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2010.01.26 Tuesday

おいでませ、山口へ


さて、久し振りの新幹線である。
高槻から新大阪まで在来線に乗って、
一瞬、躊躇しながらシルバー席に座ったら、新大阪に着いた。

はて、困った。
切符が4枚もある。
ひとつは、高槻ー山口の乗車券、
広島で乗り換える為、新大阪ー広島の指定席券、
広島ー新山口の指定席券、
それに、新大阪ー新山口の特急券。

改札の前で、はたと立ち止まって、考えた。
どの切符を、改札ロボットの口に入れれば、閉じた腕を、
パカッて開いてくれるのか。

乗車券は入れる筈である。
特急も欲しがるだろうな。
問題は指定席券である。

出した結論は、広島ー新山口の指定席券を除く3枚。

入れたが、腕を閉じたままどころか、声も出さない。
『ウンとかスンとか、言えよ』と言うと、
後から、人間が『お待ち下さい』と替わりに声を。

腹を開けて、切符を取り出すや、
瞬時に事態を把握して、解決策を見出し、
『広島ー山口の指定席券と4枚ともいっぺんに入れて下さい』

『そしたら、通れます』

だって。

自分が歳をいってしまったのか、
世の中が複雑で難しくなってしまったのか。

ようやく、新幹線の改札を通らせて貰ったら、
目の前は、市場の如く、通路は狭くなり、店がいっぱい出来ていた。
確かに、ひっきりなしに新幹線も在来線並みに走っているので、
その乗降客を相手にすれば、それぞれの店は、そこそこ‥。
JR西日本の、家賃収入はどれ位になるのかな。
ションベン横丁の店を探すみたいに、
コーヒー屋を見つけて、
最近、よくある、
セルフのパンと飲み物の、
全席禁煙タイプの落ち着かない、
店に入ってパンのトレイを手にすると、
なんと、トレイが温かくなっている。
これには、こころを擽られた。

てっぺんが格子状で歯ごたえが心地よい、
ちょっと小振りの菓子パンを採った。
これは、子供の頃の名前は『サンライズ』、と呼んだ。
ひまわり模様に似ているから、太陽を連想させて、
この名前にしたのかなと、
中学に入ると、サンライズって社名の娘と知り合って、
そんな事を思った。




『二百十日』って小説を読んでいると、
新山口駅に着いた。




2010.01.23 Saturday

御堂筋

 

欧陽〇〇も、こんな御堂筋をどう思う。
この画像は、もう随分、南の方へ来たところ。
新潟へ行って、松山から怒和島へ行って、豊橋へ行って。
その間隙を縫って、ミナミの『くいだおれ』って、とこに行ってきた。

この冬の初め、フグの話しになって、
『私は一度も、フグを食べたこと無い』と、
そういえば、私も同じセリフを過ぎた昔に言った事がある。
その時は、その時の彼女が、家に誘ってくれて、
行くと、フグが買ってあり、てっさと、鍋を食べさせてくれた。

ここには、一度だけ、肉の片山の奥さんと娘さん二人と、
てっちりを食べに来た事がある。
大阪の展示会に訪れてくれた、その夜に、
グリコの電飾や、太郎や、噂のたこやきや、
とにかく、くいだおれフルコースの観光だった。

自分だけそんな事では、申し訳ないと思い、
『今度、ずぼらやに食べに行こう』と約束していた。
つい最近、『いつも口だけで、何も約束を覚えてくれてない』
と、寂しそうな顔を見たしまったので、
夜に、『今から、大阪に行く』と言うと、『あっ、フグや』って喜ばれた。

わざわざ天然物を頼んで、てっさを食べながら、
『これやったら、此間(こないだ)釣った、カワハギの方が美味かった』
『から揚げは、美味しいねえ』『てっちりに何で茄子が入ってるの』
『やっぱり、雑炊が美味しい』『もう食べられへん』『美味しいメロンやな』
なぞなぞ。

何が言いたい。
たまには、ええやろって事。
2010.01.21 Thursday

怒和島 秀玉改良G 新玉葱

 


一昨年に中川が新玉葱の産地を探していて、
『愛媛の中島ってところに、良さそうなのがあるんですよ』
って言っていたが、あまり私は反応できなかった。

昨年に『行って来ます!』と言って、この怒和島に行った。
持って帰って来たのか、後から送って来たのか、
その玉葱を目にした途端、『あーっ、いい玉葱だ』と直ぐに判った。

