台風の日
東の方から、明るくなってきた。
今日は、先日に続いて台風が通過する日。
数日前に天気図を見ると、これはどう見ても強烈な台風がまたやってくる気圧配置に。
小豆島で農業をしていたおかげで、気圧配置と動きが概ね想像がつくようになった。
前回の台風のお見舞いの電話を頂いた森さんが 『 強烈な台風の怖さが分かったでしょう 』 と笑ってた。
『 まだ、9月の始めですよ 』 とこれで終わらないことも告げられて、それゃそうだと思った。
だから、既に出荷は可能になり始めているだろうにらの再開も、心が動かず様子を見てきた。
案の定というか、再開に動かなくて正解だったような気がする。
厄介な商売だが、それも仕方が無い。
それにしても森さんは、いま台風のことを一番知っている身近な男ってことになる。
今日の姫路便は、早々に一日延着を頼まれる連絡が運送屋さんから入った。
それゃそうだろう、先日の台風の怖さを肌で感じてしまって、You Tube で数多く流されている、
トラックがひっくり返る事実を見せられていれば、とても『 それでも走って 』 とは言えない。
走って走れない事はない、と思ったが、そこまで気圧配置の動きを熟知している訳でもない。
自分の判断で、何かが起これば取り返しがつかない。
あの、駅に取り残されたスタッフのピックアップに向かった時の経験は、生かされているような気がする。
出来れば、この国の南の彼方を北上して欲しい。
肥のあけぼのみかん
この糖度計の製造会社のホームページのリニューアル後、
お客様の声として、我が社を掲載したいとの申し出があり取材を受けた。
あれから随分経つので、リニューアルされたかと思い見てみたが、未だのようだった。
であった が、だった に訛ったみたい。
訛るとは、言葉が化けると書くとはおもしろい。
今年は早くに熟して来ているそうで、例年よりひと月ほど早い。
そういえば、紅葉も早いかもしれない。
今年の樹々は、夏の暑さで疲れてしまい、早々と店じまいをするのかな。
こういうときは、熟しているといっても糖度が高まるだけで、本当に熟成するには、
やっぱり時間が必要な気がするので、今年のみかんは甘さが勝ってしまう味かもしれない。
同じ年代の夫妻の作だが、いつも元気な母ちゃんが入院しているらしく、お父ちゃんから電話があった。
随分長く入院されているような気がする。
早く良くなってほしい。
薬膳キット商品
先日の ORGANIC EXPO で分かった事は、この素材の品質はどうも他所で売られている物より、品質が飛び抜けて良いそうだ。
で、類似品を買ってきて、中身の原料の品比べをしてみると、なるほどまったくといいほど違ってた。
自分で栽培している訳ではないので、それはいいが、
この『 野菜と同じように 』 が気に入っている。
野菜と薬膳素材のボーダーラインを無くす
これがそもそも薬膳料理を進める根本理念なので、そのことを一番分かりやすく言葉にしてくれてありがたい。
そもそも、ボーダーラインなんて無く、逆に野菜は薬膳素材そのもので、
そのことが分かってないので、食べてもあまり滋養になりそうにない栽培をしたものが多い。
多くっても、価格でしか野菜を見られていなけれゃそれも仕方が無い。
そうじゃないよと言ってみたった、相手は商売だから売れなきゃどうしようもないと思っている。
それゃそうだ。
それゃそうだが・・・というところの解決方法がようやく見つかった。
これを実践してくれた企業が、売上を店全体で 10% も伸びた。
小豆島で聞いた、『 マルヨシセンターは、青果がいい 』 と。
安くて新鮮だからと言う。
大事なことだと思う。
安くて新鮮ならそれだけでいいかと言うと、それだけで満足できないひとも、
新鮮でなくても安い方がいいというひとも、いる。
むかしといまと何が違うのか、一番の違いは多様化が進んだということではないか。
もっとも、むかしからではなく、むかしもで、だから 40 年も商売をやってこれた。
スピード
走るにしても、歩くにしても、とにかく足に関するスピードでは、負けたことが無かった。
ところが数年前から、この駅までの道で、後ろから来る人に追い抜かれるようになった。
最初は、後ろを歩いている人が、駅に着くと前にいる。
選ぶルートが違うのかなあと思っていたが、このルートが好きなので変えていなかった。
段々後ろから足音が聞こえるようになって、最終的には追い越されるようになった。
画像は、追い抜かれただけではなく、あっという間に置いていかれた。
この後ろからの画像、追い抜かれて直ぐに電話を取り出し、シャッターを押した1分も経っていない。
この後、前の人に合わして足を動かしてみた。
続かないだけではなく、とてもそのスピードでは足が動かなかった。
・・・・・・・
その人が特に足が早いようには見えなくて、さらにショックは深まる。
先日、久しぶりに出荷作業をする役がまわってきた。
背の届かないところに、養父養生にんにくが乗っていて、背の高い息子にその箱を下ろしてもらった。
4個でいいのに、引っ付いていて、5個取って来ていたので、1個戻しに行ったらもう高いところに置かれていた。
バスケットボール部なので、ジャンプしてそこににんにくを戻したが、足がつった。
「 そうなんや、ジャンプして足がつったの 」 と哀れそうに嫁が言う。
今日は、志願して出荷係りをしに行く。
神様、精進致しますので、高校生の頃の足に戻してくださいませ。
季節
慌てずとも、騒がずとも、季節は換わる。
目先の僅かなお金に囚われても、囚われなくても、季節はちゃんと換わる。
自分が、賢いと満足しようと、しなくても、季節はちゃんと換わっていく。
たんたんと、細かな事は気にせず、あるべきところに落ち着いていく。
何万年も、大きな変動も、彼らにとっては差ほど大きな変動でもなく、
減らない苦労が、少し増えるだけで、何変わることなく、
空間と同調することによって、そこにある智慧を吸収してやってきた。
人間には、起こりうることに対して、対応する力を進化とは別に獲得したおかげでやってこれた。
大切な事は、空間から生まれたので、同調しさえすれば出来ると信じることだと思う。