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2009.04.24 Friday

虹色の空

 
破損したハウスの修復をしていると、
星が『虹が出てます』と言った。
空を見上げると、南の空が画像の様に七色になっている。
だけど、これは虹ではない。
確かに虹と同じような現象だろうが、
地上に現われる虹ではなく、
天空に描かれた七色である。

『これは、珍しい現象なんですか』
『少なくとも、55年間で俺は初めて見た』

ようく目を凝らして見てみると、
何層かの雲の隙間から見えている。
太陽は天中にある。
その太陽の光線が、
何層目かの雲を照らして、その雲が分光器になって、
波長順に並んだのだろう。

珍しくはあるが、無いことではないように思える。

草ナギ君も、無いことではない軽微なことで、
えらい騒ぎになってしまった。
鳩山総務相は最低の人間と言ったという。
私には、こっちの方が興味をそそる。
確か、小学館の週刊誌に、
地デジについての記事が、数年前にあったように思う。
その記事によると、地デジの内幕に付いて、
変換機の様な物が、1個四百余円とまで書いたあったと記憶している。
もちろん、そのお金がどういう団体に入っていくかまで、
書いていた。

本当かどうかは知らないが、
色んな金儲けを考えるものだ。
その使ったタレントに対して言っているのであれば、
憐憫の情という事を忘れた、自分の事に終始する破廉恥な言動に思える。

そう聞いて自分でもネットを見てみると、
何と早業。
もう発言を撤回してるらしい。
何がフィクションで何がノンフィクションか判別不能になる。

どちらの人もテレビの中からこっちへは出て来ないし、
キムタクみたいに長嶋がいるテレビの中にも、
私は入っていけないから、
いいと言えばいい話であるが。

農作業がしたくて小豆島に来た訳でもないし、
農業でひと儲けしに来た訳でもない。
もっと確実な話の上に立っていたいだけである。


お陰さまでハウスを復旧できた。
喜びのあまり、記念撮影をした。




2009.04.23 Thursday

春の嵐

 
月曜日は高槻も風が強く、深夜帰宅してから、
いつもと風の音が違うのに、
隣のマンションが建って、風当たりが変わったかと思っていた。

火曜日の午前中に、新潟の飯塚農場さんに【雪蔵貯蔵米】の件で連絡すると、
『吉田さん、電話に出れなくてゴメンよう』
『昨日からの風で、定植したスイカのトンネルが飛んじゃって、
苗は軸だけになっちゃったよっ』
『500本ばかし、やり直しだわ』
『いやー、僕も小豆島で唐辛子の育苗を、ハウスでしているから、
他人事ではないんですよ』

この時点では、上のハウスは健全だった。

その夜の星からの日誌に、
『風が吹き荒れていて、ハウスが心配‥』とあった。

全く予期してなかったが、
『おはようございます。
昨日の夜からのものすごい強風で育苗ハウスが壊れました。
おとといにメールで言われたように
ビニペットで止めたりしていましたがダメでした。
今までで一番の強風です。
台風の時よりすごいです。
夜中ずーっと吹いていました。

ずーっとビニールやハウスが飛ばないように格闘してました。
 
状況としてはドアのところのパイプが4本ほど抜けて、
天井のマイカー線が切れ、
西側の足元のパイプが折れてしまったような状況です。

ビニールは昨日真っ暗の中、天井部分を外して
西側に集めたのでそんなに破れてはないと思います。
風は少し弱まりましたが、今もずーっと吹き続いています。
とにかくひどい嵐でした。』
と、水曜の朝、6:50に、
携帯にメールが入っていた。

気付いたのは出勤前の8時頃だった。
早速、連絡して画像を送ってもらったら、
上の画像が送られてきた。
夜中の1時過ぎに、心配になって懐中電灯で見に出たらしい。

今日、此処に来て詳細を聞いたが、
この内容はとてもblogに書ける様子ではない。

ただ、ふたつだけ、
『どうしたらいいんだー』と何度も大声を、暗闇の中ひとりで張り上げたらしい。
『唐辛子と家を守る為に、命を落とすかもしれないと思った』 らしい。

