶を買わなければならない。


フード生田さん食彩館

腹も道順も満足、さあ仕事である。
雨の中、勘良くフード生田食彩館さんを見つけた。
『あった!』って気持ちも手伝ったか、なかなかデザインの良い店である。
店内は、そつなく商品が陳列されているが威圧感が無い。
買ってくれっと商品が並んでいて、引いてしまう店が最近多くなったが、
何故かこの店は、商品に近づきやすい。
商品の量と通路の広さのバランスが上手く取れているのかな。

商品もNB(テレビコマーシャルに出て来るようなメーカー)は半分以下と思われる。
実際に生活者として買い物をしていないので、
高いか安いかは分からないが、今回の商談相手の専務曰く、
『自分たちが良いと思う物を置いていたい』
『そういう物を求めてくれる方の、人数分の規模で会社は良いと思っている』
社長とも何度か話をさせてもらったが、同じ事を仰っている。
あーええ会社だなと思った。

1ヶ月ほど前にサンプルの『もちぶた』は送ってあった。
聞くと、『2日目、4日目、1週間目と熟成しながら味を見た』そうだ。
現在取り扱っている3種類の豚肉も同じように熟成して、
味の食べ比べをしてくれたそうである。
こんな嬉しく、ありがたい話は無い。
私は扱う豚肉に恵まれている。
もうひとつ違う豚肉も、冷凍で販売している。
どちらも甲乙付け難い優秀な豚肉である。
この二つの豚肉は、どの豚肉にも引けを取らない自信がある。

『特に脂肪がいい、甘味、柔らかさ。1週間熟成した脂はとろける様だった』
この豚肉にとっては最高の誉め言葉である。
しかも、『価格も特に高いとは思わない』と言ってもらった。


2008.07.29 Tuesday

ブランド



虹の下は二十四の瞳

高松からの帰り道、大きな虹に出会った。
高松のマルヨシセンターさんに『和豚もちぶた』の営業に行った。
前日に小豆島に来ていて、軽トラで行った。
服装は、営業だからスーツである。
軽トラに乗り込んで自分でも笑ってしまった。
何とも不釣合いなのである。
スーツにYシャツ、革靴を足すより、
購入価格の安い軽トラックである。

『もちぶた』の話をしよう。
縁あって10年ほど前から私の会社では、
グローバル・ピッグ・ファーム(http://www.gpf.co.jp/)の、
『和豚もちぶた』の卸販売もしている。
この豚肉はブランドといえるが、一朝一夕に出来るものではないことが分かる。
この会社の赤地社長は、
私が差し出す会社案内を黙って最初から最後まで、
じっくりと読んで顔を上げ『同感ですね』と一言言ってくれた。
差し出した会社案内を私の眼前で、一文字逃さず読んでいただけた方は、
20年の歴史の中で唯一人である。

ブランドという限りは自己の製品が一貫して、
製造・生産から販売まで管理するところから始まる。

この『もちぶた』というブランド豚の、私の最大の買いは、
養豚農家の集団である点にある。
赤地社長自身が養豚農家である。
国際間で円の立場が下落すれば、
充分世界で販売可能な、価値ある豚肉と思っている。
豚の品種作り、繁殖から始まって、最終消費者の口に入るまで、
その何処の工程を切り取ってみても、真面目で嘘が無い。
悪意の無い嘘も入り込めない構造になっている。

真面目は、理想に向かって絶えず進むという事である。
養豚農家も『もちぶた』以外は育てない、
精肉会社も『もちぶた』以外の豚肉は一切扱わない。
2〜3年前から新潟地区では、屠場を農家達も出資して、
99%『もちぶた』屠場として確立している。

『もちぶた』以外は育てない農家から出荷されて、
『もちぶた』以外は扱わない精肉会社から出荷されても、
『もちぶた』というブランドを着て流通される豚肉は、7割〜8割だという。
どういう事かと言うと、仕上がりの品質基準に満たない豚枝肉は、
一般の国内産豚としてしか流通できないことになっている。
この事は、品質にブレが無い要因として重要だ。