これでも、八百屋を30年しているので、
いい物は見ただけで、ある程度は識別できる。
収穫された後も、生き物である限り『気』を発しているので、
やっぱり、いい野菜もいい気を醸し出している事が多い。

切っても、包丁に吸い付くけど滑りよく、
そんな細胞の性質を持っている事が、その肌から想像できる。

愛媛県の『中島』って、みかんで有名だが、
その隣の【怒和島】って、小豆島の30分の1程度の、
住んでいる人の数も、聞けば500人に満たない小さな島。



港の直ぐ傍に農協の支所があって、何か『島って、いいなあ』と思ってしまう。
青い上っ張りを着ているおばちゃんが、支所の職員さんらしい。
お爺さんが緑の運搬車の荷台に、ポンプとお婆さんをを乗せて、
『エンジンの掛かりが良くない』と支所のおばちゃんに言っている。
おばちゃん曰く『寒いから、‥』    そんな会話で、
それで納得したのかどうか、またお婆さんを後に乗せて、
バタバタってエンジン音と走って行った。

ちょうど写っている軽トラの横の壁に、
幅1mちょいの白いボードに、
『玉葱の管理』って題で、栽培の指針が書かれていた。
使える農薬リストと、その明細が記してある。
この中から各農家が、自分の裁量と畑に、
合わせて必要な事を遣っていくのかな。




冒頭の画像は、最盛期を迎えている、
農家夫妻が港まで、【伊予柑】を出荷に来ていた。

軽トラか、あの緑の運搬車を、みんな使っている。
そして、大概、夫婦連れでやっている。

聞くと水田は無いらしい。

漁業と農業で生計を立てて来たんだろうと思う。

小豆島でも同じだが、
頼みの柑橘類が、最安値を毎年更新していて、
代替作物探しに、余念がない。

僅かな隙間も逃さず、みかんの樹を植えて、
其処に今は、玉葱やソラマメが植えられている。
どうしても島故、運送費が余計に掛かってしまうので、
運送費比率の低い作物を狙わないと、競争力を持てない宿命。

だけど、この玉葱のように、島独特の味のある作物に育つ。
この味を、町の人に認知してもらえれば、必ずファンも育つと思っているし、
その事が、運送費の割増分をカバーしてくれるはずだと思っている。

そのファン作りが、私共の役どころである。

2010.01.16 Saturday

新潟出張

 




今日、ちょっと僕は哀しい。

今週、月曜日・火曜日と新潟に出張してきた。
私の会社は、よく新潟三社と呼んできたが、
さとうファームさんと、まきばさんと、肉の片山さん、
この三社に今年の方向を考えに行ってきた。

それぞれで、それぞれに話をしてきたが、
今回一番印象に残ったのが、さとうファームの修身専務だった。

社長の修三さんは、花が好きな方で、
朝日町の養鶏場も、ひと鶏舎ごとに担当者を決めて、
その鶏舎への入り口付近に、花畑を作って、
花いっぱいの養鶏場を目指しておられた。

社長室で、専務と二人で話をしていて、専務が席を立った時に、
ふと、綺麗な花が飾ってあるのに、気が付いた。
雪の下に、育つ花ではないので、
買って来て活けて有ったのだろうが、
よく見ると、色の調和とか、
高さの調和とか、
派手ではなく、どちらかというと、
無造作に、突っ込んであるような感じで、
なかなかと、感心してしまった。

高槻の会社でも、
去年の秋から、近所の若い兄さんがやっている花屋に
『毎週、二千円でいいから、花を届けて』と、頼みに行って、
それで、月曜日に新しい花が届く。
頼みに行った翌日に、どういう雰囲気の会社かと、
予め見に来てくれる、念の入った、花屋さんなのだが、
どうも、私が好むような花が届かない。
どちらかというと、水っぽい商売をする店に飾る、
大振りで、ボンボンボンって、高そうな花が届く。
こういう花は、二千円分じゃ映えそうにない。

中川に『儂は、もっと可憐な花が好きなんやけど‥』って言ってあるし、
あまり、私と可憐が結びつかなかったようなリアクションだったが、
渡辺さんには『儂は、草花のような小さい花が好き』と、言ってあるが、
肝心の花屋の兄さんに言ってないから、ちょっと方向違いのサービスに、
一生懸命な様子で、言いづらくて、新年の挨拶もわざわざ、しに来てくれたが、
やっぱり言えなかった。

