今週のお花はん
花は春です。
左に写っている機器は、にんじんのカロテノイドを測る装置です。
ようやく2月が終わります。
1月も長かったですが、2月も長いです。
何もしないとあっという間に日が経ちますが、いろいろやっていると過去は長いです。
60才になったとき仕事を再開して、そのときに後を決めようと干支のひと回りを思いました。
それとも、70で辞めようかとも思いました。
最近、創業以前からのお付き合いの人が、70になり息子さんが 40 になられ、
会長に退かれました。
あと4年で私も長男もそのタイミングになります。
なので、私も右に倣えと思います。
でも、そうなったら私は会社にいたくないと思います。
どこか、遠いところで違うことを始めたいと思います。
何をするかは、もう決めています。
我が国では法律で禁じられているので、
許されている国に移って、そこでしたいと思っています。
料理
私がいないときは、みんなは早く帰ろうという雰囲気になることは気づいているのだが、
仕事が多くて、ついつい遅くまで当たり前のように仕事をしてしまう。
そのくせ、みんなには早く帰ればいいのに と思っている。
何故かは知らないが、みんなが早く帰ればうれしい。
それで、定時がくれば帰ろうと思うようになり、そうするようにした。
早く帰って来れば、料理でもしてやろうと、ちょこちょこお手伝いを始めた。
昨日は、オムレツを作ろうという事で、遣り残した仕事を家についてやっている間に、
追いかけるように帰ってきた彼女が、野菜を切ってくれていたので、炒める係りをした。
低温調理ってのに興味を持ち始めて、玉ねぎをじっくり炒めてみようと途中から弱火にして、
長くガス台の前にいた。
途中で、野中君のミニトマトを加えたり、
デザインを頼まれてくれている藤井美穂のお土産の、なんだか分からない、
モロッコのハリッサという唐辛子ソースを入れてみたくなって、
元々、唐辛子とにんにくをオリーブオイルで炒めるところからスタートしているので、
これは辛くなりそうだと、少なめにしておいたが、玉ねぎの甘みの方が強くて、味に深みが出た程度だった。
炒めるのに疲れてしまって、摂津のターミナルで働いている彼女の息子も帰ってきていたので、
たまごで巻く作業は、バトンタッチだと呼びに行って、お役ゴメン。
へへへ、美味かった。
そうそう、新しい女性が入社してくれることになった。
舞ちゃんという名前で、これで会社には、男の麻衣ちゃんと女の舞ちゃんが揃うことになった。
紅梅
会社が借りているビルの北側のお家。
ご主人さんは植木屋さんだったらしいが、随分前に亡くなられたらしい。
時々、物干しに出ておられるおばあさんがおられたが、どうもひとり暮らしだという事は分かっていた。
毎年この廊下の窓から見えるこの紅梅の剪定に、さすがだなと思っていた。
ベランダの壁に亀裂が入っていることは知っていたが、昨年の地震でその亀裂が広がり、
その後のひどい台風で、崩れた。
応急処置のブルーシートが張られていたが、それもおばあさんの仕事で、あまり役に立ちそうな貼り方ではなかった。
きっと、ひとりで不安なときを過ごしていることだろうと思っていた。
最近は、雨戸が開くことも無くなっていたので、どうされているのか心配していたが、
先週散髪屋に行けば、息子さんのところに身を寄せたという事だった。
よかった。
花を買いに行った
このお花屋さん、水をあまり使っていなそうに見えて、ということはロスも少ないのかな。
背中の親娘がいるところがレジなのだが、ひっきりなしにここに立って買っていたので、相当売れているようす。
場所代も高いと思うが、ロスもなくこれだけ売れれば店員さんも頑張り甲斐がありそうな感じ。
FOODEX のディスプレイに使うミモザのドライフルーツを買いに行った。
グランフロン と聞こえていたのだが、文字を想像してみると、
GRAND FRONT って書いてあり、納得。
そこから、LUKUA だったかな、そっちへ歩いて行った。
いつもこの界隈に出かけると、何処からこれだけのひとが降って湧いて来るのかと思うほど人でいっぱい。
この通り道に、金子眼鏡って眼鏡屋さんがありここで、ちゃっかり以前買ったサングラスを磨いてもらった。
ついでに、老眼鏡も磨いてもらえないかと思って出したが、「 お買い求めのところで 」 とやんわり断られてしまった。