では何故、
同じ系統の親、同じ飼育環境、同じ餌を食べても、肉質に差が出るのか。
豚は約10頭、子供をいっぺんに産む。
生き物の世界であるから、強いものが勝つ。
強いものは食べたいだけ優先的に食べる。だから益々強くなる。
この豚は背中に脂肪が付き過ぎて、『もちぶた』として不適となる。
一方、弱い豚はいつまでも弱い。
瘠せた豚となってしまい、これも不適となる。
農家の腕やシステムに係わり無く、生まれた子豚が全員すくすく、
とはいかないのが、養豚の逃れないところらしい。

商品としては嘘はないが、買っていただく皆さんには、
いつ買っても同じ品質でなければ、そのブランドは揺らいでしまう。
青果類も畜産製品もいずれも生き物なので、
品質の一定という事は困難なことである。

ブランドの目的は、頭の中でブランドの規定を作ることではなく、
毎日毎日生産、出荷される全ての製品に対する、
真剣さ、忍耐が、何より物を言いそうである。

このブログを書きながら聴いている【Madonna】は、
1982年デビューだから、26年ほどブランドを守っていることになる。
1958年生まれというから御歳50。
ビデオの顔もええお母さんになっている。
生んだ子供がアトピーでマクロビオティックを実践しているらしい。


2008.07.17 Thursday

CO2



中国自動車道名塩トンネル

【CO2排出権取引】が、意外に評判が良かったので、二番煎じである。
前回画像は右カーブだった。どっちでもいいか。

繰り返しテレビに映る氷山の崩落は、
WTCビルの崩壊と似ている。

CO2濃度と気温上昇との因果関係を、きちっと調べてみた記憶が無い。
『宗教は事実かどうか疑わしいが、科学は事実である』
何処かでこんな図式が、私の頭の中で出来上がっている。
実は宗教も科学も自分で確かめようなんてない。

数学も私のレベルでは肌で感じることはできない。
唯一、因数分解は何となく分かるような気がする。
昔、真田雪村の上田までの野球帰り、
【先輩M】に、私は算盤2級だと言うと、
『38×25は幾つだ』と聞かれた。
『(40-2)×25』と応えた。これだと暗算できる。
『38×(100÷4)』も暗算しやすい。
これはウェーバリー課長似の数学先生が授業中、
中1の時で教えてくれた。
【先輩M】もコツコツとは違う次元を言いたかったのだろう。

何でも自分で確かめていては前に進めないし、
それ以上に信じることは大事なことである。
私は自分の母親は、お袋であると信じている。
母親にとっては事実でも、私にとっては生まれてきた記憶が無い。
かといって、いつの間にか信じてしまっている事も多い。

特に科学的な事は信じ込みやすい。
ノンフィクションって言葉もフィクションから派生した言葉であろうに、
この【ノン】って冠頭語?冠詞?もよく分からない。
後半を否定したら別な意味になってしまう。
怪しげな映画で覚えた単語だが、DEPENDとINDEPENDみたいなもの。
白じゃなくても、黒かどうか分からない。

今は地球の歴史上で、さほど重大な局面ではないのでないか。
こういう仮設も必要だ。CO2の事だ。

食糧生産である農業では、雲がもたらす雨が必要である。
雲が少ないと太陽光線が地表に多く降り注ぎ、
植物にもっとも必要な光合成が活発になるが、
雲が少ないと旱魃になる。

こういうシンプルさで考えると、
気温は太陽活動の量と、雲の量の多少が、
大きな要因といえるではないだろうか。

今回のテーマは、二酸化炭素と気温の相関関係である。
雲が少なく気温が上がるから、二酸化炭素の量が増えるのかもしれない。
人為的に二酸化炭素が増えたから温暖化ってホントかな。