これが星の格闘のすべて。

水曜日の午前中に信州のリンゴ農家、市川君が来社していた。
『帰ったら市川君のハウスも、無くなっているかもしれんぞ』
『昨日の午前中までハウスの中で仕事をしてましたが、
ハウスが多少ゆれる程度で、
あの程度の風で壊れるハウスではないんですね』って。

そうだろうな。
彼の所は風もそこそこきついと思うが、
何より雪も積もるからなあ。


残された唐辛子の苗は、
『うんっ、何かあったの』って顔をしている。

種を選別して、
発芽した2500本から、1600本選んで移植しただけあって、
みんな一様に成長している。

今晩は最低気温が10度位に冷えるという。
骨は修復したが、
ビニールは風が尚強く、張り直すところまでいけなかった。
寒空に身を縮こませてる。

でも、星に怪我が無くて、本当に良かった。



2009.04.20 Monday

【野菜の栽培】 唐辛子移植

  
唐辛子がいつの間にか基幹作物のひとつになってきた。

潮目と作物との関連の話。
地上部と地下部に分けると、
大潮から小潮に向かい根が伸びる。
土からの栄養素を吸収しようと、毛根を一杯伸ばして、
小潮を待ち構える。
小潮から大潮に向かって地上部が伸びる、
その源泉として、
一杯伸ばした毛根の先から、エネルギーを吸収して、
支えるのである。

以前にも書いたが、このサイクルは実に興味深い。
夏至が過ぎ、冬至に向かうエネルギーと、
冬至が過ぎ、夏至に向かうエネルギーも、
大きな意味では同様なのだが、
地球上の大きな法則の根幹を成している【陰陽の原理】と同一の力分析だと思う。
陰が極れば、陽に転じていき、陽が極れば陰に転じていく。
時を忘れて、永遠にこのサイクルを繰り返していく。

この『時を忘れる』ということであるが、
唐辛子やその他の生き物が、
大なり小なり、こういうサイクルを繰り返していく時に、
【時】という概念が、どれほどの意味を成すのであろうか。
二度と戻ってこない過去を憂いたり、
やって来ないかもしれない未来を不安がったり。
『アリとキリギリス』の話を物心ついたあたりで、
良く考えさせられたが、
それは、今のこの瞬間を大事にする知恵の素であって、
未来に何かを蓄える為に今がある、という教えでは無いのじゃないか。

米一粒が千粒になるというが、
この唐辛子は、そんな生易しいものではない。
胡麻もそうだが、想像を絶する数の次世代を生み出す。
実は竹生の畑で栽培している玉葱は、
1割ほど、全く草を除けていない畝がある。
先週、その畑の玉葱に、1株ずつ『酢糖』の散布作業をした。
いつも遠目にその畝を見ていたが、目の当たりにすると、
草に埋もれてしまい、陽を浴びることも出来ないでいる姿に、
心を痛めてしまった。

遅ればせながら、その畝の草取りを始めた。
なかには、苗の時から殆んど成長できないでいる玉葱もあった。
周りを圧倒的な【イネ科の雑草】に囲まれて、
イネ科雑草は、種を作り、落下させて、自らは役目を終えて、
枯れ果てようとしている段階にある。
その段階で、土に未だ必要な養分が残っているかどうかは知らないが、
ここから、早いものでひと月弱、遅いものでふた月弱ある。


この画像は、昨年11月移植時の畑の様子を写したものだが、
この時点で既に【イネ科の雑草】を除去できていない。

昨シーズンの栽培では、今シーズンほど草取りをしていないにもかかわらず、
今年ほど草に苦労はしなかった。

この画像は昨シーズンの収穫時の様子。
画像奥の勝さんと二人で除草作業をしたが、
こうして見てみると今年とは比べることが出来ないくらい、
草が少ない。
 
昨年の耕起と堆肥撒きの画像がこれであるが、
どうも、耕起後の草の量が今年と昨年では、全く違う様に見える。
昨年は7馬力の耕運機で耕起し、今年は20馬力のトラクターでしている。
だけど、画像は逆の様相をしている。
これで、耕起の段階で草を処理する事が、
理解できたし、ロータリーの深さや、その回転速度が、
重要である事を身を以って知れた。

『毎年違う問題が発生して、毎年一年生だ』と言われたが、
全く、その通りである。

唐辛子は、連休明けた次の週末辺り、
16日17日が小潮となるので、定植となる。




2009.04.17 Friday

【野菜の栽培】 インカの目覚め 0417

 

