2015.09.29 Tuesday
今日で三日目
いくら、おっ月さんが好きでも、三日も月で楽しむなんてことは今までなかった。
たばこが無くなり、まだまだ仕事が残っているので、近くのコンビニまで出かけた。
玄関を出るなり、月を見ようと振り返り、同時に出て来た下の歯医者さんとぶつかった。
この歯医者さん、変わり者で、高校を中退らしく、大学受験検定試験を受けて、歯医者さんになったらしい。
世の中には、こういう一旦道を外れても、いつのまにか道に戻り、何事も無かったかのように過ごす、
そんなひとがいて、私もその何人かを知っている。
若い頃、旅先で東大の卒業旅行に来ていた二人連れと出会って、
その内の一人が、私と気が合ってしまい、その後東京の私たちの住む家にやってきた。
その彼は、そのまま大学を中退してしまったが、数年後大阪大学の大学院法科に入って、
いつだったか、関西の私立大学の教授になって、あの時の宣言通り、少年法の大家になってJALの機内誌に寄稿していた。
みんなじょうずに人生を歩むが、自分はまた、毎日夜の、9時、10時まで仕事をするようになった。
別に苦じゃないし、一緒に働いているみんなも楽しそうに、仕事をしてくれている。
やり手と云うんじゃない、ただ喜ぶひとの顔のなかで暮らしたいだけ。
今日は、山梨の昔から存在を知っていて、メールアドレスに15年ほど登録されている会社に出掛ける。
地図の上では、5時間半も掛かるというので、そのまま松本に移動し、翌日あの地域のレタスや白菜の話をしてくる。
そのまま、飯田市のきのこ農家に寄らせてもらって、お願い事をしたいと考えている。
勿論車は、40万kmも走っているセドリック。
この車も、同乗するひとが、買い替えを勧めるが、何故か衰えた自分の足を替えろと言われてる気がする。
まだ始まったばかり。
2015.09.28 Monday
月の出
高槻に戻ろうと、玄関を出ると、外はもう真っ暗。
元々のこの敷地の持ち主の家に、外灯が灯っていた。
「 この外灯は、町が替えてくれるから頼めばいいよ 」とおばちゃんは言ってくれたが、
月や星見るのに邪魔だから、切れたままでいい、と言うと、呆れた顔してた。
この敷地に来た時は、よく夜の空を眺めていて、あの外灯が無ければいいのにと思っていた。
一年程で、願いが通じたのか、切れてくれた。
最近、この家の持ち主が気づいたのか、点ければイノシシが減るとでも思ったのか、
煌々としたやたら明るいのを着けた。
おかげで、真っ暗の中、ハウスの水を止めに行く時は良いが、
風情は無くなった。
イノシシは、以前より増えた。
2015.09.25 Friday
もう追いついたやろ
私は、数えていないが Saeco は、数えている。
これで、1408枚燃やしたらしい。
先日、使い切って置いてある筆の量を見ると、そろそろ私の写した数に追い付いたかな。
「 燃やしたい 」と言うので、草むらになっている焼く場所がある畑一反ほどを、モアとチップソーで刈った。
モアで刈るほどの背丈になっている草の中に久し振りに入ったら、腕が痒くなった。
あいかわらず、柔な肌をしている。
少し陽に当たると、真っ黒に焼けてしまうし。
風も無く、今回の 228 枚を舞い上がる事も無く、きれいに燃えた。
25日か、今日からみんなアメリカに行ってると思うと、ちょっとさびしくなってきた。
おいも行きてぇ! わても・・・ と横で言ってる。
小豆島に通っている間に、パスポートも期限切れになっているし、
もう、ホテルでチェックインする会話も、出来なくなっているに違いない。
そう考えると、自分の仕事は、ひとに語りかけることで喜びを感じているらしい。
2015.09.24 Thursday
有機栽培 ベビーリーフ
路地で、しかも有機栽培で、ベビーリーフが栽培できるとは知らなかった。
雪が降らなくて、寒いところらしい。
だから、10月の末位には、10町歩分の播種をしてしまうそうだ。
それをひと冬掛けて収穫するという事だった。
冬の気温は、最高気温が 0℃〜8℃ で 最低気温が−2℃〜−9℃ だという。
そうなると、路地の野菜はまったく伸びないから、それまでに成長させてしまい、
そこからは、成長しないから、ゆっくりと収穫していくというサイクルで、なかなか興味深い。