花の話に向いてしまったが、専務との話は、考えさせられる事が多かった。
親父の社長は、息子の専務の事を、よく認識できていないが、
息子の専務も自分の事を誤解しているように思ったので、
言い逃した事もあって、その事だけはちょっと書いておこうかな。
専務は『自分の本当の事を言うと、人から嫌われるのは分っているから』、

そんな事を言っていたが、
今回、注意深く聞いていると、
割と心の底に近い部分の内容を聞いた。

好きとか嫌いとかと別次元で、孤独を生きているんだなあと。
ひとの何倍も、明晰な頭だから、ちょっと継続すれば、
思いが、実現してしまう、つまらなさを、
持て余しているようにも見えたが、
別に斜に構え、ている訳でもなく、人をアホに見ている訳でもなく、
そもそも、自分の頭が良いとも思ってそうにない。

そんな事はどうでもいい事だが、
考えている事は、私にとっては実に興味深く面白い。

百姓仕事に付いて、誰とも会話が成立しないから、
ぜひ、養鶏場で野菜作りを、してほしいと頼んできた。
『耕運機があれば、他に何も要らないんですか』って聞いていた。
私は、こういう会話が大好きである。
『鍬が一本あれば便利で、三角鍬ってのがいい』と、
とぼけて言ったが本心は、
『金に任せて、遊び道具と思って、どんどん買え』である。

でも、やれば結構、本気でやるんだろうな。
そうじゃなければ面白くないが、
餃子のネタはいいから、
適当な野菜を作って、
その野菜を洋菓子に変えて欲しい。

そう、哀しい話は、
何なんだこの国は、って話である。

この国には、何も無いから、早く出てけって思っているが、
男が自分を賭けて、本気で他人の事をやっている人間もいるって事が、
分らないのか、それ以上に自分の栄達の幻が大切なのか、
魂が無いのか、売ってしまったのか、
同じ気の中で逃れられない事に気付かないのか、
どうしようもないな、あういう輩は。
『暴れん坊将軍』の中だけにしといてほしい。

2010.01.09 Saturday

サラダスピナー





いくら気合が入っているとはいえ、
この老体にもかかわらず、ずうと働き尽くめで
サザエさんの漫画に有った、『いささか先生』のように、
聊か、疲れてきた。

ところで、今日もベビーリーフを収穫しながら、
『みんな、このベビーリーフをあんじょう食べてくれてるのかなあ』、
と不安に思った。


今までは、笊に入れて、水を上から掛けながら、
どうしても入ってしまう余計な葉を取り除き、
水を切るのに、結構苦労していた。

先日、その事が話題になり、
『サラダスピナーってのがあるでぇ』
って聞いて、早速ネットで探して注文した。
取っ手を持って、ぐるぐる回すタイプが多かったが、
画像の0X0(オクソー)ってメーカーは、取っ手を押すと、
スピンするタイプで、これなら片手で出来ると思ったので、
これを選ぶと、案の定、イメージ通りに簡単に回転した。

あまり、量は入らないが、なかなか便利な小道具がある。
価格も、3割引で2,980円と作りの割りにそう安くはないが、
まあ、誰でも、手が出ない価格でもないだろう。

昨日届いたので、早速、
出荷の残りのベビーリーフで、
てんこ盛りのサラダが出てきた。
オリーブオイルにバルサミコを垂らして、
小森さんにもらったレモンを絞り、塩・胡椒で、
作ったドレッシングを、フレンドフーズさんで買ってきた、
パルミジャーノレジャーノを乗っけた上に、
ちょっと多い目に掛けて、出来上がり。

手前味噌だろうが、ほんとに美味い。
二人で、あっという間に食べて無くなった。
自分で栽培しているから美味いのか、
収穫して直ぐに食卓だから美味いのか、
其処までは分らないが、
仕入れて、卸して、店から買い戻して食べる、
ベビーリーフよりは格段に美味い事は事実である。

今晩のメニューは、
夏に種を蒔いた南瓜でスープを作って、
仕入先の和豚もちぶたのロースカツと、
どういう訳か、親が煮た黒豆とサラダ。

一日働いて、
こうして、縁ある食べ物を並べて、
晩飯を過ごす。



この果報者。
2010.01.02 Saturday

山の神






昨日、上の一心寺から見下ろした谷の中腹に、
この氏神さん『山之祠神社』が在る。

下の県道から、1km程度のここまでの山道が、
もう三年、人が入っていないので、
去年も一昨年も気にはなっていたが、
どうしようもなかったから、
今年は、是非行きたいと思い、
ベビーリーフを収穫した後の午後、
チップソーを担いで、何とか登ってやろうと、
エンジンを掛けて、笹やら野バラやら、蔦の絡まる、
山道を、切り拓きながら、1時間近く掛かって、進んだ。
ところが、池に出た辺りで、道に自信が無くなって。立ち往生した。

