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2008.09.27 Saturday

【南魚沼産こしひかり】=特別栽培米



魚沼盆地

この魚沼三山を背に持つ盆地は江戸時代の頃より、
所謂美味しい米どころとして知られていたそうである。
手前は国道17号線。その上を走る上越新幹線。
その上は『雪国』に出てくるトンネルがある谷川岳が源の『魚野川』。
更に上に小高い山の麓を上越自動車道が走っている。

今日紹介する方は『飯塚恭正』さん。
【恭】という文字の意味は『丁寧で慎み深くすること』とある。
飯塚さんが話される事には底がある。
底に何があるかというと『この世を良くする』ということである。
今回、飯塚さんの畑と田を一周し、この盆地を一望できる所に登り、
家への帰り道、
『三山の谷に入って、仙人のような、この世がどうなろうと、係わり無く生きてみたい』
と話されていた。
されている事は、その真逆の人の為世の為を常に考えて、
その中に自分の農業を位置付けて、
表現の仕様が無いほど、一心不乱に走りに走っておられる。

「この歳(68)でまた、4,500万も借金しちゃったよ」と。
雪蔵をこの春から建てられた。
米、ジャガイモ、人参を雪蔵熟成させて、収穫後も味の向上を図ろうというものである。
冷蔵庫の冷気がどのようにして作られているかは知らないが、
雪が出す冷気を庫内に閉じ込めて、その気が与える作物への影響で、
作物の澱粉質に柔らかい甘味を醸し出す。
『何せ、ここは雪だけはジャンジャン空から降ってくるからね』って笑っている。

江本勝さんって立派な水の研究者がおられる。
『水は生き物であって物質ではない、だから、水は情報を記憶する』と仰っる。
水が単なる【H2O】でないとすると、現代の科学は根底から前提が崩壊する。
だが、事実のように思う、私の感性で恐縮だが。
そう思うと、この天からの水の凝固態である【雪の出す気】が、
電気的に起こした冷気より、
同じ生き物の作物に、いい影響を与える事は容易に頷ける。

水でいうと、
駒ケ岳・中ノ岳・八海山の魚沼三山の頂上に囲まれた谷から、
流れ出る『水無川』という川がある。
この川は、底が深い川で夏には殆んど伏流水として川の表面から水が消える。
魚沼米が天下一品の訳のひとつに、この川の水があげられる。
画像左奥部分に位置する飯塚さんの田には、この水が引き込まれている。
山からの堆積土に毎年の雪解け水が加わって、美味い米が出来るのである。
この川の上流から美味い順番に田が下に並ぶと言っても過言ではない。
人間の身体にも綺麗な水が不可欠なように、米も同様である。
『綺麗な水』っていっても、水が過去を記憶しているなら、
幾ら濾過しようが綺麗な水にはならない。
綺麗な水にする道は、「ありがとう」の言葉をかけることにあるらしい。
何とも日本人らしい許容の深さであるが、これが実際に水の結晶を美しくする。
これは、知る人ぞ知る有名な話でもある。

 
コンバイン

水の話か稲の話しか分からなくなってきたが、
「イネ」という言葉は「命」の「根」であるらしい。
この米を出来るだけ多くの人に食べてもらいたい。
今まで飯塚さんとはスイカで、7年ほどお付き合いさせてもらっている。
自家用の米は飯塚さんが面倒見てくれている。



2008.09.23 Tuesday

ようやく



木に登る勝さん

ずうと伸び放題で気になっていた『姥目樫』を、勝さんに頼んで散髪してもらった。
afterの画像は後日載せる。
台風一過、晴れ渡った。
空は晴れたが、畑はたっぷり水を含んでいるので、庭掃除となった。
この家の玄関には左に画像の馬目(葉っぱが馬の目に似ている事から、
バメと呼ぶ地域も多い)が立ち、右に形の良い梅の木が座っている。
勝さんは私と同じ5月21日生まれの5歳上。
運動神経が良いのは、この間の付き合いで良く知っている。
6〜7mはあるこの木に、枝をかいくぐり、するすると登っていった。
顔つきを見ていると、きっと造園屋さんの経験があるのだろうと思う。