結構真剣だから、オルトラン水和剤を散布した。
自分だけならいいが、英さん、浜田さんも栽培に参加している。
だから、慎重にお金の計算が経つように。

【節減対象農薬】以外の殺虫剤を探したが、
生憎、ジャガイモで登録取れている商品が無かった。

それで、近くの農協でオルトランを購入した。
買う時に捺印はしないが、署名はさせられる。

ついでに書くと、
農薬は、殺虫・殺菌目的で使用する資材は全て農薬と判断される。
牛乳のように食品でも、虫忌避剤として使用するなら、
農薬で、登録外使用となる。

【節減対象】外農薬は有機JASで、使用を認められている農薬。
【普通物】【毒物】【劇物】と分類されている。
売り場もガラスケースに鍵が掛かっている農薬は、【毒物】【劇物】。
これは、頼むと農協職員が鍵を持ってくる。
買う時は捺印が必要らしい。
今回のオルトランは【普通物】だから署名だけでいい。

アブラムシ&ヨトウムシ対策に1000倍希釈で散布した。

あー、随分農薬について調べた。

気分転換に星の話。
昼食時に、この写真を見せて、
『数一っつぁんになってるぞ』
『段々、地面が近くなってきますね』
一所懸命というか、丁寧というか、優しいというか。
でも、結局最後に農薬がなくなってしまって。

最初の列が終わった時、既にタンクが半分になって、
それを見せたにもかかわらず、次の列で同じようなペースで散布している。
『あれぇー』と思って、じっと見ていると、
どうも、数を数えているらしい事が見て取れた。

夜にその話をすると、
やっぱり数を数えていて『半分にしたんですけど』と言っていた。

私から見ると、そんなに変わらないペースだったので、
『数は半分かも知れんけど、1の時間が倍になってたんやろ』。

まあ、こんな調子で7月初旬の収穫まで。

今日は玉葱畑で、草に埋もれた玉葱に、
『申し訳ない事をした』と心が痛んだので、
草も生やさず、真面目に教科書通りに取り組む。


2009.04.15 Wednesday

【野菜の栽培】 インカの目覚め

  

こんなの見てると、もう何も謂うこと無い。
土を割って出て来る。

こんな事に、いちいち感動して、物思いに耽(ふけ)っていれば、
仕事は少しも前に行かないが、

唐辛子の苗が発芽する時も、直径1mmに満たない細さで、
先ず、Uの字をひっくり返した形で、胴の部分から土の上に顔を出す。
それから、頭を擡(もた)げてきて、立ち上がるのである。
立ち上がると、直ちに双葉を引っ付けたまま、伸びてくる。
その双葉も、葉の中央部分から分かれてきて、
最後に種の殻を捨てて、万歳の形で拡げてくる。

決して腕力だけではなく、知恵を絞っている。
ひと苗ずつが知恵を絞っているのではなく、
全ての苗が、その知恵を生かして誕生してくる。
どこかで、こうすれば抵抗を少なく地上に出られると、
発見した苗が、その知恵を子孫に伝えて、
子孫は、その先祖の知恵を忠実に守り、
種を発展させ、この時代まで命を繋いできたのだろう。
DNAの解明は、確かに面白い学問だろうし、
解明した部分を実用化して、
遺伝子組み換え作物など作るのも、
市場を独占できて、それもいいだろうし、
そういう作物は食べないというのもいいだろう。
でも、もう少し自分の遺伝子についても考えた方が、
いい。

隣の浜田さんが、今シーズンのインカの目覚めから、
【Lost Heaven】に参加している。
御夫妻で植え付けに来られた。
御主人は、丁寧に教科書通り、
吹き出ている芽を、芋を回しながら切り分ける。
奥方は『そんなん適当でいいから、さっさと切って』
『芽が足りなかったら、自分で芽をまた吹いてくるから』って。

確かに。


2009.04.14 Tuesday

【野菜の栽培】 唐辛子

 
 
この畑は昨年に続く連作である。
聞くところに由ると『連作はしない方がいい』作物らしい。
でも、敢えてしてみる。
本来、『連作障害』って無いのじゃないかと思っている。
微量要素まで含めて、きちっと補給して、
微生物がそれなりに繁殖していれば、
それらが畑を更新しくれるのではないか。
理屈では、その通りなので、
実際に肥培管理・微生物のいる畑に、
出来ているかどうかのトライとなる。

