2009.10.22 Thursday
ベビーリーフ 播種
久し振りにU2の休憩。
貼り付けたい曲は、あまりにも重くて。
この月初め【べじべじ倶楽部】ってお客さんが、
【和豚もちぶた】を新規で取り扱ってくれた。
カタログの表紙全面に記事を載せてくれての事だったが、その内容に驚いた。
A3の紙面に1/3の商品画像は別にして、ほとんどのスペースが、
このブログより細かいフォントサイズで、びっしり、文字で埋め尽くされていた。
私が軽くて薄いから、重くて厚いものに惹かれるだけかもしれないが、
こういう物販のカタログで、ここまで文字で読ませる事は珍しい。
分り易いは確かに大事だが、馬鹿にしてんのかと思うほど、
軽いものが多くて、イメージだけで物を売ろうとしている傾向の中、
商品の中身について、ここまで突っ込んで書いてくれるのは、本当に冥利に尽きる。
渡した資料が、膨大な文字数であった事は確かだが、
この表紙を作ってくれたスタッフの方は、その全てを熟読してくれたと思われる。
その結果、少ない文字数を画像で誤魔化す事無く、
許されるスペースに目を凝らして読むことを求めてくれた。
自慢すると、この豚肉はそれ位読むに値する仕掛けを時間を掛けてやっている。
結果は、1200分の750程度の人がひとり一パックと計算するなら、
買ってくれた勘定になる。
そう考えると、風潮というのは、往々にして全てではない事が分る。
一番左の畝は、一昨年の種で試験用に蒔いた。
真ん中の畝は、新たに購入した種を撒いている。
まだ、様子が分らない。
右の畝は、真ん中の畝の生え具合を見て、調整して蒔いた。
これで、大体格好がつくのじゃないかと思っている。
今週からは、畝の天井を幅1mに揃えて、
種のグラム数を計り、収穫のグラム数を計り、
それで、データーを取っていく。
一時、よくサンドイッチを朝食べていて、
そのサンドイッチに、このベビーリーフを挟んでいた。
貼り付けたい曲は、あまりにも重くて。
この月初め【べじべじ倶楽部】ってお客さんが、
【和豚もちぶた】を新規で取り扱ってくれた。
カタログの表紙全面に記事を載せてくれての事だったが、その内容に驚いた。
A3の紙面に1/3の商品画像は別にして、ほとんどのスペースが、
このブログより細かいフォントサイズで、びっしり、文字で埋め尽くされていた。
私が軽くて薄いから、重くて厚いものに惹かれるだけかもしれないが、
こういう物販のカタログで、ここまで文字で読ませる事は珍しい。
分り易いは確かに大事だが、馬鹿にしてんのかと思うほど、
軽いものが多くて、イメージだけで物を売ろうとしている傾向の中、
商品の中身について、ここまで突っ込んで書いてくれるのは、本当に冥利に尽きる。
渡した資料が、膨大な文字数であった事は確かだが、
この表紙を作ってくれたスタッフの方は、その全てを熟読してくれたと思われる。
その結果、少ない文字数を画像で誤魔化す事無く、
許されるスペースに目を凝らして読むことを求めてくれた。
自慢すると、この豚肉はそれ位読むに値する仕掛けを時間を掛けてやっている。
結果は、1200分の750程度の人がひとり一パックと計算するなら、
買ってくれた勘定になる。
そう考えると、風潮というのは、往々にして全てではない事が分る。
一番左の畝は、一昨年の種で試験用に蒔いた。
真ん中の畝は、新たに購入した種を撒いている。
まだ、様子が分らない。
右の畝は、真ん中の畝の生え具合を見て、調整して蒔いた。
これで、大体格好がつくのじゃないかと思っている。
今週からは、畝の天井を幅1mに揃えて、
種のグラム数を計り、収穫のグラム数を計り、
それで、データーを取っていく。
一時、よくサンドイッチを朝食べていて、
そのサンドイッチに、このベビーリーフを挟んでいた。
2009.10.20 Tuesday
COCOE お寄り
小豆島では、これだけの人を見掛けるのに100年ほど掛かりそうな人数に遭った。
JR尼崎駅前に0penしたポスターのショッピングセンターへ行った。
人数の多さにショックを受けたのは、18の初めて新宿に行って以来だった。
でも、今日のショックは人数だけではなく、その人数が買い物に殺気立ったいた。
実は、当社も顧客の開発をしなければならず、
先月の始めに、大阪商工会議所主催の【大商談会】に行った。