定植28日

南瓜の肥大期は25日と聞いている。その通りひと月弱で肥大はピタッと止まる。
上の画像は肥大期の1/4を過ぎたところだろうか。
何気なく撮っている画像もこうしてじっくり見ると、
手前の葉っぱと奥の葉っぱで、大きさ、色で違いがよく出ている。
手前は今から機能する葉で緑色が淡い。
今から窒素が効いて葉緑素も蓄積してきそう。
大きさは逆に玉周辺が大きく、肥料が上手く効いてくれている。
一枚一枚の葉のエッジの色が、過去2回より縁取られたようになっているが、
これは何かの状況を示しているのかもしれない。
葉の手触りがゴツゴツしている。
もう少し柔軟性がある方が良いかも知れない。
下の画像は着荷し始めて2週間、ようやく今作もこのアングルで撮影できた。
心配事は数多ある。でも、此処までこぎつけた事を嬉しく思う。


定植35日

今までこのアングルで葉の裏側を撮ってきたが、
この葉脈の出具合を観察しても良いかも知れない。
葉脈は葉で光合成した澱粉を、実に運ぶ通路の役だから、
より太くて細部に行き渡っている方が、良い葉となるであろう。
それにしても随分虫に喰われた。
こんなにバリバリ食べる虫はそこそこ大きな青虫だろうな。
もうひとつ、左の実に葉の軸が寄りかかっている。
これは実の表面に擦り傷が付く。
これを防ぐのに軸を指でブシュッと潰すと良いらしい。
断面は蕗のように円状に道灌が走っている。
折って、この道を切り離さない限り、養分は実に届くと聞いた。




瀬戸内に沈む夕陽

帰り道、フェリーで目が覚めると、外はこんな景色だった。
朝日も夕陽も月の出も月の入りも、出も入りも意外と早いと思う。



2008.09.19 Friday

フレンドフーズ



下鴨店


宇多野店

京都の北にフレンドフーズというお店がある。
随分御無沙汰なのに、今年になって通い始めた。
色々面倒見のいい社長と店長で、
お客さんを大事にする事と、仕入先を大事にすることは、
イコールと教えられる気がする。

今日の、京都東インターから此処までの道は、中川が先週教えてくれた。
山科を抜けて、蹴上げから南禅寺道に入り、動物園脇の疎水沿いを西へ進む。
平安神宮を右手に見て東山道路に出ると、京大の文化圏を抜けて北上する。
北大路との交差点『高野』を左折して、京都生協の角を北に入る。
直ぐに現われる、第二疎水に沿うて桜が並んでいる道を西に進めば、
下鴨本通に出る。
ここに下鴨店(本社)がある。

宇多野店は此処から15分ほど真西にある。
福王子の五差路として有名であるが、
この近くには石庭の竜安寺や妙心寺、等持院、仁和寺等大きな寺が連なっている。
私は仁和寺が好きかな。
福王子を少し西に入ると、昔私が兄貴の下宿を借りて、
バイトに四条川原町まで通っていた整体屋さんがある。
実に懐かしい場所である。
初めての夜、柔道家の方が近くの定食屋さんに連れて行ってくれた。
自分が何を食べたかは覚えていないが、
その方は『カレーうどん』と丼鉢一杯の御飯を頼んだ。
私の前でカレーうどんのうどんばかりを食べていく。
私はどうするのだろうと、他人事ながら心配していた。
うどんを全部平らげると、カレーの出しの中に丼飯をバシャっと入れた。
「!!!!!っ」。言葉にならないほど驚いた。





もちぶた

商売のもちぶたを見てもらおう。
豚肉ってこんなに綺麗だったかと思う。
確かに整然と並べてパックしてもらっている。
でも、この鮮やかな透明感あるピンクは、ビューティフルである。
『もちぶた』のラベルはフレンドフーズさん自前で作ってくれている。
何処をとっても同じ輝きが、もちぶたの自慢のひとつである。
このブログを読んだ方は、他の豚肉売り場を見て欲しい。
赤身の色が濃淡になっていることに気付かれることと思う。
これがブランドである品質だと思っている。

