彦根
彦根の作られた商店街。
もともとここは、商店街だったのだろうか。
確かに、何とかというパン屋さんがあった。
京橋の角には、きりゅうけん というラーメン屋さんがあった。
ここは、彦根東高校の男子生徒が通う名物ラーメンで、歴代ここに通うことが変に伝統みたいになっていた。
ああなつかしい。
ここを左曲がりこの商店街を抜けて、西高の前を通り後三条の芹川の橋を渡ると、彦根とは別な世界がある。
過疎な場所にポツンと一軒、スイスという喫茶店があっただけ。
今は、いろんないわゆる地方都市にある郊外型のチェーン店が集まるエリアになった。
ここで、スーパーを営む小学校から高校まで一緒の学校に通った同級生が居て、
いつだったか、無理を言ってアルファーの商品を扱ってもらった。
それで、その無理を言った責任を取ろうと思い、ちゃんと営業をすることにした。
はたして、何処まで新しくなれるだろうか。
Foods as medicine
どう訳す?
薬は健康を喚起しない
食べ物は健康を呼び起こす
薬は、病気を治す
それがどういうことか解るとき
こんな感じかな。
amazon.com が、生鮮食品に力を入れる意味を、
生鮮食品部門の市場額を狙いに来ていると、単にそう考えていると足元を救われそう。
昔、Microsoft Excel を使って仕事をし始めた頃、こんなことが出来れば便利なのにと思ったことがある。
でも、次の瞬間に、自分でもそう思うのだから、ビル・ゲイツがそう思わない訳が無い、それなら解決してるだろう、
自分が気がつくことは、すでに誰かが気がついている
それで、未だインターネットがさほど一般的じゃなかったので、本屋で本を探して調べてみると、
そういう関数がちゃんと準備されていた。
以来、いつもそう思ってきた。
いま、自分が考えている『 健康 』 について、すでに同じ考えがあると思っている。
つまり、マーケットは存在する。
野菜は漢方、料理は薬膳。
みんな『 健康 』 を誤解している。
病気じゃなきゃ、健康と思っている。
そんなことは無い。
それは、未病というだけだ。
健康というのは、もっと上にある。
上とは、元気のことだ。
『 元気 』 とは、全宇宙のエネルギーを限りなく 100% に近く吸収できることを言う。
だから、『 食べて元気になる 』 と VISION を掲げ始めている。
問題は、如何に伝えるかにある。
私は哲学者ではない、単なる八百屋の親父だ。
アメリカで唯一美味しかった果物
何を食べても、そう昔からだが、アメリカではあまり美味しい口にするものに当たらない。
でも、このブドウは美味しい。
なぜ日本でこのブドウを売らないんだろうと思っていたが、
よく見ると、あちこちでこのブドウが売られていた。
美味しいものに飢えているので、この試食を見たとき、トングで 3 回つかみ、
手のひらに乗せて食べた。
そのことを、バスの中で言うと、前のリスパックさんが、
「 それは、試食とは言わないよ 」 と笑っていた。
確かに、もう食事というレベルかもしれない。
昔、10 年ほど一緒にいた嫁が、暮らし始めた頃、スーパーで果物を買ってきて、
「 当たり 」 だと言った。
私は、驚いた。
さほど美味しいとは思わなかったが、
確かに、まずいとも思わなかった果物が、「 当たり 」 だという。
お金を出して買う果物に、「 当たり 」 という表現を使うことにびっくりしたのだが、
「 当たり 」 という限り、「 外れ 」 があるのだろう。
いつの間に、スーパーマーケットは 「 当てもん屋 」 になったのだろうと思った。
スイーツを始め、嗜好品のレベルが上がっているのに、
フルーツのレベルが上がっていなければ、部門を失っていることになる。
さいきん、買い物をするスーパーを代えた。
ここは、ちゃんとした果物を売っている。
ちゃんと、買いたいものが置かれている。
店は、100 坪程度の面積しかないが、野菜も、肉も、魚も、美味しい。
行くと、15000 円程度は買ってしまう。
でも、週に一度しか行かない。
ほとんど生鮮しか買わないが、それでも月にすると 6 〜 7 万円の買い物をすることになる。