人間なんて宇宙から見たらちっぽけな存在で…って教えられてきたのに、
いつの間に、ちっぽけな存在の60億が地球に温暖化をもたらすまで、
巨大になったのだろう。
現在CO2を排出している人口は勘であるが、半分以下じゃないのか。
残りの半分、60億が全員CO2を排出したところで、
そう大して地球に影響があるとは思いにくい。

2008.07.05 Saturday

案山子



カラスの痕跡

今朝、小豆島は珍しく雨がテンション高く降っている。
昨日天気図を見た。
一昨日・昨日の空を見てたら梅雨明けで、
福田の港からの車中、鳴門海峡辺りに稲妻は光っていた。
しかし、天気図は未だ梅雨明けの模様ではない。

先週、カラスの大群が南瓜畑にいた。
美味しいと評判の、敷地内の枇杷の樹に群がっていた連中が、
流れで駄賃を拾っている様子である。
朝の入浴中に『カラスの天敵はなんだろう』と考えていた。
栽培道連れ仲間、英さんが『黒のゴミ袋‥』と言った。
『今頃、黒いゴミ袋は無いよ』、『黒マルチでいい‥』と。
彼の頭は現実的にまっすぐ飛ぶ。



模擬カラスのカラス

そこで画像の案山子が出来た。
これは先に紹介した宮崎の南瓜畑でも教えてもらった。
この畑は家からウッドデッキに出ると左に見える。
今週は『本当にカラスが来なくなるのかな』と心配であった。
畑を見廻るも確かに、新たな被害には当たらない。
コーヒーカップとトーストを持って、朝食を取る為に部屋から出てきた。
ふと視線の隅に南瓜畑にカラスを感じて、振り返りじっと見てみたら、
自分で吊るした黒いビニールであった。
『ワシが驚いてどないすんねぇー!』
マルチを50cm位の幅に切り、一辺の真ん中辺りをビニール紐で縛った。



葉の高さ

やっぱり、化成肥料は施肥する気になれず、流れに任せている。
画像を丁寧に説明する。
南瓜は左が株元、右に蔓を伸ばしている。
一本だけ『人が右行きゃ、ワシャ左』って奴がいる。
何処にでもこういうのはいる、ここにも一人いる。
株元から低く葉が並び、中ほどから高くなっている。
実はこの段階でようやく、追肥した有機肥料が効いてきたのだ。

奥の方で、もう一段階高くなり、葉もひときわ大きくなっている。
これは窒素が効きすぎている。
この時期には、窒素が切れて『もうダメだ、子供に頑張らせよう』と、
南瓜がそう思ってくれないと、ええ南瓜は採れない。
概ね、施した作業の成果は20日遅れで出てくる。
つまり、20日先を読まなければならない。
『憧れの生産者』は『葉の視線で見ると、株元から蔓先まで、
板に乗ったカネテツの蒲鉾のように‥』と教えられた。



でかくなってきた

実は第1成長期と第2成長期とで25日位と聞く。
第1成長期は立て伸びで、第2成長期は横伸び。
画像は横に伸びきっているので、ほぼこれ以上大きくならない。
肥大は1.5kg弱で止まる。
そこから熟し始めて、更に20日程おくといい。
季節にも依るが着果後50日位で完熟となる。
それ以上おくと、実が弾けてくる。
実が弾けて種が出てくる。
種は弾けた実を肥料にして、発芽・成長する。
野生の南瓜があるとすれば、このサイクルを地球滅亡の日まで、
ものも言わず永遠に繰り返すのだろう。
カラスにやられなければの話であるが。



ごろごろ成っている

今回は2本仕立てといって、1個の種から伸びた蔓の成長点を、
南瓜の葉が4〜5枚になった時に千切る。
そうすると葉の元から新しいつるが葉の枚数だけ延びてくる。
この蔓は子蔓という。
その蔓を2本残して、後の2本〜3本は、また千切る。
その残した2本を育てた結果が、画像右の双子のような実である。
手前の実を手前に22.5度回転させると、ラインまで瓜二つとなる。
すごい!DNA恐るべし。
これ等の実を見てもらうと、第1成長期の途中である事が、先の説明から分かる。