もう8回目か9回目らしいが、1回目にも参加した。
なかなか趣向が面白くて、百貨店やスーパーマーケット・外食等の小売業態、
つまり販売する側ではなく買い手側がブースを構えて、
私共のようなメーカーやベンダーがそのブースを訪れ、商品のプレゼンをする。
それに先立って、食品の安売合戦が盛んで、
誰もが勝つ者のいない戦いだと知りながら、参戦しているのだが、
そういう状況下で、テレビでの話だが、阪食という会社が、
阪神百貨店・阪急百貨店・スーパー2業態を抱えて、
【いいものはいいものなりの価格で販売できる店舗にトライする】
との戦略を打ち出していた。
私は共感を覚えて、何とかこういう会社に開発商品を納めさせてもらえないかと、
そんな事をぼんやり考えていたら、先の商談会の案内が届いた。
これ幸いに、準備をしてその株式会社阪食さんのみに話を聞いてもおうと、
中川と朝から出かけ、会場までの道中、
『わし等に運があれば、わし等みたいな者の話を聞いてくれる人が座っておられ、
運が無ければ、聞く耳を持ってもらえない人が座っておられるだろう。
その時は、5分ですんませんと言って帰ってこよう』と話していた。
商談は想像以上に慌しく、
試食していただく為に持参した、まな板や包丁や皿を広げるスペースも無い。
でも、食べ物のプレゼンに、写真やデーターをいくら見てもらっても、
口でいくら説明しても、論より証拠が勝るに決まっているので、
それで、順番を待っている間に二人の膝に、
まな板を置いて、箱からベーコンブロックを、食べ比べしてもらう為に2種類取り出し、
切って皿に置こうとしていたら、もう順番が回ってきた。
切るのを中川に任せて、とりあえず商談のイスに着いら、
『えらい長い事お待たせしました』って申し訳無さそうにニコッと笑ってくれた。
名刺を交換したが、肩書きなんて見てる余裕も無く、
ただ、その方の雰囲気に安心して、
一目散に口から次々と言葉を飛ばして、タイミング良く中川が後ろの席から、
前の席に移ってサンプルのカットベーコンの皿と爪楊枝を出してくれた。
『先ず、こちらの亜硝酸ナトリウム有添加の方を食べて下さい』
『次にこちらの私共がお勧めするベーコンを食べてください』
勿論、ベーコンを生で試食してもらうので、私の目には少し大き過ぎるように写った。
そういうと『大丈夫ですよ』とその方は、大きいまま口に放り込んで、
『ふ〜ん、美味いですね』と言ってくれた。
大げさな誉め言葉は無く、でも本当に美味いと思ってくれてる表現だった。
私も口に放り込んで、味を確認しながら、
とりあえず、どんどん言葉を繋いだ。
一日でおそらく50社以上がこの方に商談する筈だから、
次に連絡を入れた時に覚えていただけて無かったら、即アウト。
素材の『和豚もちぶた』とベーコンの話を10分ほどで切り上げ、
会社の説明に移り『実は、弊社は八百屋なんですよ』と、
中川が作成してきた、厚さ1cm位もある青果のカタログを差し出した。
単なる物売りよりも、もっと所縁(ゆかり)のある商品、
更に自分達で栽培した野菜を売りたいと、
自社農場にも挑戦している事を伝えた。
純情ではあるが、そう一途(いちず)でもない私だが、
『御社だけで、終わればもう帰ります』
と言って席を立った。
『すいませんねぇ、慌しくて』
『いえ、御連絡いただけるのをお待ちしています』と言って、会場を後にした。
隣のリーガロイヤルホテルに寄って、
抹茶ミルクだったかとケーキを食べて一休みして、
『どうやった、興味を持ってくれたよなあ』って中川に聞くと、
『二番目やし覚えてくれているでしょう』『精肉課の課長さんですよ』と名刺から教えてくれた。
テーブルの垂れ札は『生鮮』とだけ書いてあったので、
水産も青果も日配品もある中で、ラッキーとしか言いようがない。
帰社して、頂いた名刺にメールアドレスがあったので、
早速お礼のメールを出した。
私の名刺にはメールアドレスを記載していないので、
ひょっとしたら返信をもらえるのではないかと期待した。
その通り、二三日後に『商談しましょう』と返信をいただけた。
二回目の訪問で、
『とりあえず一度試食宣伝販売をしてみましょう』
と此処には書きづらい一言も添えて言ってもらった。
そのための提出書類に手間取ったが、
昨日、全て送信できたので、今日、確認の連絡を入れさせてもらったら、