計算上も少ないが、こうして畑の端に置いてみると、
やっぱり感覚的に少ないと思った。
後は、実際に撒いてみた感覚で決めようと撒き始めた。

最近、けちになっている。
迷ったら必ず少ない方の量を選んでいる。
畑一面に撒いてから畝を作るやり方と、
畝を作ってから畝だけに施肥するやり方と、
これも、肥料代をけちっている。
物を作る時に、お金に糸目をつけない方がいいに決まっているが、
採算を僅かでも良くしたい、欲の現われかな。

撒いた感覚では、画像の白い袋、
『グリーンパワーゴールド』っ微生物醗酵させた肥料だが、
これが足りなかったので、倉庫から一袋担いできた。

色の濃い肥料を撒くと、次に薄い色を撒く。
今度は濃い色と、互い違いにしていくと、
今自分がどれくらい撒いているかが分りやすい。

で、ここまでは基肥の話。
今日のテーマは、
基肥と追肥の関係が今ひとつ分らない話。
こんな風に『もひとつ分らん』と言いながら、
自分の栽培方法がつかめないままだと、
実に情けない結果になる。

昔、奈良の五条市に、
勿論今もあって、お客さんになってくれているようであるが、
『慈光会』ってところがあって、
そこの【梁瀬義亮さん】が【食・農・医】って本を書いておられた。
竹林の中で【天(神だったかな)の声】を聞いたってあった。
その先生は農業を始められるのだが、
一年に一回しか経験できないので、
人の所にも出かけて、その経験不足を埋められたと書かれていた。
本当にそうかもしれない。

横道に逸れるが、そういえば【藤井平司さん】の【甦れ!天然農法】とか、
そんな本をよく読んでいた。
この本は、残念ながら、
著者が医者に行って、考え事をしていると、
『難聴ですなあ』と言われたとか、
大阪人らしい文体で書かれていて、
笑ったことしか覚えていない。
今読めば、また違う事を読み取れるだろうに、
二十歳過ぎの人間が読む本じゃなかったかな。

いつも思う、10年早く始めていればと。
39歳で始めた野球もそうだった。
野球では、自分で納得できるところまでいけたからいいが、
さて、野菜の栽培はどうだろう。
書けば、一文字違うだけなのに、
相手が人間だとやりやすいが、
言葉は通じないし、呼吸は見えないから、
結構、苦戦する。




2009.04.14 Tuesday

【野菜の栽培】 たまねぎ

 





上から順に【七宝早生】【七宝甘】【もみぢ3号】。
いずれも育ちがいい。
収穫は、5月中旬〜下旬、下旬〜6月上旬、上旬〜中旬まで、
2週間単位の幅で続く。
この〜が味噌で、『適期は自分で判断しろ』って事。

もちろん、普通の栽培は、適期とは、
肥大が止まったその時だろうと思う。
病気のリスクを考えれば、一日でも早く収穫して、出荷してしまえばいい。
たとえ化成窒素でブカブカであろうが、kg何ぼで換金されるか。
興味の対象は、その一点にある。
それ位玉葱の相場というものは安い。
豊作の年など、kg何十円である。
そんな値段じゃ、誰だって真剣に栽培する気になれない。
栽培に真剣になれない作物を、
買う方は真剣に、10円でも安い作物を探している。
【ちぐ】と【はぐ】である。

でも生き物は何でもそうだが、
物理的に成長が止まると、中身が成長する。
人間の場合は、どう中身が育つか重要になるが、
玉葱の場合は、甘味が増し、味が良くなる。
入梅との駆け引きが始まる。
昨年は、早生は入梅前に収穫したが、
晩生が入梅に掛かった。
草もろくに取っていなかったので、
蒸れて病気になるかと、一旦覚悟を決めた。
そうすると、週の半ばで雨が上がり、
週末に乾いた畑で収穫作業が出来た。
善行は積んでおくものだと思った。
人に言えば、『お前が???』だろうが、
今年は、他でいっぱいいい事が続いているので、
もう残ってないかな。