 
とんとろ

とんとろ、とんとろ、とんとんとろとろ。
部位はネック。大概5〜6枚のパックで品揃え程度に売られているが、
これだけ盛られると、めちゃめちゃ高級な部位に変身する。
先日のフード生田さんでもそうだが、それぞれ、職人の意気が感じられる。
同じ素材を渡されても、その意気込み、センスがものを言う。
こういう仕事が出来るスーパーマーケットが、買い物を楽しませてくれると思う。
売り場でものを買う、それも合理的で良いかもしれない。
でも、もう少し楽しく買い物をさせてくれる店がいい。
この店は商品に興味が湧く、実にいいお店とお付き合いさせてもらっている。
ありがたい。


2008.09.17 Wednesday

フルーツトマトジュース



商品展示

高知に池さんというトマト名人が居る。
知り合ったのは今から8〜9年ほど遡るかな。
最初に出会った時はきゅうりを栽培されていた。
特徴のある味だったのを覚えているが、同行したひとりは『頭が痛くなった』と。
この方はトマトの世話をしている姿は思い浮かぶが、
土を耕している姿は、およそ想像が付かない。

7年ほど前だったと思う。
その年に私が伺った時『糖度5〜6度のトマトを栽培して、
価格はkg当り350円で卸す』という計画を話された。
この価格は大体相場通りで、糖度の平均は4〜5度である。
つまり、大多数より頭ひとつ浮き出た品質を、
相場の価格で、市場を席巻しようという戦略だった。
農家の経済的な最大の望みは、
『約束された時期』に『約束した量』を『約束された価格』で売る事である。
商売人の立場からすると需給のバランスの上に価格は決まる。
ケインズの言う市場原理がバランスを整えるとは嘘と解っていて、
そのマスターが一存で操っていると知っていても。

私はその戦略を聞いた時、只者ではないことを知り、
どういう人なのか興味をそそられ、以来商売を超えたところで付き合っている。
今回も相変わらず『吉田は何をしに来ているか解らない』訪問だったろう。
一応仕事だから行く前はテーマがあるのだけど、行ってしまえばどうでも良くなってしまう。
同じなのである。イザとなったら電話1本でその通りしてくれる。
最近は行くたびに、報道された記事のコピーで壁が埋まっていく。
画像の展示は【思いっきりテレビ】が取材に来た時にしたそうだ。
きっかけは、皇室家族に男の子ができた時で、
『妊娠中にはトマトジュースがいい』と皇后が三越百貨店で、
池さんのトマトジュースを買ったことが女性セブンに載った事だった。
池洋一さん、その人全てが満開となった。
デザイナーは居るが、プロデュースは全て本人である。
芸は極めて細かい。
その細かさが肝心のトマト栽培を確立されている。


2008.09.16 Tuesday

9月14日の日記風



もぐれ付く唐辛子

唐辛子も収穫が本格化してきた。
今日の収穫はタマネギが20kg入るコンテナに1杯と1/3位。
先週の倍近く赤くなってきた。
茎が先ず二股に分かれる。
そこに一番花が咲き、その実に詰まる種が来年用の種に成る。
そこから常に二股に分かれていく。
ジャックと豆の木を思い出すくらい、何処まで大きくなるつもりなのか。
まだ、軸の先は元気がありそうなので、追肥をした。
今週は台風が来そうなので、柵を補強した。
マルチを外し、土寄せをしてもうひと勝負するつもりである。
でも、こんなに大きく成長するとは予想できなかったので、根本的に柵が弱い。
台風が通り過ぎたら一気に終了って憂き目に会うかな。