冒頭の『尼崎阪神店がGrand−Openで出払っております』と女性が教えてくれたので、
午後一番に尼崎まで出掛けた。
いつまでもこの大入り満員は続かないだろうが、
平日の午後2時に、この人達は一体普段何をしているのだろうと、
思ってしまうくらい、二歩進めば人にぶつかる。
立ち止まろうものなら後から『すいません』と声が掛かる。
豚肉は『やまと豚』をおいてあった。
そうそう、阪神百貨店の食料品売り場が1Fに、
400坪程度に出店していた。
三周回ったが、ハム売り場は見つからなかったし、
お目当ての方、二人も出会えなかった。
人波に疲れて、上の売り場に逃げようとエスカレーターに乗った。
2Fは子供と女性の売り場で、3Fは若者の売り場だった。
何処の本屋さんか分らなかったが、書籍売り場があった。
ここは、普段程度の客の入りだった。
最近『小沢一郎』が何を考えてきたのか興味が湧いていて、
小沢一郎が書いた本を探してみたが、
一冊も、これまた見つけられなかった。
全体の雰囲気はバンコクのショッピングセンターに似ていて、
私一人が異邦人のように、結局彷徨(さまよ)っただけで帰ってきた。
2009.10.18 Sunday
玉葱 育苗
今年は過去2年より5日ほど遅い播種となっている。
昨年も播種した翌々日に雨台風に襲われたが、
今年も、発芽前に18号に見舞われた。
18号が南海上に発生した時から、島に来ると想像はしていたが、
週末だろうと思い込んでいたので、何の備えもせずに高槻に戻っていた。
火曜日には『こんなものか』とすっかり覚悟を決めていたが、
西山さんに、なんやかや無理を頼み込んで、
英さんのアイデアのブルーシートの被覆をしてもらった。
前日の夜に、英さんから電話で、
『家からブルーシートを一枚持ってきたから、
西山さんに、足りずを買い足して被覆しておいたらどうか』
と、連絡が来た。
雨だけならまだしも、風も吹くのにシートが飛んでしまって、
あまり役に立たないって思ったが、
アイデアだけではなく、実際に自分のシートまで持ってきてくれて、
そこまでの進言だから、本来なら水曜は休みの西山さんに出てもらって、
その備えを頼み込んだ。
西山さんも、自分の牛の対策もあるだろうに、
気前良く引き受けてくれた。
木曜の朝に、その西山さんから、
『唐辛子も、ハウスのベビーリーフも、玉葱の苗床も全て無事』と連絡をもらった時は、
さすがに嬉しかった。
風が大した事無く、雨に打たれただけだったので、
ブルーシートのお陰で、今のところは、すこぶる順調に来ている。
手前の4列が極早生で、奥の9列が晩生の貯蔵用。
穴あきマルチも【くぢらレーベル】から届いて、
11月後半の移植に向けて準備を始める。
移植機の購入も、みんなの諭しに従って導入を諦め、
今年も腰を折ってみんなに応援を頼み、
みんなの折った腰が、元に戻るよう神に頼む。
2009.10.16 Friday
畑・畑・畑
明日は役場の紹介で新しい畑を借りる契約をする。
2反ほどあるかな、でももう一枚の畑も貸してもらうかな。
その畑は『我侭言うなあ』と叱られたが、一反断った。
何故断ったかというと、あまりにもムードが無い立地だったから。
南側は『これが日本家屋か』と思うような、何ともいえないような最近の壁の色。
西側は、愛染寺という艶っぽい名前の寺で、これは許せる。
北東の角に、一段高い土地に、何ともいいようの無い御殿が建っている。
聞けば、とあるお医者さんの別宅らしい。
こう書いて想像する方が居られるかも知れないが、
軽くあなたの想像を凌ぐ建物です。
おそらく部屋数だけで30は越していると思われる。
中の装飾まで想像してしまった。
でも、利点がひとつだけある。
周りに畑が無い。
これは、私にとってはかなりのアドバンテージになる。
養鶏の世界で『オールオールアウト』という言葉がある。
これは『雛と成鶏とを同じ鶏舎で飼育するな』との教えになる。
成鶏が持っている病原菌が、雛に感染して一発で雛が死ぬからである。
成鶏は、菌を保有していても、身体と上手く折り合いを付けて、発症に至らなくても、
抵抗力の乏しい雛に感染すれば、雛は折り合いを付けられない。
だから、鶏舎には同じ日齢の鶏だけを飼育する。
つまり、『一遍に入れて一遍に出す』。
これと同様に、春植えで夏収穫した後始末が、
