2013.11.30 Saturday
強がり
さぁっ むぅ〜
ネットに出ていた此処を見に来たのが、確か7年前の10月10日だったと思う。
その日の内に、買う事を決めたが、「 歳いったお袋に、もう一度ここでの正月を過ごさせてやりたい 」
と申し出られて、それを承知したが、12月の7日に、もう一度この目で見たくなって、訪問した日は、7度だった。
今日の最高気温は10度だったから、今日は、その日よりは寒くなかった事になる。
ひと気もなく、しんと静まり、冷え切っていた此処は、10分も外にいる事が出来ず、
早々に車で引き上げた。
その日以来、小豆島が温暖な気候という印象は、遠くにかすみ去って、
なんという寒い所なんだと、覚悟を決めた。
本当の寒さは、冬が来た最初の日、だけで、慣れてしまえば、
最高気温が4度 なんて日でも、作業をしていれば外でも快適で、それこそ火でも焚けば、
やっぱり楽園となり、家の中でも薪がガンガン燃えて、シャツ一枚で過ごす事になる。
あ〜、どんな強がりを言ってみても、もはや過ぎた夏の暑さは戻ってこない。
2013.11.29 Friday
テロとの戦い
どうしても、ヒラリー健在の頃、年頭所感の文章の内容通りに進んでいるような気がする。
日本の原子力発電所が水素爆発をした瞬間に、テロとの戦いは終わった気がする。
その通り、その後は テロ テロ と言ってた人たちが悪の枢軸と呼んでいた国の形が変わって来ている。
毎年この時期の京都は、車が洪水の様に溢れるが、昨日は下賀茂から会社まで戻るのに2時間も掛かった。
聞いているラジオの合間に入る news では、日経平均が256円上昇し、円もドルに対して100円台に戻った。
国外所得の方が多くなったというこの国では、円安は国内での賃金を相対的に下げてしまう。
自分はというと、相変わらず今から4時間かけて小豆島に渡り、ベビーリーフの種を播く。
2013.11.28 Thursday
けっこう好き
「 けっこう好き 」 は、「 好き 」と、どっちが好きの度合いが深いんだろう。
中学一年生の授業で、「 かなり大きい 」は、「 大きい 」より大きいと思っていた事を是正された。
「 自分がそう思っている事はすべて正しい 」と思って生きている人間だから、その時も屁理屈をこねていた。
こねていたら、ひとり早くに亡くなってしまった風呂屋のボンが、「 僕もそう思っていた 」と、
「 かなり 」は、強調する副詞だと自分の印象を述べてくれた、情景がいまでも甦ってくる。
ちょっと、会社の散らかり様が気になりだして、掃除をしたくて仕方がないが、手が回らない。
特に自分が占有しているエリアがひどく、今日はそこにお客さんを招かなければいけないので、恥ずかしい。
ずうと、ひとりで仕事をして来たので、共用の資料置き場とかを利用する習慣が無いので、
やってくる資料の整理を、会社全体の什器を使って整理していくようにしようとしているのが、今の作戦。
そうか、今まで20年間は、自分の頭の中を口から出しているだけで、仕事をした気分になっていたのか。
2013.11.27 Wednesday
神の価値観
小泊り湾で魚を釣る為に、カヤックが欲しい。
口も早いが手も早い嫁が、橘香道の写経を始めた。
先日、「 もうすぐ百枚 」になると笑っていた。
「 いや〜 きたいない字や 」というのが、書き終えた後の彼女の口癖で、
そのたびに「 いや、いいんや 神さんは字のきれいさなんて分からないから 」と 真理を述べている。
よく見ると、正しく書いている。
これだけ正しく書いて、14分台で276文字を仕上げる。
最近は、10分を切る勢いで書いてきているので、手が憶えて勝手に書き進んでいて、
口が勝手に喋る彼女の能力は、手にまで及んでいる。
数と間 に力が潜むなら、枚数を書けばいい、というのは、私に写経を教えてくれた人の弁で、
丁寧に書いたり、きれいに書いたりするのは自己の満足を得る為に書く人で、神を得ようと思えば数で勝負がいい。
2013.11.27 Wednesday
w49 今週の花
築こうとしている世界の違いかな。
それなら築くしかない。
目に見える物事から受けている影響は、ほんのわずかで、
実は、感じようと努力すれば感じられる、相克のなかにいることに無自覚すぎる。
「 ON GOLDEN POND 」 という、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーン映画を観ていて、
「 黄昏 」と和名がついていたので、「 昏 」という字を調べてみたら、「 くらい 」と書いてあった。
この間、ずうと一人のひとに 「 明るいの反意語は暗いじゃなくて、不明なんだよ 」と説明してきた。
「 そして、明・不明の間にあるのは、【知る】という努力なんだ 」と教えてきたが、理解が進まない。
「 自覚の罠 」 っていう「 知らぬが仏 」の要素があるが、
窓の向こうの暗闇に、梅田付近のビルの屋上を示す、赤いランプが揺らめいている。
「 智に立てば角が立ち、情に棹させば流される、兎角にこの世は住みにくい 」まで、突き抜けてしまえば、
「 この世 」の目に見えぬ流れが、なるようになれる方に向いていて、面白味や可笑しさの船に乗り棹差す事が出来る。