左の実の付け根を見てほしい。
葉と逆に下に根を下ろそうとしている。
『‥月は東に陽は西に』と有名な句がある。
真逆な性格が一対になって世界をなしている。
この性格が個性といえば個性だ。
個性は表現・発揮される事に意味がある。
しかし、それでは個性は不充分である。
世に謂うところの民主主義は此処止まりである。
故に民主主義は世をかき乱し、力を分散させる戦略としては、優秀である。
事を成すには、真逆な力が同一の目的に対して、一致団結する。
南瓜は見事にそれを実現している。
自然の摂理という規律に従って、
個性を発揮し、自己を実現し、世代のリレーという大事業に貢献している。

村上和雄さんという遺伝子研究者の言によれば、
【自利】と【利他】の両方が、遺伝子には組み込まれているらしい。
この調和が大切だと仰っている。
調和が大切って言われても、
生きる目的を奪われているこの時代には、規律の組み立て様が無いではないか。
【利他】を確かに人は求めている、それは快感であるからだ。
この快感は、利他が遺伝子に組み込まれている証と思う。
規律を組み立てようが無いなら、
遺伝子のこの部分を満足させる様、自律するしかない。


2008.07.04 Friday

日常



リビング

京都では、『暑さ寒さも彼岸まで』と同じくらいのポピュラーさで、
『祇園祭で梅雨が明ける』という。
明ければ、夏のカンカン照りが始まる。

うっとおしい天気も後しばらくの辛抱。

ここは高槻の自宅リビング。
確か2001年9月11日の出来事は、この部屋のテレビで見たような気がするので、
それ以前から此処に居住していることになる。
ビルの崩落は、どうみても解体処理で見た映像と、そっくりだったと覚えている。
不思議なことの多い出来事であったが、世間を一変させた切っ掛けだった。


JR高槻駅

住所は殿町という。
殿町ってくらいだから殿さんが居たのだろうと調べると、
芥河氏の居城がすぐ下にあったらしい。鎌倉時代の頃らしい。
応仁の乱以降廃れていたが、江戸時代の参勤交代で宿場町として復活した。
高槻市は東西に旧西国街道が走っており、この街道沿いに芥川宿があった。
今でも多少は面影を残す家や看板が、石碑が目に付く。
西国街道は京都から山崎(秀吉と光秀)を抜け、
高槻・箕面・池田・伊丹を越えて西宮で山陽道に行き着く街道。
今は国道171号線がその代わりを務めている。
画像の右中央の光塊がその171号線。
左中央はJR高槻駅のホーム。


生駒山から梅田まで

ここは芥川の堤に立つ。
左の一列に並んだライトが芥川橋の欄干。
その向こうには奈良生駒山山頂のライティングが見える。
右上奥は梅田の高層ビル。
これが高槻における私。
小豆島と一体どっちが私の家か分からなくなってきた。
どっちも家だが、実は分からなくなってきているのは家だけでない。
道路を走っていても、ふとした瞬間に、此処が何処だか分からなくなる。
沖縄から北海道まで出張に行く。
全て通い慣れた道となってきている為だ。

此処が何処かより、何処に行こうとしているのかが重要だ。

いつだったか、高槻から東京に出張に行く時のことであった。
家から車に乗って名神茨木インターに入った。
何を思ったのか東に進路をとっている。
確かに東京は東だが、車は伊丹空港に行くために、
西に行かなければならない。
今日は東京とだけ思って、東京が京都くらいの位置にあるような錯覚に陥っていた。

Jack Johnsonの含みのある歌声が心地いい。
歌詞からハワイのバンドなのか、Wake up slow だって。


2008.07.01 Tuesday

もうひとつの家族



like a kazoku

先週の木曜日
『来週はみんなで写真を撮るから、おめかしして来るように』と。
この食品・青果卸業の代表取締役を務める。
創業は1987年11月2日
早いものでもう20年過ぎた。
現在の年商は4億程度の見込み。
昨年は12億であった。
創業時の相方の子息に差引の売上顧客を、
若干の創業資金と共に供与し、彼は独立をした。
その相方も1月にこの会社を去った。