星と勝さん

昼休みのひとコマ
勝さんがグリーンランドで野バラの整理をしたらしく、棘が刺さって困っていた。
私はもう棘は見えない。勝さんも見えない。
針が無いから爪切りで穿って出すという。
それは無理やろうと言っていると、星が携帯用の裁縫道具を持って来た。
この島に来る時にお母さんが入れてくれていたらしい。
入れてくれるお母さんの優しさと、
ひょっとすると入っているかもしれないと探す星。
親子はこうかな、と思う。
二人の仲が睦まじく見えたので、勝手に写真を撮っていた。
シャッターを押す指が、抜き取れた瞬間と重なった。




もみ殻燻炭

稲の籾殻を農協から400kg位貰ってきた。
半分は南瓜の畑に入れた。これは去年もそうした。
これを入れることで、土に空気層を作れるのではないかと期待している。
肥料としてはケイ酸分を多く含んでいるらしいが、
溶け出すには暇が掛かりそう。
これを60kg位、英さんが燻炭作ってくれる。
一斗缶に薪をくべ、煙突付きの蓋をする。
中で酸素を失った薪が長く熱をこもらせ、周りの籾殻を炭化させる。
火がまわって来たら籾殻を煙突上部まで盛り上げる。
そういえば秋の田んぼでよく見かけた光景。
中がこんな風になっているとは知らなかった。
この燻炭は今月末に播種するタマネギの苗床に使う。






この日は干潮が15:55なので、仕事を早めに切り上げ、釣りに行った。
仕事が終わるまで、英さんは一足早くゴカイを捕りに行ってくれた。
私や星が、針に付けやすいように大きなものをと所望した。
どこからこんな大きなゴカイを捕ってくるのやら、
まだまだ、私には内緒の場所があるみたい。
ところが、肝心のキスは一匹も掛からない。
私も嫌になってリールで投げたまま、竿を立て掛けて知らん振りしていた。
突然、ガシャガシャって音を立てて岩場で竿が震えていた。
手応えも今まで経験したことが無い感触だった。
途中でバラさないように慎重に巻いていったが、
海藻にもぐり込まれたか巻けなくなってしまう。
角度を変え(いうほど釣りをしたことが無いが)手繰ると、スゥーッと抜けた。
急に軽くなったので、ダメかなと思ったがそれでも未だ、引いている。
恐る恐る手元に寄せると鯛だった。もう一本の針は折れていた。
この浜でも、こんな鯛が釣れるんだと思った。
でも、折れたもう一本の針にも何か大物が掛かっていた気がする。

帰ってみると、燻炭がまだ出来ていない。
夜になっても全てが炭にならずに、8時頃英さんが来て、
結局、二人で中秋の名月を見ながら縁台で話していた。
なかなか燻炭は出来てこないが、お互いに見透かし見透かされているので、
ひとつひとつの動作が笑いの種に成る。
じっと待つことが出来ない。
まねぶ、まなぶ、まつの3Mが人生では必要だと言われるが、
三番目のMは苦手である。


2008.09.15 Monday

『田舎の農機具専門店 100%農家 くぢら』



ロゴ

ホームページより転載---
http://www.kudira.net/
『はじめまして店長のヤノメと申します。最近、自分でお米、野菜、果物などを作る楽しみを持つ方が増えてきました。もちろんそれを食べることも楽しみの一つですよね。私ども「100%農家!くぢら」ではそんな農家さんのためにたくさんの道具を準備致しました。当店のモットーは長く使えて便利なものをお届けすること!一般的な農機具をはじめ、今までご存知なかったとても便利な道具など、ご近所のお店では買えない品質重視の確かなものばかり多種多様にお取り揃えしております!季節ごとのお得な企画なども開催予定です。まずはごゆっくりご観覧くださいませ!』
---転載終わり

