2014.09.27 Saturday
四万十源流生姜
二箇所目の圃場を見に行くと、先の圃場とはずいぶん出来が違うように見えて、
それなら、もう一箇所別の圃場に連れて行ってとお願いして行ってみた。
それぞれの畑だと思って帰ろうとすると、帰り道で、西村さんが、
『 もう一箇所行こう 』と言って、また別な谷に入っていった。
そこにも川が流れていて、
『 四万十川って、随分たくさんの谷から川が流れ込んでるやねぇ 』
感心していうと、『 40,010 の谷から流れ込んでると言われてる 』と言われ、『 なあ〜るほど 』と得心した。
自分はまた、『 しまんと 』という音の別な言語から地名が成り立っていて、
そこに単に、漢字を割り当てただけかと思っていた。
まあ、どちらも、情緒があっていい。
2014.09.25 Thursday
離陸
ガラス越しに撮ったら、青いフィルターを掛けたようになった。
那覇の空港は、いつも右に行って、何とかってそば屋に行って、そのまま奥のレストランに行く。
その下の階段を降りて、喫煙所に行って、その隣のマッサージ屋さんに行く。
今回は、出発の神戸空港で、身体はぶつけるし、頭は打つし、
やんちゃそうな中年に、『 電話の充電器を忘れてないか 』と言うと、『 違う 』と言われ、
どうも、リズムがずれていて、何か良く無い事が起こりそうだと思っていたら、
帰りの飛行機で座席に座ると、胸に入れてたはずのサングラスが無くなっていた。
まあ、そんなことで済んで良かった。
ところが、どういう訳か身体は久し振りにすっきりして気持ちが前に向く。
神戸空港に向かいしな、なんでかと思ったら、年が変わった事に気が付いた。
2014.09.23 Tuesday
スコーン
マジックブレッド って秘密兵器があるのだが、それをどうしたのか知らないが、
それを使ったと、盛んに説明してくれるのだが、よくわからない。
よくよく、聞いてみると、
水分を入れる前に、粉とバターを兵器で撹拌したら、
パルメザンチーズみたいになったらしく、そこに牛乳をいれたらしい。
むかし、伊丹空港の阪急ホテルで、フライト待ちをしている時に、
初めて『 スコーン 』なる食べ物を食べて、しばらく癖になっていた。
スコーンってのは、もっとパサついたものだと思っていたが、このスコーンはしっとりしている。
美味しいんだけど、美味しくないと思っていたスコーンが、はじめて、美味しくて、美味しいもんだと思った。
また作って・・
今から、那覇に行ってくる。
まだ、32℃ほどあるらしい。
2014.09.22 Monday
バイリング
先週、キノコのサンプルを集めさせてもらった。
お近くのお客様をお誘いしたが、あいにく都合がつかなくてお見えにならなかった。
20種類ほどの中から、ひとつ選んで試食させてもらった。
適当なサイズに切って、オリーブオイルでソテーしただけで、食べた。
これは、私の好みにぴったり寄り添い、絶品だった。
そもそもは、増井顧問のリクエストでした事だから、あまり凝った撮影は出来なかったし、
予め、充分なことは出来ない事も想像していたので、再度やる事になろうと、
サンプルは、有償で送って下さいと連絡しておいた。
言いにくいが仕方が無い。
昨日は、左端のエリンギを食べた。
いままで食べたエリンギとは、一線を画す味になっていた。
これも、なめことウインナーを足して、丁寧に15分ほどフライパンで焼いたからか。
いずれにしても、単なるキノコだが、こんなに味が違うとは思ってもみなかった。
でも、お客さんは、エリンギは見飽きたエリンギとしてしか映らないだろう。
これを伝えるには、自分ももう少し食べこなし、伝える術を探さなくてはならないので、
この秋に、すぐに結果に結びつく事は難しいかも知れない。
2014.09.19 Friday
千歳のホテル
この画像は、和田農園さんの事務所裏の畑。
初めてこの畑を見せてもらった時は、15年ほど前になるような気がするが、牛蒡が植わっていた事を憶えている。
掃除の行き届いた会社だ。
会議室で社長と専務の話を聞かせてもらった後、みんなとは離れて電話をするは所を探していると、
休憩所らしき建物があり、その入り口には一斗缶に水を張って置いてあった。
どんな道具で刈っているかは分からないが、
どこもかしこも、きれいに草が刈られている。
この先に心配事が無い訳じゃないだろうが、驚異的なスピードで拡大を続けている陰で、
こういう緻密な事が行われていて、まるでたばこを吸う私のために変えておいてくれたような一斗缶だった。
さて、最後に訪問させてもらった。
この時期になれば、日本の畑から『 とまと 』が消えると聞いていたが、
それは、この農園の主がしてくれた8月の初旬の話に拠る。
気合というものは、恐ろしいもので、その気にさえなれば何だって出来てしまう、
その証みたいな、今回の三ヶ所の、それぞれ急激な発展を遂げている産地訪問だった。
今の日本には、その気合を実現させてしまうだけの力が未だ残っているという事なのだろう。
今年に入り、この園は三回目の訪問だが、過去二度の訪問は、他がぐずついた天気なのに、
此処だけは、快晴で気持ちのいい地域だった。
ところが、今回は季節が変わったのか、画像のような水のたまりが出来るほどだった。
彼ら夫婦の心配は、街の人だからきっといい靴を履いてくるだろうとの思いで、
その靴を汚しちゃいけないと、靴に履かせる袋を用意してくれていた。
言われてみれば、みんな ピッカピカ のスニーカーを履いていた。
みんなこの農園の味が分かったもらっただろうか。
味の良しあしや、価格の高い安いは、単に決め手になるだけで、
じつは、それ以前に、こういう配慮こそ、ひとが作物に集まるかどうかの基礎になっているような気がする。
きっと、降る雨を恨ましく思いながら、夫婦でどうするか考えてくれたのだろうと思う。
行く方は、何気なく行くのだが、来てもらう方は、それこそあれこれと思いを巡らせてしまう。
私も、このお客さんの専務とバイヤーとパートさんを小豆島の農場にお迎えした事がある。
その時は、食べてもらうコースメニューを考え、卒無く食べてもらうための、台本まで作った。
バイヤーに肝心のベビーリーフを「 えらい美味しいですねぇ 」と褒めてもらったと、
同行の中川から聞いて、報われたが、とまとの味を認めてもらえれば、私の思惑も陽の目を見るかな。
ともあれ、花田店のみなさま、お疲れ様でした。
相変わらず至らぬ引率はお許しいただき、青山店と双璧を築いて頂けますよう祈っています。