付いていない南瓜畑の横で、夏植えの南瓜を定植すると、
雛と同じ運命を辿る確立が高まり、無かった事にしてくれと言う羽目になる。
だから、周りに畑が無い事は、ひととちょっと違う事をする時は大事な事となる。
この島に来た時は、畑はいくらでも借りられると高(たか)を括っていた。
しかし、なかなかそう簡単に借りられるものではなかった。
地元の人優先であったり、声の大きい人に有利であったり。
そんなんで、自分の敷地をどんどん畑にしていってしまう。
これで、もう耕す所が無いというほどに開墾してしまった。
ここは、住居というか、人の為の拠点として置いておきたかったが、
背に腹は換えられないというのか、花より団子というのか、
せめて、花の咲く野菜を植えたいと思う。
思うが、新しい20mの畝5本は、ホウレンソウのローテーションになりそう。
30畳の座敷くらい枝を拡げた梅の樹も、切って抜いてしまった。
何十年生きてきたかなと思う李(すもも)の樹も、2本抜いてしまった。
我が心中を英さんにも、西山さんにも言っていないので、
憂い顔で眺めている私を、『何を考えとんのか』って思っているかも知れない。
どうか、鎮まってほしい。
2009.10.14 Wednesday
高速道路事情
左から右に砂浜を歩いている間に、太陽一個分昇った。
この時間帯はキスが入れ食い状態で、
このところは、朝の散歩に竿を持って行く。
海もラッシュで、この時刻から漁船が相当数出てくる。
今日書きたかった事は、高速道路について日頃思う事である。
1000円制度が出来て初めてのお盆を前にして、
『トンネルの電燈の電圧を上げれば、明るくなって渋滞が緩和される』とJHが言っていた。
私は不思議な気がした。
じゃあ、何故普段から電圧を上げないのだろう。
時間を節約する為にコストを支払って、それで渋滞で時間をロスしている。
それも、一体どれだけの人数の時間を、JHは奪っているのだろうか。
トンネル内では勾配に気が付きにくく、おまけにスピード感覚も鈍る。
だから、昇りのトンネルは必ずといって良いほど、昔から渋滞を発生させる。
これを道路情報では『自然渋滞』と表現している。
理由無き渋滞という意味だろうが、この場合は立派に物理的に理由があり、
その解決策を認識しているにも拘らず、よくいけしゃあしゃあと、
『‥電圧を上げれば‥‥』と言えたもんだ。
しかし、これは単にJHの思い違いに起因しているだけで、
どこにでもある、供給側の受けて側への非常識であって、
いちいち口を尖がらしてても切りが無い。
ドライバー自身に起因して起こる渋滞は、もっと深刻な処に根があるように思える。
限られた面積の道路で、一台が占める道路の面積が広くなれば、
当然、道路は渋滞に繫がるスパイラルに入る。
車間距離は確かに必要で、前方の車両に不慮があった場合、
速やかに止まれる距離を車間距離というのだが、
この距離と私のいう占有面積とは少し違う。
【走行車線】に於いては、前方車両とどれだけ距離が開いていようと、
最低速度を遵守する限り、その車に任せればいい。
しかし、【追い越し車線】となれば話は変わってくる。
最近は、走行車線を走る車より、追い越し車線を走る車の方が、数倍多くなっている。
左車線は【狭い日本、そんなに急いで‥】派で、右側車線は【時は金なり】派。
勿論、一割程度だが、右も左も関係なく、ただ前を走る車は、
障害物程度の認識で、登坂車線も路肩も自分のスペースで、
可能な限り、前を目指すストイックな連中もいる。
一緒に走っていると、道交法に対する認識のズレ程度の違いで、
どの車も平等で、どう走ろうが自由との意識である。
ここに、誰が名付けたか【覆面‥】なるものも、
一役買って、なかなか厭きの来ない、
人間模様が繰り広げられている。
ただひとつ言える事は、道路をみんなで共有している認識が希薄である。
こうして考えてみると、高速道路で展開する場面はも、
【民主主義っ子の群れ】である事に気付く。
2009.10.07 Wednesday
事務所増築
会社の隣の部屋は、ずうと空き部屋だった。
大家さんの好意で、今まで鍵を開けておいてもらって、
ここを喫煙所に使わせてもらっていた。
その空き部屋をとうとう借り増しして、事務所を拡張した。
わずか6人のスタッフで、35坪は贅沢だと思って、
今まで辛抱してきたが、とうとう借りてしまった。
