2014.04.28 Monday
結局は焼いた
いざ、ハウスに行ってみると、やっぱり殺虫剤を撒く気になれず、
散布機の代わりに、バーナーを担いでハウスに戻った。
結果は、思った通り、何とか播種はやり遂げたものの、他に何もできなくなってしまった。
そういえば、去年もそうで、辺りは草茫々だった。
計画より栽培のペースを落として、連休を利用して、ハウスの中全体をやり直して、
その時に、薬も使う事にする。
初めての作物の、南瓜に農薬を撒いた時の気分を思い出した。
一度撒いてしまえば、気にならなくなることも。
画像は、春に、Stones を観にいく為に買ったシャツ。
行って買ったシャツは、先日、ゼロックスの彼にやってしまった。
思わぬところで喜ばせてくれたお礼なのだが・・・・、同じくらい喜んでくれた。
あげたことにしよう。
2014.04.27 Sunday
畝に農薬散布
画像は、ピノグリーン。
アブラムシがいっぱいで、出荷不可。
今まで、畝をバーナーで焼いてきたが、この作業は、今年もう無理だと思っている。
どだい陽射しの中のハウスで、換えな放射器と同じバーナーを使う事すら狂気の沙汰に思えるが、
今までは、農薬を使いたくない一心で耐えてやってきた。
でも、今年は、ベルトの分厚い皮の中心まで汗が滲み込むような熱さに耐える体力が無い。
作物には、農薬を掛けないが、作が終わった後の畝には、その通路も含めて、
「 アファーム 」 という殺虫剤を散布することにした。
このピノグリーンの刈り捨てをしていても、出来上がっている微生物たっぷりの土が、
哀しさをまして、とうとう、播種する事も見送ってしまった。
ひと晩考えても、考えが変わらないので、
散布する事にした。
三男の彼は、「 邪魔くさいから撒かないのか 」と言っていたが、
もちろん、したくない事をする時は、面倒に決まっている。
2014.04.26 Saturday
恋するマロン
ハウスの恋するマロン栽培。
確かに、ひとつの栽培方法はである。
最近、ハウスの中で、こういう弦の、這わせ方、吊り上げ方を見るようになった。
きっと、誰かがこの栽培方法を勧めて歩いているのだろう。
種屋さんの種の勧め方は、「 如何に収量を上げるか 」に掛かっていて、
農家は、収量=収入 と考えているから、なかなか私の考え方に近付かないのだが、
これは、売る方の商売人の問題で、いくら美味いものを作っても、単価が同じなら、その考え方は覆らない。
互いに、欲をはれば、そういう事になる。
順番は、収量を上げる栽培よりも、第一義は「 作物を健康に育てること 」にある。
健康に育てば、収量は自ずとその持前で上がるし、その健康さが実は厭きの来ない美味しさとなる。
一生の作業だから、儲けは、種屋も農家も商売人も、所詮この範囲にしかない。
それでも、一瞬、一瞬で、天井知らずに儲けられるだけ儲けたいという人情が、邪魔をする。
欲と向上心は、自然の摂理を弁えるところにしかないんだろうな。
この空中に成らせる栽培方法は、上手くやれば可能性が拡がりそうだ。
2014.04.25 Friday
ゆさぶり
熊本の田畑さんを訪ねて、故あってタマネギの選果場を見学してきた。
玉葱の選果場は、北海道のどこかの農協で見た記憶がある。
でも、忘れた。
想像したよりは小規模だった。
20年前の施設で、そろそろ全面入れ替えを考える時期だそうだ。
10億円を下らないだろうと思うが、その利の行方は何処か知らない。
支払いの先は、農家と消費者であることは間違いないが、それもひとつの経済構造なのかも知れない。
玉葱の選別は、重量選別ではなく、外径選別で、流れの手前から穴が先へ行くほど大きくなっている。
画像は丁度 M サイズ程度のエリアだが、この後、コンベアーで右に流れて梱包されていく。