うちの食費って、いくらくらいなのかな。
もともと、食べることしか楽しみが無いから、食費は高い方だとは思う。
これって、贅沢なのだろうな。
先日、100g 1480 円の牛肉を 400g 下さいと言うと、
計りに、6000 円を超えるデジタル表示が出た。
美味しい牛肉だったか、牛肉も販売してきた感覚から言うと、
この牛肉は、百貨店の地下に出ている肉屋さんだと100g 2000円はする味だった。
でも、家族 3 人で食べ切れなかった。
これは、流通経路の違いだと想像している。
このスーパーは、ミートモリタヤ というから、お肉屋さんが経営している。
むかし、野菜を卸していたスーパーさんなので、事情は知っているが、京都のモリタ屋さんの兄弟店。
モリタ屋さんは、牛を飼っているので、そこから入ってくるのだろうというのが想像。
ローストビーフがいつも塊で置いてあり、あまりの美味さに二度買ったが、今しばらくは飽きていて、
あまり美味しい物は、飽きが来る。
美味しい物は、ほどほどがいい。
美味しくない物は、こんどこそ美味しいのではないだろうかと期待が手伝うのだろうか。
自分には、わからない。
YAKUZEN の展示
一人で展示して撤収、手馴れて 30 分。
先のやる気と感動の祭典で、覚えた売り場作り。
売り場作りのイメージが、POPと商品ラベルに、薬事法の関係で書けない内容を、
商品リストの大きいのを作るしかアイデアが無くて、どうしようかと知恵を絞っていたが、なかなか決まり手が無かった。
そうすれば、『 本と雑誌で売り場を作る 』と信州のニシザワさんの発表があった。
ニシザワの荒木社長とは先月のアメリカで一緒だった。
まさか、本屋さんだったとは思わなかった。
そういえば、かつて東武さんで、テナントの本屋さんから本や雑誌を預かって来て、
バルク販売や、朝食をテーマにした売り場を作られたら如何ですかと話したことがあった。
その後、梅田でツタヤさんを見て、そうそう、これこれ、と思っていた。
なかなか、客観的に観ていると直ぐに気がつくことでも、いざ自分の事となると、知恵が浮かばないものだと思った。
商品化は出来たから、売り場化に書籍や雑誌を探す。
2017 米国視察 その11
これが、初回のセミナーで出てきた今年のキーワード。
15 に出てくる Food as medicine
もう、20 年ほど前からアメリカでも『 中医学 』 という医療が登場している。
もちろん、こんなことしていたら、世界主流の連中からは睨まれる。
彼らは、病気を流行らせて薬を売るようなビジネスモデルをやっているので、
その存在を脅かすことになる。
アメリカの流通業会のセミナーというのがあるらしい。
そこで、いまの時代を分析して、どういう方向に進んでいくのか研究して、
それらを纏めて発表するような勉強会だと想像しているが、そこでこれらのキーワードが出てくるのだろう。
現在は、飲んで、あるいは呑んで健康になるサプリの花盛り。
私は、『 食べて健康になる 』 事をテーマに 40 年も商売をさせてもらっている。
Organic & Natural Foods と言っても、
少しも、Healcy について具体性にかける。
無双原理は、陰陽の法則を基にしている。
もちろん、五行も出てくるが、おそらく桜沢氏は陰陽に絞ったのだろう。
その方が、分かりやすい。
桜沢氏なら、この程度のことは分かっていたのだと思う。
もう少し、言うなら『 食養生 』 だが、
言葉が文化と言うなら、『 薬膳 』 だろう。
『 玄米正食 』 では、尖り過ぎて、窓口を狭くしてしまう。
この一年ほど、滅私奉公のための健康を謳って食糧品卸業をしてきた。
そのため、In Yan YAKUZEN の商標登録まで取った。
時代は、常に後ろからついて来る。
頭と心を空っぽにすれば、天とリンクできる。
男は滋養強壮、女は美肌痩身。
ビジネスは、社会形成と健康だろう。
2017 米国視察 その10
ともかく、今回のアメリカ視察セミナーは、このみっつのメモに尽きるかな。