敷金礼金無しで、もちろん不動産屋さんへの手数料も無しで、
おまけに、今まで借りていたところの敷金を使って、
間仕切りの壁を腰まで半分取っ払って、二箇所通路を床まで取って、
天井から壁のクロスまで、貼り直しをした。
家賃も新しい17坪は、従来の八賭けである。
何の交渉もしていないのに、全て自ら数字を組み立てて、
采配してくれた。
だから、家賃分だけで、いい事務所が出来た。
大家さんもいい事務所になったと喜んでくれて、
観葉植物は幾鉢もプレゼントしてくれるし、
至れり尽くせりである。
以前であれば、人が気付かないようなところでも、
自分で見てて喜ばしいように、細やかなところまで、
材料にこだわったり、自慢の箇所にはスポットライトを設置したり、
造作だけではなく、照明にまで随分贅沢をして来た。
一転、昨年からの会社作りは質素倹約を旨(むね)にやってきた。
当たり前といえば当たり前だが、
何に対しても我慢というのをし辛い性格だったもので、
ひとから『経営者らしくない事を言っている』と言われてきた。
確かに商売をしていると、使わなきゃ入ってこないとの思いがある。
でも、20年もやってきて、何も残っていないのでは、
少し考え方を改めた方が良さそうに思い始めた。
ひとに対しては、相変わらずお金を使おうとは思っているが、
出来るだけ物に対しては、質素に行きたいと思い直している。
なんのかんのと、理屈を付けてみても、結局出て行ったお金は帰って来ない。
最初から、こう考えていれば、今はもう少し楽な展開になっていたかもしれないと、
そうも思うが、楽であればその分だけ働こうとしなかったとも云える。
ここらの調和の採り方は、いつも成り行き任せで、
結果に納得の理由を見つけて、まあいいやと慰めてきた。
『終わりよければ全てよし』と言われるが、
もうここまで充分にやってこれて、
この先に何が起こっても、実は後悔が無いほど楽しませてもらった。
覚悟というのは、不思議なものだと思う。
2009.10.06 Tuesday
なかった事にしてくれ
籾殻勲炭を作ると玉葱の栽培が始まる。
『濱の宝』ってカネコ種苗の極早生品種2dlと『もみじ3号』って七宝の貯蔵品種6dl。
これでも、もう足らないような気がして来た。
隣の浜田さんも、手伝いに来てくれている小森さんも、
『今年も玉葱の苗、頼むでぇー』と変なとこで人気が出ている。
昨年も足りなくて、英さんは遠慮したと玉葱を自家用にも植えなかった。
一反半の畑に植えるのだが、やっぱり計算を間違えていたな。
確か松山で聞いた時に『1反で3缶』って言ってたような記憶が出て来た。
そうすると、僅か足りない勘定になる。
一反半で4.5缶必要で、苗を充分選ぼうと思えば、
都合5缶は最低必要な事になる。
足りなければ、農協でできた苗でも買い足さなければ。
今までは、出来た分でいいと思ってやってきたが、
今年で三作目だし、収量だけではなく、収入にも後がない。
当社は9月決算で、この10月から12ヶ月、この島での農業が、
会社の業務として成立しなければ、
本当に私の道楽で見果てぬ夢で終わらせなければならない。
三年で、しかも、週4日の腰掛で、採算が取れるほど甘いものではない。
だけど、その片鱗も見えないようでは、これはどうしようもない。
従って、『さあ、楽しみだ』とはいかない。
以前に長崎の森さんにあった時、
『あんまり楽しんでおられないでしょう』
『文章を読んでいて何となくそう感じる』と云われていた。
その通り、面白い事もあるが、そうでもない事もある。
しいて言えば、作業の終わりのクールダウンに、
夕暮れの海を見ながら一服する時は、
『まあ、幸せとは言い難いが、恙(つつが)無く生きてきたかな』、
心のそこからそう思えてくる。
今作は『マルチ栽培』ってのをしてみる事にする。
最初の年に、勝さんが『ビニールはどうするんだ』と繰り返し聞いてきた。
『じゃあ、草はどうするんだ』って言ってた。
そうそう、標題の『なかった事にしてくれ』は、
抑制南瓜栽培の事であるが、
ウイルスが畑全面に拡がって、全部先週で引き抜いた。
2009.10.05 Monday
ベビーリーフ=2 years ago
跳ね上げ機で6mの幅を3つに分けて、
狭いハウスがますます通路に占領されて狭くなってしまった。