ここは、先日決壊した河川の10km〜15km程度上流だそうだが、
あの日は、前日の夜から狂ったような雨の降り方で、朝には、何処が決壊してもおかしくない状態だったという。
下流で、決壊したから、上流は決壊しなくて済んだという事らしいが、
この地域で生まれ育った、私とそう歳の変わらないひとは、昔からしょっちゅう暴れていた河川らしい。
「 だから鬼怒川という 」と説明してくれたが、結局は川幅が狭いのかも知れない。
「 一番決壊しやすいところは、もうひとは住んでいない 」とも言っていたので、そういう事だろう。
普段はおとなしく流れているので、川の近くに住み、従って堤防もその内側に作られる事になって、
『 川幅が狭い 』という事になるのかも知れないな。
あの川が、決壊する前々日に福山の芦田川の川沿いを走っていて、
川面よりどう見ても低いところを走っている気がして、その時の疑問が解けたような感じだ。
うちのマンションは、淀川に流れ込む川と川の間の堤防に、建っているようなもので、
上流が、それほど奥深くないので、ひどい雨が降っても、さほどの水量にはならないが、
それでも、河川敷は、すぐに水没してしまい、道のすぐ下を流れているのを見るといい気がしない。
横に逸れたが、問題は『 冬の白菜 』の話だった。
蒔き直しをしているとは聞いたが、成長期が低温時に入ってしまうので、間に合わない可能性があるらしい。
今年は、冬らしい冬になりそうだから、美味しい白菜をいつぱい扱いたいと思っている。
2015.09.23 Wednesday
寒締フルーツ夢人参
遂に登場した、無肥料の有機栽培人参。
綺麗に発芽していた。
品種は、『 ひとみ 』
前作や、前々作の残肥があるので、正確には無肥料とは言い難いが、
それでも、肥料無しで栽培するというのは、農家が嵌るのは理解できる。
窒素成分抜きでは野菜は育たないが、案外微生物が多くいれば、僅かな窒素成分を肥料に変える事が出来そう。
一番驚いたのは、画像の右端に繋がっていた、長く白い直径1〜2mmていどの白い、
南瓜が、掴るために伸ばす細い弦のような、部分。
肥料を求めて伸びているのか、それは分からないが、その部分の甘いこと。
砂地ではない、黒ぼくの土が育てる人参は、宮崎のそれに似ているかも知れない。
2015.09.22 Tuesday
7777
先週、会社から家に辿り着いたら、7 が4つも並んでた。
以前にも、車がまっすぐ走らないと書いた事があったが、先日車好きの彼と一緒に出掛けた時、
久し振りに、助手席で、ありもしないブレーキを踏んでいる姿を見た。
古くて、制御能力を落としている車に、ショックアブサーバを変えた方が良いというので、
「 ほな、換えようかなあ 」というと、「 そんなこと言うてんと買えばあ〜 」という。
たしかに新しい車をほしいけど、まだ走るのに、なんか忍びない。
10月か、とうとう、20年も乗ってる。
長い付き合いになった。
ガンバレ セドリック
今日は、茨城県まで行ってくる。
2015.09.21 Monday
観光
とても、いい天気だった。
いつも利用している福田という港の近くで、アジアンフーズフェスタって、イベントに行ってきた。
八幡さんの境内に駐車するようになっていたので、ここを通ると、『 挨拶しなさい 』と 呼ばれた。
此処の横に廃校になってしまった小学校があって、そこで開催されていて、アジアンフードで昼食。
三択のメニューだったが、結局福田地域のおばあさんが作っていた、アナゴの箱寿司と味の姿寿司。
年季の入った味が好きで、秋鯖の煮つけとそのあらで出汁を引いた、わかめの味噌汁が付いていた。
美味かった。
何とも、盛り上がりに欠けていたので、播種後の散水を止めにいったん家に戻り、
反対方向のふるさと村で開催されている、『 どてカボチャ大会 』まで足を伸ばした。
毎年開催されているが、今までは自分で作る野菜が忙しくって、ひとが作ったものなど見に行くつもりはなかった。
全国ナンバー1 に輝いたこの南瓜は、561kgで、600,000円 の値が付いていた。
さすがに迫力があった。
もっと小さな20kg、30kg の玉もあって、見ると、
格好のいいのは、すべて売約済の札が付いていた。