やっぱり若い子は商売が下手だと思った。
あれで機嫌良くそれも磨いてくれていれば、もうひとつサングラスくらい買ったのに。
少し洒落たサングラスが気に入って、どうしようかと迷っていたのに、やめてしまった。
どうせ他にお客さんもいなくて暇そうなのに、この程度の気の回し方も出来ないようでは、フアンは作れない。
お店のオーナーが気の毒に思ったが、それも自分の為せる業かもしれない。
物販は物余り時代になれば、即ちサービス業に進化したことを気がつかないとなると、
我が社もそういうところがあるような気がして、客に諂うこととサービス、つまり無償の供与との違いを説明しておかなきゃ。
まあ、教えて分かることでもないから、SERVE という事の意味を自分で捉えてもらうしかないかな。
今年の雪
一昨日、新潟に行ったけれど、雪はほとんどなく、空港から走り始めたときは、何か違和感があった。
前回来たときは、道端にポールが立っているけれど、普段ならそのポールの半分くらいまでは積もっていたような気がする。
薬膳料理のレトルトパウチ商品を開発したくて、そのメーカーさんを紹介してもらって行って来た。
何ともはや、まじめに作っている社長さんだった。
同じように儲かりそうにない商売をされているが、これも哀しい性でそこから出てまで作ろうとは思えないのだろう。
多分、自分がそれを許さないんだろう。
同じ価値観を持つことがどれだけ大切かは知っていたけど、
こんなに楽しい話しになるとは思わなかくて、現状認識まで似ていた。
ただ、私より素直な御様子で、油断するとすぐに泣き言が始まる実に楽しい方だった。
すばらしい和惣菜を開発することが出来るところが見つかった。
想像以上に、和の薬膳惣菜を作ってもらえそうな気がし始めて、意気揚々と帰ってきた。
料理動画
久しぶりに田中知和さんにお会いしに行った。
『 御無沙汰しています 』 という挨拶に、『 今年初めてと違いますか 』 との返事だった。
年が代わったことも、もう忘れているほど本当にご無沙汰をしてしまっていて申し訳ない。
一日中の雨降りで、いつも奥にしか停められない駐車場も、車はさすがにまばらだったので、
同行の舞茸の山内君が傘を持っていなかったこともあり、少し遠慮をしただけのところに停めさせてもらった。
録画というのは、すごいなあと思う。
ずうとここで、仕事をしてくれている。
先日のスーパーマーケットトレードショーでも、薬膳キット商品のプロモーションビデオが、
3日間、ずうとまわっていて、ナレーションの佳苗の声もずうと繰り返し訴え続けてくれていた。
ずうと耳に届いてきても、いやみもなく心地よく一所懸命に話してくれていることがよく分かりありがたかった。
このお店では、作成した料理動画百余本を店内で大写ししてくれるために、
費用を掛けてプロジェクターを設置してもらっている。
本当にありがたい。
先日の台北誠品書店さんの記事を読んでくれた社長から連絡があり、
ちゃんとあの店のことは御存知だった様子で、この店の2階に入っておられる本屋さんの社長に会いに行くと言われていた。
あいにく其の日は私に予定が入っていたので、同行は適わなかったが、できることなら一緒に行きたかった。
お店の野菜、見た目では3割りくらいは、納めさせてもらっているのではないかと思うほど多かった。
実際の割合はもっと少ないが、ここかしこに私がいつも食べている野菜がおいてある。
野菜だけではない、惣菜も卵も、モズクさえアルファーの製品で、
ありえないほど、取り組んでもらって本当にうれしい。
高槻の私の住むマンションのとなりに出展してくれればいいのになあ。
バレンタイン
定価はいくらだろう。
ビニールの袋に木箱を入れて、ゴールドのリボンで結んである。
木箱は、スライド式の扉がついていて、それをスライドさせると中から、
メッシュに包まれグリーンのリボンで巻かれている、言ってみれば毛筆を携帯するときのような状態で出てくる。
このロールされた状態を手にすると、一種異様な落ち着いたエネルギーが伝わってきて、とろりとした気分になる。
このとろりとした気分は、中身がとろりとしたチョコレートだからで、
これがもっと別な製品であれば、別な感覚がやってくる。
それがここの開発商品の真骨頂。
すべての物にエネルギーが宿る。
もちろん自分自身にもエネルギーが宿る。