昨年迄は総勢45名〜50名程で事業をしていたが、
今は写真の5名と共に楽しくやっている。
今年の1月の私の挨拶で『徹底的に家族としてやる』と話した。
昨年に私と共に仕事をする条件として、
『私の思うようにやらせてもらう。私の考えを理解し、賛同し、
目標を共有出来るものとのみ私はやりたい』と一人一人に話した。

その結果の家族である。
実は役どころも決めてある。

一番右の女性、渡辺康子という。
本人の気持ちは別としてお祖母さん役である。
未だ、孫のいる歳ではなかろうが、役は役であり、
仕事は経理と仕入経常・買掛金管理、庶務労務もこなしてくれる。

右の男性、中川佳夫といい、私とは同じ干支である。
お父さん役である。
仕事は営業と商品企画を一手に引き受けてくれている。

真ん中の女性、中澤佐江子、お母さん役である。
彼女の電話応対の声は天下一品である。
分署は栽培台帳管理。
我が社は以前からであるが、特に昨今は、
農家にも栽培の計画と実際の履歴提示を求めている。
私も僅かであるが農業をしているので、
農家にとって如何にこの作業が苦痛か分かる。

農薬の適用外使用をチェックする事が最も重要である。
当然と言えば当然のことであるが、日本に於ける農薬使用には様々な規制がある。
規制の基準を農林水産省は、消費者保護と言うが、
国家がことさら声高に言う時は、逆の場合も案外多いと、
歴史が語っているように思える。

肥料は窒素分のみ有機質由来か、化学的に製造されたものかをチェックし、
化成由来の窒素量をkgでカウントする。
化成窒素はその上限に国家の規定はない。
私は化成由来の肥料も土壌に直接散布する化学農薬も、
いずれも国土を傷める素となり同じと思うが。

こういうことを、いちいちその農業資材メーカーにまで連絡して問いただすか、
メーカーのインターネット上の公開されているデーターを調べる。
中澤はさっぱりした性格であることは声が証明している。
にもかかわらず、時としてネチネチと聞かなければならない。
因果な作業である。

せめて農林水産省が、農業者に対して周知徹底してくれれば、
理にかなってくるが、そうはいかない。
農林水産省は消費者の立場を安全にするとして、
我々流通業者に対して違反を管理をしてくるのである。
そうすれば流通業者は『さわらぬ神に祟りなし』と、
情報公開を段々しなくなる傾向にある。
さらに、農業者と消費者は分断されていく気がする。

左の女性、中野幹子、お姉さん役。
仕事は中澤が調査した結果を、ポップやラベルに標記する。
ただ標記するだけでは芸がないので、
料理の盛り付け同様、雰囲気を重視して、
ビジュアルデザイン化する任務を持っている。

ところが、このデザインのアイデアをみんなが持ち寄ってくる場合がある。
中川はなかなか筋良く、ほっとする案を浮かべる。
桜のシーズンに実際の桜の花びら現物をポップに乗せて、ラミネートするのである。
パソコンの無機質なデザイン結果に有機質な押し花をする。
渡辺が路傍の草花をいっぱい摘んで来て、ラミネートしたこともあった。
お客様に楽しんでもらうためには、先ず自分たちが楽しむことである。

最後に左の男性は吉田麻衣、弟役である。
お客様への電話応対、事務全般、商品発注まで彼の仕事となっている。

私は今の時代、仕事以外は自分に閉じこもって、
公における個の役割を忘れてしまっていると自戒している。
人は、稼ぐ以外に社会に対して役割を必ず持っている。
この役割を果たしてこそ、一人前といえる。
『衣食足りて礼節を知る』というが、
衣食に限りない欲望を追うあまり、つまり足るを知ることがないから、
礼節を知ることもない。

私はこの事に自分の会社で、少しでも近づきたいと考えている。

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