時計を見たら、2時過ぎだったので、英さんが県道の下の畑に来ないかと、
来たら、停めてある軽トラに気付いて、上まで登って来るだろうと、
そしたら、神さんまでの道を尋ねたらいいやと待つ事にした。
10分程待ってて来ないから、小森さんに聞きに行こう、
そう思い直して、道までひょこひょこ降りて行った。
道が見えると、英さんの車が入って来た。
まったくドンピシャのタイミング。

『覚えてるか』
『忘れとうても、忘れようがないわ』
先を歩いてくれたが、歩くスピードが速過ぎて、
付いて行けないから、『ここで一休み』と再び立往生した。
『どうしたん』『足が‥』『大丈夫』『10m離れて付いて行くわ』
10分ほど歩くと、バラックのトイレが見えて、その先に懐かしい所に出た。

しかし、家に帰って一休み。

『やっぱり、続きをしてくる』とコーヒーを一杯飲んだ。

一気に、目的の処まで、更に1時間ほど掛かって、
三人並んで歩けるくらいの幅で、ようやく、刈りきった。

『いつから、唯心論者に転向した』と誰か聞いてくれないか。
それほど唯物史観に精通した訳ではないが、
確か、高校の頃、毛沢東の岩波文庫を読んでいて、
父親が私の唯心論を小馬鹿にした態度を見て、
激怒した事があった。

マルクスとケインズ、
毛沢東やスータリン・レーニン、
果てはフランス革命まで、銀行屋が、
すべて同じ資本が、バックアップしていたと、
そんな本を読んで、アホらしくなってからかな。
自分の勘を頼りに生きた方が、余程、諦めが就くように、
自分の中に流れる、何か得体の知れない事の、
導きに従って、気まぐれにその場を過ごす。
遠く望む一点さえ、見間違えなければ、
途上は、出来るだけ面白可笑しい、
そんな空間を漂っていたい。


と思う。


ここの神さんは、
エンジン、ブンブン、やけにうるさい奴が、
三年振りに来よったと、そう思ったんだろうな。
お参りして、写真を撮ったり遊んでいると、
ようやく、小鳥がさえずり始めたから。

2010.01.01 Friday

2010 謹賀新年

 2010年 明けましておめでとうございます。




風が吹き荒れている分、雲のちぎれも早い。
昨年も元旦に来たが、畑から見上げればいつも在る、
小豆島八十八箇所の番外寺『一心寺』。
ここからは、もちろん上から見れば、
私の場所が一望できる。
一年に一度くらいは、
自分を俯瞰してみるのも、
公平さを欠かなくていい事かも知れない。

この湾にたった5人が住んでいて、その内の二人が、私と佳代子で、
他に畑の手伝いに来てくれる小森のおばちゃんと、そのおじいさん。
もうひとり、八十余歳の、広瀬ばあちゃんがいるっきり。

湾のちょうど中央が私の居る場所で、
木立で家は見えないが、ずうと手前が小森さん、
少し右手の奥辺りに、広瀬さんがいる。

『テレビがない』と言うと、テレビも映らないほどの処かと、
そう思われてしまうが、電波は来ているらしい。
衛星放送の受信機も備わっている。
ただ、肝心のテレビがない。

昨年は、WBCと母校の甲子園と紅白の時だけ、
テレビが欲しいなあと思った。



元旦なので、お鏡さんと思って、
せっかく、昨日松と一緒に採ってきたウラジロと、
切り餅を一枚切って重ねて、これまた小森さんにもらった、
みかんを載せて、随分バランスは頭でっかちだが、まあ、良しとした。
こんな正月らしい真似事をするのも、生家を出てから初めてである。
門松は、高槻のマンション用に作ってあるのを飾って、
その額縁は、カタラーナって昨年企画を断念した、
外箱パッケージの図柄をデザイナーが、
原画を入れて贈ってくれた。

今年は、是非、もう一度チャレンジして、発売したいと思っている。

雑煮は、結局、海老入りが一番好きで、元旦の朝は、最近定番となっている。

今年も、どうぞ、よろしくお願い致します。

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