いきなりですが、このネットショップの店長さんと仲良くしてもらっている。
きっかけは、ひょんなことだった。

今年の春、【昭和アルミブリッジ】を探していた。
トラクターをトラックに、積み降ろしする時に使う、梯子のようなものである。
高松の農協主催の中古農機市で買ってきたトラクターを、
ここで降ろす時は、ブリッジを地元の農協で借りてきた。
その時は英さんが降ろしてくれたが、英さんでも危なかった。
だから、充分でかいブリッジを欲しかったのだが、
要はアルミの塊だから資源高騰を受けて、
欲しいサイズは20万円を定価で越えていた。

暇さえあればnetで検索していた。
そうすると、矢ノ目君の運営するホームページに行き着いた。
同じ商品を複数の農機具屋さんのページで調べていたが、
サイズ比較や価格比較が実に分かり易い構造になっていた。
結局、矢ノ目君のホームページで買った。
それが出会いの縁である。
この出会いに曰くがあるのだが、それは此処では伏せておく。
しかし、その曰くがきっかけになって、私は彼の虜になり、
それ以来『農機具は全て矢ノ目君から買う』と約束する事になった。

「100%農家」ってだけあって、ホームページの構成も気が効いているが、
何よりリピーターになるように、矢ノ目君の気配りが効いていて、
なかなかの商売上手である。
在庫がない(当たり前だが)商品も一度手元に仕入れて、
動作確認をしてから再度梱包し、運送便に掛けて納品してくる。
若者とも若くもないとも言われる微妙な年齢だと思うが、
その人の仕事に対する考え方が、一番出てくる年齢だと思う。
合理性の名の基に『何でも0K』のビジネスマン気取りの人は、
最近になり、ようやく少し鳴りを潜めてきた。
一生の内で出来ることなど、そう大した事ないので、
その仕事の過程を大切にしている彼が、私は好きである。




欲しいもの
http://kudiralabel.blog31.fc2.com/

画像の製品は、彼が農機ショーに行った様子を書いているblogから発見した。
【クローラー付きのハンマーナイフモア】
『あくまで山間地用』と書いてある。
これが今私を魅了している。
blogなので商品説明がないので、
【ハンマーナイフモア】で検索して、他の農機具屋さんのページで探した。
要は自走式でタイヤじゃなくキャタピラなので、
傾斜地や平らじゃない所でも、草を刈って行ってくれる機械だろうと思っている。
これが欲しい。
これがあれば私の家の周囲は随分きれいになりそう。

最近、彼のblogが楽しみでしょうがない。
色んな音楽を聴かせてくれるページなっている。
聞くところに因れば、彼はレコード選びはプロらしい。

シーズンには、お父さんが栽培されている【さくらんぼ】をプレゼントしてくれた。
八百屋を30年もしているが、さくらんぼにはあまり縁がなかった。
それを沢山送ってくれたものだから、会社のスタッフにも分けさせてもらった。
自分の分をこの小豆島に持ってきて、
柿の種を喰うように<ムシャムシャ>食べた。
それでも未だ半分は残っていたので、冷蔵庫に入れておいた。
次の夜、またパソコンを打ちながら<ムシャムシャ>食べた。
さくらんぼがこんなに美味いものとは知らなんだ。
冷やして喰えば、スパークリングワインのような、
上品な酸味が舌に心地いい。
価格を聞けば腰が抜けるんじゃないかと思うが、
贅沢をさせてもらった。


2008.09.10 Wednesday

冬至用南瓜定植後21日


南瓜が微妙な時期だから南瓜のことしか書かなくなってきた。


ハサミムシ

そもそも、畑にいるムシじゃない。
肉食獣の世界で立派に生きていける我体と武器を備えている。
Wikipediaで調べると稀に草食種もいるらしい。
画像は草食種の星が戦いを挑んで、
致命傷を負わせた腹を下に、勝利の記念撮影をしたもの。
腹這いの画像は確かに潰していた。
『対策を練るために腹這いの画像も撮った』と言っていた。
こいつが南瓜の茎を地上すれすれの処で食い千切る。