本来宿っているエネルギーとは別に、周りから受けるエネルギーが宿る。
良いエネルギーであろうが、良くないエネルギーであろうが、これが自分にいたずらをする。
其の時は良いエネルギーであっても、いずれよくないエネルギーに換わる。
逆も真なり。
だから、自分自身をいつも初期化しておく必要がある。
初期化とは、生まれたときの無垢の状態で、この無垢こそが自然の摂理の真っ只中の状態。
何にも捉われない自由を求めて来たが、もう半世紀以上になる。
この自由を手にしているときは、いろいろ不思議が自分にも起こる。
一度、突然、血が沸き立ったことがある。
京都の岡崎公園の球場で起こったことだが、次の瞬間、暫くみんなの語り草になった、とんでもない打球を飛ばした。
そんな力を意識している会社の作品なので、箱から引き出した瞬間に起こる状態に、同じようなことを感じる。
まだ空けただけで、最後の包みを開けもしていないのに、もうすっかり味わった気分でいる。
見ているだけで、何度もこの気分を味わえるなら、定価がいくらであろうと安いもんだと思う。
燃え尽きたい症候群
北海道苫前から大川さん親子が来てくれた。
『 スマート農業 』 って政策を国が主導して進められている。
全国40農家を対象に、農業の全面的な IT 化を図る実験的な施策らしいが、農家に40億円を投資するらしい。
ということは、大川さんの会社に1億円の補助が出て、スマートになるためのトラクターやドローンを初めとする、
IT AI が組み込まれた、機械が国からタダで入ってくるらしい。
「 スマートって、何だ、賢いって意味だろう 」
「 そうすると、いまの俺たちは馬鹿だって言われてるのかと思うようになった 」
と言って、笑ってた。
インターステラ って映画で、トラクターからコンバインから、およそ自動で動く農業機械が家に集まってくる場面があった。
重力の影響で GPS が狂ったのか、狂っていなくて家に集まるように正確に動いたのか分からないが、
そういう道具が入ってくるらしい。
ヘリコプターで今もラジコンで農薬を撒けるが、これだと正確に隣の畑との境界を認識できないので、
AI だか IT だか知らないが、これを搭載していると、自動で境界を制御できるらしい。
そうそう、誤解があるといけないので少し注釈を加えておくと、
ドローンはバッテリーで動くので、このバッテリーが高いらしい。
このバッテリーの交換は当然農家の自己負担だろう。
今は電極がレアメタルでこのレアメタルが高いらしいが、
これからはカーボンで電極を作る技術が開発されてきて、バッテリーは安くなり、
しかも蓄電量がすごいスピードで開発されていくので、いずれは実用的に、つまり安価になっていく。
ところが問題は、農薬の希釈倍数という事になる。
今のように 2000培 4000培 と希釈して散布していたら、ドローン搭載する農薬の量が重いので、
それなら原液で積んで散布する事になりそうで、そうすると農薬取締法そのものに、ドローンの場合と付記する事になる。
昨年の今頃、札幌で会った時に、明日其の会議なんだと言っていたので、僅か一年で随分進んだことになる。
考えてみれば、いつの間にかすごい農家ばかりが集まってきたが、それだけ情報も入ってくるという事。
先週の信州から来てくれた農家も、愛知での勉強会のついでに足を伸ばしたと行っていたが、
その勉強会はもしかしたら私がよく知っている資材屋さんの論理を勉強する会じゃないかと水を向けるとそうだと言う。
炭素と水素と酸素が中心になって、生物は生きているという論理だが、これがなかなか理解されない。
未だに窒素と燐酸とカリだと思っている農家が多いなかで、この勉強会の情報を持っているだけで進んだ農家という事になる。
なんでもない八百屋の親父が、自分が今初めて知ったことを、10 年前から知っていて、其の論理で畑をしていた、
なんてことを実際に話しをされて、その応用の方法まで諭されたら、ますますアルファーってのは、
一体どういう会社なんだろうと思ったと思うと、我ながら可笑しな感じがする。
初めて大川さんを訪ねたとき、事務所の壁に冒頭のあしたのジョーのラストカットの色紙が貼られていた。
昭和 30 年前後に運よく生まれた者であれば、あの多感な10代の前半に、
『 勃てぇー!! 勃つんだぁー!! ジョー!! 』 と心のうちに声が聞こえたら、
勃つしかないのが哀しい性か。