今迷っているのは、もう一工夫したいと思っていること。
【海水】か、市販されている【にがり】を散布したいと思っている。
だけど、なかなか勇気が出ない。
腕も無いのに見聞きした話だけでって、
自分の声が聞こえる。
散布するなら、早生は今だろう。





2009.04.11 Saturday

実力の違い




  

ハウスを未だ建設している。
2棟目をやっているが、苗床用ハウスを入れれば3棟目になる。
ようやく、コツがつかめたかな。
パイプを土に刺す穴の位置と深さ。
両側の桟の位置と高さ。
天井部分の連結位置と高さ。
これ等が一寸違(たが)わず正確でないと、真っ直ぐには建たない。
こんな当たり前の事を、今まで『まあ、いいかっ』って。

2度手間、3度手間になり、
苛々するし、どれが基準かも分らなくなって、
結局一からの、やり直しに近くなる。

今回2棟目の25mの奥行きのハウス建設の手順は、
先ず、玄関部分の基準線を引き、5.3m幅のポイントを決める。
メジャーで6m、16m、24m部分で、
ピタゴラスの定理で、基準線に対して、海側の直角を出す。
その延長線上に25mメジャーを直接張る。
同様に山側にも、25mメジャーを張る。
これで地べたに長方形が出来る。

両サイドに張ったメジャーに従って、
オーガで穴を開けていく。
今回はメジャー本体で穴を開けていっているので、
微妙な穴のずれが生じても、次の穴で修正される。
これが第一の工夫。

次に5m間隔にパイプを正確に組んでいく。
正確のポイントは、先ず垂直であること。
これは、パイプの両端に3つ目のメジャーを当て、
組んだパイプの天井頂点から、短いパイプを結わえた紐を、
地上すれすれに垂らしてみる。
3つ目のメジャーの中心点に垂れれば、
頂点が垂直で、左右対称となる。
これが第二の工夫。

それが垂直に立つ事を確認したら、
横桟を組む。
この時に、3つ目のメジャーを直接張る。
天井頂点の垂直を出した、錘(おもり)付き紐を垂らして、
各パイプの同じ高さにマークする。
そのマークとメジャーの位置を確認しながら、
横桟を取り付ける。
これで、垂直に立ったパイプを固定できることになる。
そして両横桟に、地面に開けた穴と同じ距離で、
それぞれパイプと固定するポイントを、マーキングをしていく。
これが第三の工夫。

次に天井頂点部分に梁を通す。
3つ目のメジャーを、横桟にマークした後外して、
天井梁部分に直接張る。
これで、穴の位置、横桟の位置、天井頂点の位置が、
横一線に正確に揃うことになる。
これが第四の工夫。

工夫と書くのが恥ずかしい。
当たり前の手順だろう。
後は、その間を埋めるように、順番に同じ要領で、根気強く。

午後から始めて、3分の2まで来た所で、
足がよろけ始めた。
携帯電話を見たら4時55分。
『海に行こう』。

海鼠(なまこ)と雲丹。
浜で適当な棒切れを拾い、
引いた後に現われた、海草だらけ石を足場の頼りに、
水深、30cm程度の所で、海草を棒切れで除(ど)けながら。

英さんは、雲丹もなまこも次々と上げていくのに、
結局、自分はいずれも、1個たりと採れなかった。
『糞があれば近くにいる』など、アドバイスはくれるし、
足をドボンとしてまで頑張ったが、
情けない。


2009.04.11 Saturday

【野菜の栽培】 唐辛子本圃


 
さて、唐辛子の発芽は90%を超えた。
本圃の準備に取り掛かっている。


小泊には小さい畑しかないので、
全て細切れで、5箇所足して、1反と1畝。
今作は、牛糞堆肥を入れない栽培にトライ。
この唐辛子は、ただひたすら収量を追いかける作物になるが、
それでも、味を追求してみようと思っている。

ふと、顔を上げると5本の桜がいずれも満開である。
『春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく‥‥』
毎年、この時期に、このフレーズが、ここまで、出てくる。
これが私の知識の限界。
そこで、今年は調べてみた。
インターネットというのは、家庭に百科事典があるようなものである。
それも、無尽蔵の知識が、ほとんど瞬間的に引っ張れ出される。

『春はあけぼの。
やうやうしろくなりゆく 山ぎは、
少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。 
月のころはさらなり、やみもなほ。
蛍の多く飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうち光て行くも をかし。雨など降るも をかし。

秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近こうなりたるに、
からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、がんなどの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、また言ふべきにあらず。

冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし、
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、
火桶の火も白き灰がちになりてわろし。』
(ネットより転載)


この時代の民・百姓は、どんな暮らしをしていたのだろう。
10世紀から11世紀に掛けての話らしいが、
『1192作ろう鎌倉幕府』しか、この頃の事は思い出せない。
この100年ほど前の時代になる。
そうすると、『源』は何かの分岐点だったのか。
この分岐の後、侘び寂が特別な存在に傾いていく。

でも、この清少納言を読んでいると、
要は何でも、自然の移り行きは、何でもそのひとつひとつが、
趣があって、よろしいとなる。
『草枕』のネイチャーバージョンみたいなもの。

浮世を離れて周りを見る。
今の時代は、これを『ゆとり』ととるが、
特別なものではなくて、
これが目的で生きたら、さぞ面白い一生だろう。
固有の財産という発想をなくして、
持っているものを持ち寄り、
少なくとも、たった数軒のこの地を、面白可笑しく、
楽しめる場所にしていきたい。






2009.04.10 Friday

【コラボのコラーゲンスープ】

  
実際は美味いのだが、ちょっと美味しそうに見えない。
左画像の右上にエリンギが写っている。
これが、右のスープを濁らせた。

新潟県の南魚沼市に、
昔は【南魚沼郡大和町雷土新田】という住所に、
【有限会社まきば】って会社がある。

昨年の最終号と今年の第1号で転載した、清塚利夫さんの記事を紹介してくれた。
社長とは長い付き合いだが、息子(一成君)が面白くなってきた。
どうも最近は、この手の年頃に興味津々である。
確か私の長女と同じ昭和53年生まれと聞いた気がする。
実は弟(宗之君)も同社に勤めている。

昨年だったか、一昨年だったか、
高槻の私の会社に、二人で訪ねてきてくれた。
勿論、私は得意になって説教がましく、
『まきばさんが持っている商品で、全国区の商材は、
【清塚さんの豚肉】と【魚沼コシヒカリ】だ。
だけど、【大和町】という地域も全国ブランドになる。
この地域丸ごと売り出す事が、最も優れた商いになる』。
こんな風に話したと思う。

私は生一本の一成君より、少し斜に構える宗之君が、
営業に向いていると思っていた。
一成君は私のこの発言に意地を感じたらしい。
私も最近、彼に大きく心を動かされている。
ファンになってきた。

『誰にでも出来る事を、誰にも出来ないくらいやる』
こんな台詞は、売文屋なら口先だけで、
何ぼでも出てくるだろう。
しかし、そんな事は承知で、一成君はこれを実践し続けている。
『年間4000時間労働』だって。
思わず計算してみた。
24時間×365日=8,760時間
週1日休むと
24時間×(365日÷7)=1,251時間
引くと、7,509時間。
7,509時間の内、4,000時間仕事をする訳だから、
4,000時間÷7,509時間×24時間≒12.8時間。
日曜以外は13時間弱仕事をする事になる。
睡眠時間を6時間摂って、食事を2時間取ると、
後、3時間ちょいしか残らない。
4,000時間なんて、考えもしなかったが、
こうして考えてみると、私も1500日位は、
これくらい仕事をしていた時期があったのを思い出した。

コラーゲンスープの話しやった。
先の清塚さんの豚で『コラーゲンたっぷり・豚骨スープ』を、
『コラーゲンスープ』と聞いて、久し振りに鼻がピクピクとした。
『是非、その発想を商品化しよう』と一成さんに持ちかけた。
サンプルが、出来上がってきたが、
『この鍋にコラーゲンスープは入っているの?』
夕食の鍋に入っている気配が全く無かった。
要は、コラーゲンは味が無い。
多少、煮凝(こご)るが、温かければ溶けている。

一成さんの発案で、鶏がらスープと豚骨スープを、混ぜる事になった。

それで、我が家では、いつも時間を掛けて、
朝食用のスープを作ってくれているので、
覗いてみたのが、上の2枚の写真。

考えてみれば、お陰で結構贅沢な食生活を、私はしている。
これが、食べ物商売をしている由縁かな。


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