梱包される前に、箱全体を台ごと、ゆさぶりを掛けて玉葱が地球の向心力に従って、あるべき位置に収まっていく。
今は、豚肉の業界がゆさぶりを掛けられている。
普段400円程度の枝肉相場が、ここにきて700円を超えている。
仔豚が死に至る、風邪の流行で、勿論人間に影響はない。
この風邪の流行で、相場を煽る力が働いているようにも思える現象が、
豚肉輸入関税ゼロを要求している米国の、大統領訪日とタイミングを合わせて、起こっている。
沖縄からは、意外と気温が上がりきらなくて、もう少し人参の取り扱いの延長を求める報せと、
気候の低温傾向へシフトした変化と、政治経済の枠組みの変化と合わせて、
支配する彼らの求心力に向かって移動する様に、揺さ振られている。
揺さ振られて、箱の中にぎゅう詰めされていく玉葱に似ている。
気候と政治経済枠の変化に対応する為に、無い知恵を絞りながら手を考え、
南と北の組み合わせに、タマネギの乾燥機と貯蔵庫をクッションにしようとしている。
2014.04.23 Wednesday
田畑和雄さん さらたまちゃん
眼の片隅に映った、たった4個の玉葱が縁で、ここまできた。
3〜4種類の品種をリレーして超極早生から早生までの、3月10日頃から6月迄の出荷。
2月中旬のスタートにならないか、八百屋の勝手な願いをしてきた。
何とかなるという事だっだ、無理だろうとも思う。
玉葱だけは、早く植えれば早く育つというものでもなさそうだ。
2月の末に出荷をしてくれれば、それでいい。
でも、まあ、頭を使う人だから、
2週間位を早めることなら、何とかしてくれそうでもある。
水俣という地域が、その動機でもある。
ひとは、強いものだ。
玉葱が動く事より、ひとがこれだけ動く事がすごい。
2014.04.22 Tuesday
スナックパイン&ピーチパイン
本文は後で。
鹿児島に行かなきゃ。
ことし、頑張ろうとしてる沖縄のパイナップル。
品種は、4つあって、7月の中頃まで続いて出てくる。
10年ほど前に、「 こんなん売れるかいな 」と思っていたら、
石垣の花谷さんが、「 これから、沖縄パインの時代が来るよ〜 」と言った。
売れるかいなと思っていたから、返事が出来なかった。
何故かというと、この花谷さんは、商売にまったく興味は無さそうだが、
実は、商売の血が流れていて、興味が無いというのと、商売のセンスが無いというのは違い、
商売の感覚は人一倍優れていると思っていたので、来ると言われれば来るのだろうが、俄かには信じられなかった。
十年経って、売れ始めた。
スナックパインと、ピーチパインの糖度は、メモ書きの通り。
実際の数値より、遥かに甘く感じる。
2014.04.17 Thursday
消費欲 その2
PIATTO を1本買って、
中之島中央公会堂に、これまた最近お気に入りの絵の展示即売会に行った。
行ったけど、少し営業先で一所懸命に話し過ぎて、疲労困憊。
ひと通り見て回って、だいたい好きな絵は決まったが、買うところまでは今ひとつ。
入り口のレストランに喫茶に行った。
私と同じくらいの男性と、その母親らしき二人連れが、窓辺のいい席に座っていた。
その画家が、出世の切っ掛けをつかんだという初期の大作が飾ってあった。
なるほど、真剣さが漲っている力作で、ちょっとやそっとでは、その前を離れられなかった。
「 こんなのを飾れる部屋は、皇居くらいにしかない 」と笑っていたが、そういう気品と優雅さを感じた。
けっきょく、『 走るパイロット 』の横に飾っている、タイから一枚ずつ持ち帰った2枚を、
替えるための、『 食糧品屋さん 』と『 パン屋さん 』の2枚を買う事にした。
もうすこし、お気軽にお金を使うようにした方がいいような。