朝、9時からスタートするらしいから、開催開始時刻に来れば買えるかも知れない。
昨日は、播種だけで、一日仕事をする事も無く、過ごした。
2015.09.20 Sunday
Berlin
しばらく前から、今の仕事を終えたら、オランダに移り住んで、ゆっくりさせてもらいたいと思っている。
たこ焼きの屋台でも出して、小遣いを稼ぎ、ふらりと旅に出る生活を考えている。
やっぱりヨーロッパは、農業が発展している地帯だと思えていて、
殆んどの国で、ケージ飼育による養鶏から脱却しようとしているらしい事を知った。
10数年前かに、友達のスーパーの社長がパン屋を始めるというので、
「 ヨーロッパ視察をするからついてこい 」と言われ、ついて行ったら、あたりまえに低温殺菌牛乳だった。
やっぱり、米国にくっついているこの日本という国は、おかしい。
落ち着きを無くしているとしか言いようがない。
集団心理というのを研究されて、その通りに 後ろから 鞭打たれている気がする。
そうじゃないだろう と思っても、流されているしか無くて、でもいつまでも嫌だと思っている。
やるだけのことをやって、いくら命が、どういう状態で 残っているか知らないが、
そこまでいけば、すきなようにいきてみたいとおもったとて、ばちはあたらないだろう。
2015.09.19 Saturday
【有精卵】 雄鶏
集卵して歩く通路。
奥の方に、その作業をしている方が写っている。
金網の小さな窓から、産卵された卵が転がり出てくる仕組みになっている。
その上の、ブリキの板の通路の反対側が、鶏舎の巣箱=産卵箱になっていて、上の隙間が明り取りになっている。
初生卵を産むまで、この巣箱で卵を産むように習慣づけをするらしい。
出て来ている卵の、なんと美しい事。
さて、鶏舎の中。
今いる場所は、簀子で高床式になっている。
この高床式で床をすのこにしているには訳があり、それは鶏最大の敵、コクシジューム菌。
コクシジュームという病気は、消化器系の病気だが、糞によって伝染するので、糞に触れないように仕組まれている。
この画像の訪問は、7年前の4月15日の訪問で、新潟ではようやく春が訪れようかという時期。
窓には、まだ寒さ対策の為、ビニールのカーテンが下ろされている。
この高床式のエリアの向こうが、巾2.5m 位の地べたの運動場になっている。
覚えていないが、画像で、高床式のエリアに鶏が固まっているところと、雌鶏の大きさから見ると、
目下、産卵箱に卵を産む習慣づけをしている時期で、運動場に降りられないように、金網が貼られているのだろう。
習慣づけがされていない時期から、運動場に下ろすと、運動場で卵を産む鶏が出てくるからと聞く。
そうすると、集卵が手間だし、発見が遅れる場合もあるので、いつ産んだ卵か分からなくなるから理に適っている。
さて、前置きが長くなったが、この画像を見て、雄鶏の、凛々しく逞しい姿が気になっていると思う。
肝心の事に振れると、有精卵と平飼卵の表現違いは、平飼い卵は、雄鶏がいなくても、
ケージでなければ、平飼いということになるが、有精卵は雄鶏がいる事が条件になり、
養鶏の協会ではその定義づけを、1:20 以上の割合として、有精卵の表示を認めている。
有精卵の方が無精卵より、栄養学的に優れている、なんてことはない。
近代栄養学的には、差は認められていない。
そこが、近代栄養学の間違いじゃないけど、充分ではない限界のような気がする。
それじゃ、無駄飯食いの雄鶏なんていらないじゃないか、と女性至上主義の方に言われれば、
ドキッ とする男がいそうな気がするが、自分もそのひとりかも知れない。
ところが、鶏の雄は、しっかり雌を守る。
画像の、シャッターを押す闖入者に対しても、雄鶏はこちらがたじたじとするほど、しっかり気をこちらに向けている。
雌鶏は、その分、安心してのんびりし、ストレスの無い卵を産むという訳。
ストレスの無い家畜を理想とするなら、ここまですれば意味があるし、その意味が価値を生む。
このことは、メスが自ら楽をして、子孫繁栄の本能に導かれ、雌雄同体からオスを、
分離独立させたという、生物の歴史に、理屈の上でも合っている。
ひとつ面白いのは、5%以上になると、雄同士で縄張り争いのケンカを始めるらしい。
これでは、オスはメスにバカにされても、当然と言える。