この上ふたつは、随分前から水元氏が示しているチャートだが、これを使って見事に、
今、アメリカで起こっている現象を説明しきっていて、ツールとして目的に添って使いこなせるところがすごかった。
みっつめは、稔子ウイルソン女史が作った日本語だと思うが、この『 社交場 』 の表現はめっちゃかっこいい。
昨年と今年、二年連続で参加したが、一番の変化は視察した店舗より、お二人の変化が私にとっては何よりだった。
みっつのメモを私が解説するより、じっと見て考えてもらう方が良かろうと思う。
少なくとも地殻変動は始まっていて、始まっていることに気がつかなければ、
知らぬ間に、大政奉還が行われて寝耳に水のように、明日から自分は何を頼りに生きていけば良いのかってことになる。
それにしても、その後慶喜から家督を譲られた家達(いえさと)家臣が、静岡茶をブランド化したのはすごいと感心した事がある。
ひとは、時代の変化に対応するときは、過去の本質を見抜くことにあるのではないかと思う。
このお二人に出会ったのは、ここ 3 年の話しだが、実にありがたい。
サンキュー ベリマッチャ
2017 米国視察 その9
さて、ようやく終わりが近づいてきた。
アメリカのスーパーマーケットは、野菜や果物の陳列に何より色彩を大切にしていることは確か。
どういう訳か、日本はカテゴリーや品目を整理するだけで、色目にはあまり頓着が無い。
慣れれば同じなのだが、そもそも裸で売ることがない。
どこか、品質の観点が外れたところにあるような気がする。
だけど、今日のポイントは、そんなことではなく、もっと肝心なこと。
それは、すごく綺麗に野菜や果物を並べていて、カラーリングもしっかり出来ているのに、
伝わってくるものが何も無く、無いどころか何か嫌気が伝わってくる店があった。
売り場から、気が伝わってくる店と、まったく伝わってこない店がある。
考えてみれば、人が働いてるんだから当たり前なのだが、どうもその辺にヒントがありそう。
やる気まんまんで、あるいはそれ以上に楽しく和気藹々と、
これが、会社にある店と、そうじゃない店と、これだけの店を次々と視察すれば、感じてしまうようになった。
自分は嗅覚が鈍いのだが、ひょっとすると匂いも大切なのかもしれない。
地域の人気投票で、数年連続で一位になっている店というのを視察させてもらったが、
ここは、どういう訳か、鈍い自分でも匂いで身体が撥ね付けられて、一歩も入ることが出来なかった。
仕方が無いので、外で待っていると、バスでお客さんを送迎するサービスをしている。
ちょうど買い物をした客のおじいさんが、自分の身体ほどもあるカートをちゃんと整理しようとしているのだが、
これが、大きいし、そのおじいさんは、どうも足が上手く使えないようになっていて、バスの乗り口で苦労していた。
手伝いに行こうかと思ったが、ちゃんと運転手か見ているのでやめた。
ところが、その運転手は運転席に座ってじっと見ているどころか、早くしろよと思っている様子。
おじいさんは、上手く出来ないから諦めてバスに乗ったら、すぐにバスはスタートした。
なんとも、いいようが無かった。
画像は、別な会社で、PCCという、昨年、雷で頭を打たれた会社。
昨年は、この店長インタビューで店長が、聞いてもいないのに「 ORGANIC とは 地域の事だ」と言った。
実は、昨年もインタービュー前に、店内を視察しているときに、この男が店長だと分かった。
それは、店の仲間に、
「 これから、今、視察しているグループのインタビューに応えなきゃいけないんだ 」
「 それゃ大変だ、せいぜい頑張れ 」 と冷やかし半分で仲間に励まされていた。
今年はと言うと、画像の彼が店長だとは、店内を回っていて分かっていた。
あれっ、今年は思い奴だと思っていた。
この会社は、利益を上げることから精神的に開放されているから、他社とは一線を引かれたところにいる。
もちろん、投資家がいるそうだが、その投資家も最初から分かっていて投資してるんだろうな。
そこが、ホールフーズマーケットの投資家と違うところかな。
明日は、レポート作成の前段階で、少しは纏めてみよう。