また、桜沢如一の本を読み始めたが、この人は「 食 」という具体性を以って示すだけ、話が早い。
「 食 」ってのは、なんでも食べたいものを食べればいいんだが、その基本は、「 自分で作って味あう 」。
買ってきて、味わいもせずに食べてれば、自覚は遠のくばかりかな。
う〜ん、いい商売だな。
2013.11.26 Tuesday
やれやれようやく
決算作業が終わった。
もう、12月になろうとしている。
事業税も、今月末までに納付を終えないといけないらしい。
9月が決算で、何となく11月が納付期限だとは知っていたが、こんなにギリギリに出来上がる決算も初めて。
経験という事は、侮れないとつくづく思う。
平成2年の2月2日が会社設立で、その年の10月で2期目をスタートさせたから、
平成25年の10月で、25期目が始まったことになり、「 今、何期目? 」という自問にも、
ようやく子供の歳や親の歳と同様、すうと応えられる計算方法を整理できた。
自分の父親が、繊維会社や、本屋をやって来て、【 税務申告 】に頭を押さえられた苦さから、
「 滋賀大に行って・・ 」と子供の頃に何度か言われたことがあった。
結局、じっと机に座っていられるほど尻に錘が無くて、鉄砲玉のように飛んで行ったら戻らない、
この身も、気も、父親の意にそぐう事はなかったが、右と左と、記録と実態を合わせるくらいは出来る、
ようにいつの間にかなっていて、仕事のし過ぎと引き換えの食欲が、財布じゃなくて、腹を膨らませてきた。
2013.11.25 Monday
寒霞渓
ちょっと離れたところの山に行ってきた。
歩いて登れば、いっぱい、きれいな木や景色を見つけられるのだろうけど、
言うばっかりで、車で登ってしまうし、良くてケーブルカーに乗る。
ほんとうに、山の中を歩かなくなった。
山頭火みたいに、山を伝い歩いていれば、俳句のひとつも出てくるだろうに。
一時間近く待って、五分弱の渓谷をケーブルカーで連れて行ってくれる。
紅葉だけだったら、飽きてしまうが、樹も生えないような山肌とのコントラストが想像をかき立ててくれる。
登りは、一番最後の順番で乗ったから、窓辺は隙が無かったが、下りは、嫁に先頭の位置が割り当てられて、
ずうと、ビデオを回していて、本人は満足そうだったが、そのビデオを観ても、なかなか秀作だった。
最近は、すっきりした晴れが続かなくて、そういえば紅葉の季節はこういう空模様が多い。
もっと、もっと、自分がきれいな景色のなかにいる事を知らせてやりたい。
2013.11.24 Sunday
一年に一度
だいぶ、きれいになってきた。
犠牲になっているのは、やっぱり、腰。
先週は、大風が吹いたらしく、
「 今日は、天気が良さそうや 」という私の呼びかけに、
「 あんまりあてにならへんは、今週も・・・」と先の風の話をしていた。
「 コロッと天気が変わってしまうからなあ 」と言うので、「 まあ、女心 って、いうからな 」
というと、笑ったままで、話が途絶えたから、少し話を飛ばし過ぎたかもしれない。
「 お父さんが大好きな女の子だった 」そうだ。
「 ほんとうに生きてれば、いろんな事が起こる 」とおばちゃんは言う。
「 吉田さんと、こんな風に仕事をするなんて思いもよらなかった 」
と言うが、私はそんな事なく、この場所に来て、ひと月目に、唯一最後の近所の行事で、
おばちゃんを発見して『 この、ひとに今からの農場を手伝ってもらいたい 』と7年前に思っていた。
私がその行事の準備を手伝おうとすると、おばちゃんは、『 しなくていい 』と言った。
『 あれっ、余分なことをしたかな 』と思ったが、そうではなくて、同じことをおばちゃんがし始めたので、
『 そうか、男の作業じゃなかったのか 』と思って、見ているとそのおばちゃんの作業のひとつひとつの動作に、
『 知恵が入っている 』と見えて、達者な口と共に、単にカーペットを地べたに敷いていくだけの作業だが、
あっという間に、六畳のカーペットが10枚ほど、三重くらいに敷き詰められた。
俄然、興味を憶えて、その後も目で追っていると、どう見ても只者ではない動きに気を取られてしまった。
昨日、話を聞いていると、どうも姑さんが、「 何でも出来る人で、しかも素早いひとだった 」らしく、
きびしい育て方に、「 負けてられん 」と、二人での競争に、いつもエスカレートしていったらしい。
おばちゃんの、地肌を見た思いで、その懐かしい思い出話を聞いていた。
2013.11.22 Friday
「食ってやる」 続編
過日、踏み潰す事が出来なかった、2匹は、その後ハウスの周辺のみならず、
あちこち、あちこち、掘り返して、隣近所に無駄な経費を使わせて、それでも我が物顔で荒らしまわっていた。
この檻に、その2頭と思しき小振りのイノシシが、閉じ込められた。
ここで生まれて、育って、人間の怖さを知らない2匹は、檻を取り囲まれても、
知らぬ存ぜぬで、眠りこけていて、熟れた柿を放り込むと、目を覚ましてそれを食べ、
食べ終わると、何と、そのまま、また眠りに入ったという事を聞いた。
結局、その2匹は連れ出されて銃で撃たれたという事だが、
その後、この周囲には、他にもいるだろうイノシシも近づく事が無くなり、一時の平穏が戻って来ている。