現在、1株10枚くらいの葉が出ているが、
帰り間際に車の窓から一筋萎れている株を発見して、
車から降りてその株元を見ると、首の皮一枚を残して食い千切っている。
朝には気付かなかったので『ここに虫がいる』と思い、
株元を少し掘ってみるとムシの穴を発見。すぐ脇にいた!!
画像と同じムシ。
こいつは人間の言葉を理解はできない、だろうが当然気配は読む。
私には『わぁっ、見つかった』とムシが言ったのが聞こえた。
一度は逃がしたが、結局見つけた。
圧殺する権利があるかないかなんて、
『全てがバランスの上に成り立っている』なんて、
人道ナルシスト派や環境無策派は、
お金で物事を解決してればいい。




欠株

この画像は星が初めての耕運機を使って中耕している。
この島は、すぐに土の表面が固くなる。
その為、各節が根を張りやすくしてゆろうと、草取りを兼ねて今回初めてした。
耕運機のちょうど手前、ここは集中的にハサミムシに食われている。
通路に捨ておかれている株が痛々しい。
そこに石がある。
これは想像だが、調子の良くない株に印を付けておいて、
私が畑に来られる時に見せるつもりの、星の意志であるように思う。




1反全貌

全体的にはこんな感じ。
私は根本的に楽天的なのに、目先の事は『アー、もうダメだ』とすぐ思う性質である。
不安と安堵の往復スピードがどんどん早くなってきた。
農業を始めた当初は、
南瓜の世話を結構楽しんでいる自分の発見であった。
でも、白状すると農作業している時よりも、
チェーンソーで樹を倒している時がずうっと愉快。
丸々1年が経過して1番変わったことは、随分筋肉が付いた。
特にYシャツの肩周りがきつくなった。
畑仕事より山仕事の方が私には合っていると思う。
これから、みかん畑の南側の大木と雑木を切って、ビニールハウスを建てる。
みかんの樹を除去し整地する為、ユンボも近所で借りられるよう頼んである。
そのハウスでベビーリーフを通年栽培し、農場の基幹作物にする計画。
硝酸態窒素の残留を抑えながら、
成長を促進する肥料も、もう目途が立った。
このベビーリーフだけは有機認証を受けたいと思っている。


2008.09.04 Thursday

定植後15日



小豆島南瓜

今週、マルヨシセンター内海店さんに買い物に行った。
私と勝さん、英さんが栽培した南瓜が、『小豆島南瓜』として販売されていた。
英さんは『小豆島 完熟南瓜』として欲しいと言っていた。
『完熟』なる言葉が、現在表示に使えるのかどうか分からないが、
英さんの気持ちは良く分かる。
売り物にならなくなる、リスクを背負って完熟させた。
事実、過熟になった1割程度は、表面が割れて出荷不可になった。

8月15日の収穫だから、風乾が未だ充分ではなかった。
納品の都合でやむをえなかったが、後10日乾かしたかった。
味の濃さには自信があるが、色合いはやはり、やや淡い気がする。
家で乾かしていた南瓜は、今、風味を増しているし、
澱粉が糖化して甘味を出し始めている。
売り場でラップされてしまえば乾きも鈍るだろうな。
100g当り38円の小売売価。価格は標準的である。
ブランドとして通用するには未だ遠い。



 
モザイク病/褐色斑点病

上の2枚の画像は冬至用に栽培している南瓜。
定植7日目から2種類の病気が入った。
ひとつはモザイク病、ひとつは確実ではないが褐斑病。
長雨のせいではあるが、隣の畑の夏採り南瓜の、残骸をまだ始末されていない。
この畑から菌が飛んで来ていると思う。
聞く話によると『うどん粉病』の菌は20kmも飛ぶらしい。
悔しいがどうすることも出来ず、許された範囲で効くまで、殺菌剤を撒くことになる。
雨よ、あがって欲しい。
今日は星に『てるてる坊主を作れ』と言った。


定植15日後

全体的には、過去2度に無い成長振りとなっている。
少し、水太りの気配もあるが、茎がしっかりしている。
葉も単にでかいだけでなく厚みがあり芯がある。
憧れの生産者の言う『締めて育てる』はなかなか難しい。


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