青い支柱は、どうもハウスが信用できないから、
中で、もう一重防虫ネットを張ろうかって事。
種が、試験栽培をしていた2年前の残り種。
自分で蒔いてみた感想は、発芽しないと分らない。
今週の台風は、相当強烈みたいだから、
ひょっとしたら、いきなりハウスが飛ぶかも。
もし、そうだとしたら、普段の行いを問い直した方が、いいか、
それとも、それも何かの縁と、ぐうの音もでないほど、
方針そのものを問い直すかだな。
どっちにしても、台風よ来るなら来いだ。
できれば、来る前に島に戻りたい。
2009.10.02 Friday
正食協会=むすび
【正食協会】って会の雑誌。
もう、30余年も前からこの雑誌を読んでいる。
月刊誌なのだが、もちろん30年間毎月って訳ではない。
先日、600号記念ってあったから、私とそう歳がかわらない事になる。
画像の表紙が見えなくなる前に、
『原子から太陽系まで−萬有引力の否定 桜沢如一』とある。
これは、桜沢如一さんが、かつて出版された本からの転用記事で、
その内容は、こんなブログにとても書けるスケールではない。
だから雑誌について書こうと思う。
何だか緊張して、あまり頭がスラスラ回らない。
30年ほど前はそのまま『正食』ってタイトルの雑誌だった。
途中で『コンパ21』ってタイトルに変わった。
知らないうちに『むすび』って変わっていた。
【正食】といってピンと来なければ、【マクロビオティック】とも云っている。
でも私はこのマクロビオティックって云い方は、あまりしっくりこない。
久司道夫って人にジョン・レノンが会いに行って、
マクロビオティックに親しんだって話は、昔から有名で、
最近では、マドンナも子供の病気がきっかけで、
この食養の哲学を実施していると聞いた。
私はこの『無双原理』と名づけられている原理を、哲学にしている。
もちろん、玄米食をするに越した事はないが‥。
そういえば、先日、当社の中川が正食協会の講演会に行ってきた。
その前からか後からかは知らないが、彼も今は玄米を食べていると言っていた。
中川が面接に来た時、昼食の蕎麦を一緒にして、
互いの写経の話をしていたのを思い出した。
要は、身体を純にして、自分の中にも外にも流れている、
『気』をしっかり受け止めて、その指示に従って生きろって事だろうと思っている。
その『気』ってのに法則が有り、その法則を陰陽という物差しで計ると、
意外と総ての事柄が、その人の程度の差こそあれ、
解明に近づき、生き易くなる気がする。
今回の記事の『萬有引力‥』は、
この陰陽の根源を探っていくと、引力(≒重力)は表面的な現象で、
総てが発生する源は、永遠に続きスパイラル的に進む巨体な遠心力だと書いてあったと思う。
自分で体感できなければ、信じるか信じないかって事になってしまうが、
体感していても、気付くか気付かないかにもかかわる問題である。
指の指紋を見て、何故同じ方向に渦巻いているのかとか、
どうも、7という個数も定数に近いと書いてある。
♪西から昇ったお日様は‥ それでいいのだって、バカボンのパパの言う事は、
東も西もない段階に踏み込んだ形跡を感じる。
何か自分が及ばない力が働いていて、その力に法則があれば、
これほど、分りやすい話はない。
5月だったか6月だったか、協会の岸江さんって方から、
『雑誌の表紙にするトマトはありませんか』と連絡があり、
表紙になるような額がピッとしたトマトはないが、とりあえず送らせて貰った。
表紙には、やはりならなかったが、お礼にと雑誌を一冊贈ってくれた。
久し振りに読んでみると、なんと中身の濃い記事が満載だった。
価格を見ると¥570だった。
『安いギャラで執筆(ずうとシュウヒツと読んでいた)してもらってんだろうなあ』
と思った。
広告宣伝費も収入にはあるのだろうけど、
そんなものはたかが知れている。
早速、年間購読を申し込んで、毎月楽しみに読んでいる。
年間6600円だそうだ。
冒頭の正食協会をクリックすると、申し込みくらい出来るだろう。
【田中 実】さんというお医者さんが書かれているシリーズも、
私には毎号惹かれる内容となっていて楽しみにしている。
毎月巻頭に書かれている、岡田定三会長の飄々とした視点も楽しみにしている。
そのお父さんに当たる初代会長の岡田周三さんの文章によく似ておられ、
何か、不思議が漂い、風を感じる。